うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

マリブS

2006-12-31 22:39:30 | 競馬日記
マリブSはMaria's Mon産駒Latent heatが勝ちました。父はMajestic Princeを通るRaise a Native系の名種牡馬です。母には重賞勝ちがあります。曾祖母の全弟に名種牡馬Buckarooがいます。

ラブレアSはStorm and a Half産駒Downthedustyroadが勝ちました。父は不出走。Mr. Prospectorの4×3がありますが、Crafty ProspectorがMr. Prospectorのゼロ交配です。

ニュージーランドで行われたザビールクラシックはCape Cross産駒のMikki Streetが勝ちました。母父Crested WaveはアメリカのGI馬、貴重なTourbillon系です。

東京大賞典はブルーコンコルドの圧勝でした。アジュディミツオーはさすがに久々がこたえたかもしれません。

これが今年最後の更新です。良いお年を。

今年の反省と今後の競馬

2006-12-28 23:27:59 | 競馬日記
高知競馬は「大みそかから正月三が日の4日間で750万円以上の収益がなければ廃止」されるかもしれません(記事)。

ディープインパクトのシンジケートが51億、種付け料1200万円というニュースのあとでこんな話を聞くと更に切なくなります。高知競馬が必要としている金額はディープインパクトの1回の種付け料より低いです。
ごく一部にはお金がじゃぶじゃぶにあり、その他(地方競馬)は全くお金がない状態です。そしてお金がないところは今のままだと廃止するしかありません。

中央競馬にとって、地方競馬が続々と廃止していくのはプラスなのでしょうか、マイナスなのでしょうか。2004年の統計ではサラブレッドの生産頭数は8213頭でした(Wiki)。地方競馬は中央からあぶれた馬の引取先であります。地方競馬がなくなれば生産規模は縮小せざるを得なくなるでしょう。今後輸出も拡大するでしょうが、地方競馬の穴埋めができるのでしょうか。また、生産規模が縮小した場合、日本の競馬のレベルを維持できるのでしょうか。中央、地方を引っ括めた戦略が必要で、この戦略はお上の手先である中央競馬会にしか立てられないでしょう。

その一方、中央競馬も売り上げが落ちつつあります。昨年、今年とディープインパクトを使ってライトなファンを取り込もうとしましたが、短期的に直接の売り上げが上がることはありませんでした(グッズの売り上げ等はよく知りませんが)。ただ、ライトなファンを取り込めたのは事実で、次の策が待たれます。
また、これだけ趣味が多様化し、レジャー業界の生き残りが厳しい状態でありながら、JRAのサービスはいっこうに改善せず、お粗末なままです(記事)。これはただちに改善できる点であり、さっさと対応してほしいです。
また、先日、藤田騎手による暴行事件が発生しました。騎手なんてそんなに人数がいないのに問題行動の発生件数が多すぎるのではないかと思います。競馬界に一般常識から逸脱した人格を育てやすい土壌があると思われてしまいかねません。自分がそのような行動を取ることによって競馬界全体が駄目なように見られる現実を認識してほしいです。自分の問題は自分だけの問題ではありません。

生産の面では、来年以降のクラシックからサンデーサイレンス産駒がいなくなります。そうは言ってもサンデーサイレンス系が多数であることは間違いありません。このサンデーサイレンス系が圧倒的大多数を占める状態がどのような影響を与えるのか非常に興味があります。個人的にはサンデーサイレンス産駒の種牡馬を輸出して整理し、サンデーサイレンス系の割合を下げることが必要だと思っていますが、そうはならないでしょう。結局、次の名種牡馬を待つよりほかありません。
大種牡馬亡き後の最初のクラシックである来年はどんな馬が活躍するのか非常に楽しみではあります。

いろいろ先行き不透明ですが、来年も競馬を楽しもうと思っています。
まだ東京大賞典が残っていますが。

最近買った本

2006-12-27 20:35:02 | 日記
9月ぐらいから読書ブームがやってきて、久しぶりに本を買いこみました。

読んだ本
レヴィ=ストロース入門(小田亮著、ちくま新書):構造主義は以前から気になっていたのですが、実際に読んだことはありませんでした。それで入門書を読んで分かった気になろうと思い買ってみました。構造主義者の中でレヴィ=ストロースを選んだ理由は特にありませんし、この本を選んだ理由も特にありません。強いて言えば、目に付いたから。しかし、構造主義は面白い。早速影響されて、このブログで「構造」とか「変換」とかいう語を使ってしまいました。

マグダラのマリア(岡田温司著、中公新書):ダヴィンチコードなんかで有名になったやつですね。へそ曲がりな私はダヴィンチコードを読むかわりにこういうのを読んでしまいます。いろんな時代背景の中で都合良く扱われてきたんだなあと思いました。

