うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

浅見国一元調教師死去

2012-05-30 20:22:02 | 競馬日記
浅見国一元調教師が亡くなりました。

名騎手であり関西リーディングジョッキー2回、GI級4勝(八大競走3勝)。師匠の相羽仙一師の後を継いで調教師になり、GI級3勝。調教師としてずば抜けた成績を残したわけではありませんが、ゴム製腹帯、エアロフォームの導入、当日輸送の発明、坂路の導入への貢献など、非常にアイデアマンであるとともに、人材育成にも貢献があり、弟子には池江泰郎・泰寿父子(泰郎は元は弟弟子)、友道康夫、実子の浅見秀一といったGIトレーナーがいます。東高西低をひっくり返すきっかけを作った人物であり、関西の巨星というべき偉大な改革者・指導者でした。

調教師引退後もスポニチ本紙評論家就任、JRA馬主資格の取得と話題がありました。90歳という歳を考えると長生きされたように思いますが、亡くなる直前まで活動されていましたから、こんなに早くという感じがあります。

愛1000/2000ギニー

2012-05-28 21:06:12 | 競馬日記
愛2000ギニーはBallydoyleのPowerが勝ちました。鞍上は若き天才ジョセフ・オブライエン。英2000ギニーに続き、ここも仕留めました。
Powerは2歳時にナショナルSを勝っており、GIは2勝目。前走英2000ギニーは18頭立ての17着と惨敗でした。Oasis Dream産駒で、母父はInchinor。メジャー父系で母父がアウトサイダーというのはオルフェーヴルゴールドシップと同じです。この両馬はアウトサイダー(ただしメジロマックイーンは既に死亡)を上手く使っているのですが、日本の現役種牡馬はかなり血統が偏っており、海外から繁殖牝馬を入れずに日本国内だけで良い馬を生産しつづけるのは難しいんじゃないかと思ってしまいます。
近親に英2000ギニー馬Footstepsinthesandがいます。

愛1000ギニーはSamitarが勝ちました。Rock of Gibraltar産駒で、Danzigが系列ぐるみを作る最新の配合です。Sea the Stars産駒なんかでよく見られるようになるはずです。

仏の3歳牝馬GIサンタラリ賞はアガカーン殿下のSagawaraが勝ちました。アガカーン殿下の馬がGIを勝つのは昨年6月のサンクルー大賞典を勝ったSarafina以来で、11ヶ月ぶりです。母はラガルデールの出身で、凱旋門賞馬Sagamix、マルレ賞のSage et Jolieの全妹、クリテリウムドサンクルーのSagacityの半妹です。この母にGiant's Causeway産駒の仏2冠馬Shamardalで、アガカーン殿下の従来の配合とはかなり異なっています。こういう血統の馬をスタッドに残していくつもりで、芸域が広がったような形になるのか、それとも一過性の実験的なものなのか、10年後が楽しみです。