愛国者は信用できるか(鈴木邦男著、講談社現代新書):言論右翼の大物、鈴木邦男氏の著作です。数年前まで知らない人だったのですが、鈴木氏の弟子と以前ちょっとだけ交流があったので、以来チェックしています。『国家の品格』に対する真っ当な批判との評(鈴木邦男をぶっとばせ!)を見て、読んでみようと思いました。「品格」とか「美しい」とか、あまり好きじゃないんです。へそ曲がりなので。鈴木氏はかなりまともな人ですね。

現在読んでいる本
マルクス入門(今村仁司著、ちくま新書):現代ではマルクスはいろんな固定観念の中で徹底的に批判されていますが、マルクスについてよく知りません。それで手っ取り早く分かった気になろうと、有名人が最近書いた本ということでこの本をチョイスしました。バカに教えるように簡単に書いてあるのかと思ったのですが、存外に難しい。用語が分かりません。

まだ読んでいない本
悪魔の辞典(ビアス著、岩波文庫):鈴木氏が「悪魔の辞典」を引用していたので、そう言えば持ってなかったなと思い買いました。何回か斜め読みはしたことがあります。

物理法則はいかにして発見されたか(ファインマン著、岩波現代文庫):私は理系でありながら計算能力があまりに低いために高校の時に物理を投げ出したのですが、その負い目で最近は物理に興味があります。「ご冗談でしょう、ファインマンさん」も読んだことがあります。

51億円

2006-12-26 20:37:45 | 競馬日記
ディープインパクトのシンジケートは51億円で日本最高です(記事)。
日本の種牡馬シンジケート高額ベスト10の表を見ると、高額投資が必ずしも成功していないことが分かり、少し不安を感じます。
2位のラムタラは完全な不振でイギリスへ帰りました。3位のウォーエンブレムは種付け作業に問題がありました。6位のナリタブライアン、10位タイのエルコンドルパサーは早世しました。

ディープインパクトはラムタラと状況が似ています。ラムタラはNijinsky最後にして最高傑作でした。ディープインパクトもサンデーサイレンスの最後にして最高の傑作です。血統的にも、両方とも父が大種牡馬というだけでなく、母方にもメジャーな血を持っており、配合相手が難しいです。しかし、ラムタラの場合、神秘性のようなよく分からないものがありましたが、ディープインパクトの場合は圧倒的な身体能力という目に見えるものがあります。この身体能力を産駒に直接遺伝させることができれば少しは活躍できるかもしれません。

ディープインパクト

2006-12-24 21:33:34 | 競馬日記
予定通りディープインパクトが勝ちました。
あまり得意とは言えない中山競馬場で、見事に弾けました。これでGIは、シンボリルドルフ(JRA7勝)、テイエムオペラオー(JRA7勝)、アドマイヤドン(JRA2勝、地方5勝)に並ぶ最多タイの7勝です。ディープインパクトは非常にラッキーな馬で、GIの数では最多タイですが、勝ったGIの種類では最多です。シンボリルドルフは有馬記念を2回勝っており6種類、テイエムオペラオーは天皇賞春を2回勝ち6種類、アドマイヤドンはJBCクラシックを3回勝ち5種類です。八大競走5勝はシンボリルドルフの6勝に次ぎ、シンザンとともに2位タイです。
私が挙げた他の2頭は3着と5着。1、3、5と奇数になりました。

その3つ前の第6レース、ホープフルSにはディープインパクトの半弟ニュービギニングがどん尻から捲りました。レースの上がり3Fが37.8とかかる展開で、見事な追い込みを決めました。「はまった」と表現できないこともないですが、一般的には軽さ最優先のアグネスタキオン産駒なので、スローペースを決め手だけで抜け出すレースを見せられよりはいいです。ペースが速くタイムもなかなかであったことが大きな収穫です(前走は、レースのレベルは低かったですが、味のあるレース運びで勝ったことが収穫でした)。昨日ラジオNIKKE杯2歳Sを快勝したフサイチホウオーとともに、来年の活躍を期待したいです。もう一頭の注目馬ダノンデインヒルブログ)は13着でした。あまりに負け過ぎですね。藤沢和厩舎がどう立て直すのでしょうか。

この日、他にも同じ2歳馬の2000mのレースが、新馬戦、未勝利戦の2つありました。新馬戦は勝ち時計2:05.1、入り3F37.0、上がり3F37.2、未勝利戦は勝ち時計2:04.4、入り3F36.9、上がり3F36.8、ホープフルSは勝ち時計2:01.1、入り3F34.8、上がり3F37.8。なかなか厳しい流れだったようです。競馬場が違うので単純比較に意味はないのですが、ラジオNIKKEI杯2歳Sが勝ち時計2:02.1、入り3F35,6、上がり3F35.2であることを考えても、ニュービギニングは現時点で合格です。武のお手馬は昨日のラジオNIKKEI杯でフサイチホウオーのクビ差2着に入ったヴィクトリーがいますが、ニュービギニングの血統の方が好きです。バリバリのヨーロッパ系の母に対して父ブライアンズタイムはあまりフィット感がありません。Hyperion-Gainsboroughを活かせる父サンデーサイレンスの方が(リンカーンのこと)ましに思います。

フサイチホウオー

2006-12-23 20:33:13 | 競馬日記
ラジオNIKKEI杯2歳Sはフサイチホウオーがきっちり勝ちました。
直線では若さを見せて危なっかしかったですが、3コーナーから4コーナーにかけて、一気に先頭に並びかけた時の脚は凄かったです。

さて、明日は有馬記念。
去年は全く自信を持てませんでしたが、今年はディープインパクトが勝つと思っています。
他の馬をあげるなら、ダイワメジャーとメイショウサムソンです。
ダイワメジャーにとっては皐月賞を勝った中山競馬場です。このときの2着は1番人気コスモバルクで、ディープインパクトの全兄ブラックタイドは2番人気で16着に惨敗しました。ブラックタイドには武が乗っていました。安藤勝己は昨年このレースを制したハーツクライに乗って14着でした。ダイワメジャーはダービーでは6着でしたが、勝ったキングカメハメハに乗っていたのは安藤勝己。いろんな因縁があります。小回りコースはダイワメジャーにとって大きな味方になるでしょう。
メイショウサムソンにとっても皐月賞を勝った舞台です。積極的なレースを見せて欲しいです。

名牝たちの交配相手

2006-12-20 22:56:06 | 競馬日記
引退する名牝たちの交配相手について、合田さんがレポートしてくれています(記事)。
1頭ずつ見ていきましょう。

ウィジャボードの初年度交配相手はKingmamboです(配合)。
ウィジャボードはDanzig系×Hyperion系×Tom Fool系×Blandford系。ここに更に異父系となるNative Dancer系を持ってきます。感覚的には非常に理にかなっています。また、Princequillo、Tourbillonはクロスしています。Cape Crossの母Park Appealの中の血の活かし方は多少不満ではあります。

Soviet Songの初年度交配相手はMontjeuです(配合)。
Soviet Songはラストタイクーン系×Nureyev系×Blandford系×Teddy系。ここにSadler's Wellsを持ってくれば、血統表上ではNorthern Dancerの3段付けです(Sadler's Wellsの父は少し怪しいですが)。トライマイベストのアメリカンな血が活きないのは少し不満ですが、そんなに悪くは思いません。

Alexander Goldrunの初年度交配相手はGalileoです(配合)。
Alexander GoldrunはNureyev系×Mill Reef系×Lyphard×Princequillo系です。ここにSadler's Wells直仔Galileoを持ってきます。合田さんの言うように母がDarshaanを持つため、Sadler's Wellsを持つ馬との組み合わせは試してもいいかもしれません。そこそこフィットしているように思います。Montjeu×Soviet Songもそうですが、父がSadler's Wells直仔、母内にNureyevがあるため、Specialのクロスが生じます。

Prideの初年度交配相手はMonsunです(配合)。
PrideはNureyev系×Ribot系×Hyperion系×Tom Fool。ここに持ってくるのがドイツの名種牡馬でBlandford系Monsunです。Monsunは好きな種牡馬です。Danehill系を持ってくるよりこちらの方が味があります。期待したいです。9代内クロス馬数は32。Monsunはダンスインザムードの初年度交配相手としても名前が上がっていましたが(記事)、こちらは見送られるようです。

ダンスインザムードの初年度交配相手は誰になったのでしょうか。社台の種牡馬で選ぶなら、タニノギムレットシンボリクリスエスウォーエンブレムが来年は8歳時種付けですね。タニノギムレット、シンボリクリスエスならHail to Reason系の同系交配、ウォーエンブレムなら異系交配になります。個人的にはタニノギムレットとの交配が見たいです(配合)。タニノギムレット内でクロスされていたGraustarkが更にクロスし、父母の傾向がほぼ保存されます。初年度かつゼロ交配である来年が一番成功確率が高いのではないでしょうか。ウォーエンブレムでもいいと思いますが(ウォーエンブレムは今どんな状態なのでしょうか)、Raise a Nativeクロスの影響が強くなり、父母の傾向からは外れるのがすこし不満です。単なる好みの問題ですね。好みを無視するならタニノギムレットより、ウォーエンブレムの方がいいかもしれません。ウォーエンブレムはアドマイヤグルーヴとの完全異系交配が見たいです(配合)。

Romance is Diane

2006-12-19 22:45:24 | 競馬日記
2歳牝馬戦ハリウッドスターレットSはIn Excess産駒Romance is Dianeが勝ちました。馬主は西村專次氏です。In Excessのゼロ交配ですね。全兄Romanceishopeもデルマーダービー(GII)を勝っています。

2歳戦ハリウッドフューチュリティSはStormy Atlantic産駒Stormelloが勝ちました。Northern Dancerクロスは父系がStorm Birdでゼロですね。父Stormy Atlanticは三流競走馬ですが、種牡馬としてはなかなか優秀です。他にも重賞勝ち馬を何頭か出しており、現在リーディング10位です。