さて、東京優駿ですが、勝ったのはディープインパクト産駒ディープブリランテ。ディープインパクト産駒は他に3着(トーセンホマレボシ)、4着(ワールドエース)、8着(エタンダール)、9着(ベールドインパクト)でした。メンバー中最多の出走で、3頭が掲示板に乗るという、かなりいい結果になりました。2着と5着はフェノーメノゴールドシップ。どちらもステイゴールド産駒です。こちらはまさに少数精鋭でした。
ディープブリランテはジェンティルドンナと同じくLyphard - Northern Dancerがクロスするタイプ。目黒記念も同じタイプのスマートロビンが制しましたから、ディープインパクト産駒ではこのタイプが一つの形であるとともに今の東京に向いているということでしょう。
ディープインパクト産駒のGI馬はこれでディープブリランテ、ジェンティルドンナ、リアルインパクトマルセリーナジョワドヴィーヴルの5頭。ディープブリランテの母ラヴアンドバブルズは仏GIIIクロエ賞(1800m)の勝ち馬、ジェンティルドンナの母ドナブリーニは英GIチェヴァリーパークS(6F)、英GIIチェリーヒントンSの勝ち馬。リアルインパクトの母トキオリアリティーは米産で日本で走り、下級戦の短距離馬でしたが、繁殖牝馬としてはGIIIオーシャンS(1200m)のアイルラヴァゲインを出しています。マルセリーナの母マルバイユは仏GIアスタルテ賞(1600m)の勝ち馬で他にマイル重賞を2勝、ジョワドヴィーヴルの母ビワハイジは持込の阪神3歳牝馬S(1600m)馬で、年度代表馬ブエナビスタ、重賞勝ち馬アドマイヤジャパン、アドマイヤオーラを出して繁殖牝馬として大成功しています。全て舶来血統の上質な牝馬の仔ですね(更に中距離以下での実績がある馬が多いです)。そもそもディープインパクトの相手は前代未聞のレベルの高さで、そもそも舶来血統の良血牝馬がほとんどではありますが、「舶来良血牝馬相手なら期待に応えて見せます」と言われても国産の牝馬を抱えている中小牧場は困ってしまうでしょう(もともと種付け料が高いので、そうそう手が出るものではないですが)。ディープインパクトがリーディングを狙える種牡馬であったとしても、国産血統の牝馬相手では名種牡馬だから走ってくれると思わない方がいいということで、国産血統の牝馬にはそもそも付けない方がいいということでしょう。例えばオリエンタルアートにはステイゴールドの方がいいでしょうし、オイスターチケットにはクロフネの方がいいかもしれません。今のところ自前の配合で活躍馬を生産し続けることには貢献しない種牡馬であるという傾向ですから、ディープインパクトを付けても問題がない牧場は海外の牝馬を導入できる資金力があるところに限られてしまいます。

プリークネスSなど

2012-05-22 19:34:01 | 競馬日記
プリークネスSはケンタッキーダービー馬I'll Have Anotherが勝ち、2冠を連勝しました。

逃げるBodemeisterを3番手でマークし、直線は叩き合いになってゴール前で捕まえました。
3冠戦線に行き着くまではそりゃないだろうというのから面白そうなものまでいろいろ出てくるのですが、3冠戦を勝つ馬はそれなりの馬であるというのがアメリカです。
スピードが売りのDanzig 4 x 4でリードするのですが、他のNorthern DancerはLyphard、Sadler's Wells、Caucasus内Nijinskyで、スタミナよりのNorthern Dancerも補給しています。Ribot 6 x 6があり、母内に豊富なPrincequilloと呼応してPapyrusのスタミナを足しています。
3冠最終戦は12FのベルモントS。距離は持つ可能性が高いですが、プリークネスSで逃げたBodemeister、プリークネスSをスキップしたUnion Ragsは気になります。Bodemeisterを気にして早めに動いたところをHyperionのスタミナを持つUnion Ragsにねじ伏せられないか、Union Ragsの動きを気にしてBodemeisterに楽をさせるようなことはないか、というところです。

そろそろ3冠馬を見たいですね。アメリカの3冠馬は1978年に達成したAffirmedが最後です。この間、最も3冠に近づいた馬はベルモントSをハナ差で負けたReal Quietでした。いい馬でしたね。アメリカンな血がギュッと濃縮されている上に、父の祖母Quiet Charmと母方曾祖母Gay Hostessの呼応で最低限のヨーロピアンな血が生きていて、とても好きな配合でした。


ロッキンジSで今期初戦を迎えたFrankelはでしたが、5馬身差圧勝。
サー・ヘンリー・セシルとK・アブドゥラー氏が用意したペースメーカーBullet Train(Sadler's Wells x KindでFrankelの1歳上の半兄)の後ろで我慢し、ゴーサインが出たらロケットのように飛んでいきました。折り合いの面で信用していなかったのですが、この調子なら2Fの延長にも耐えられるのではないかと思います。しかし、次走もマイルのクイーンアンSの可能性が高いみたいですね。
オーストラリアの世紀のスプリンターBlack Caviarも21戦無敗で、連勝街道を突き進んでいます。相まみえる日が来るのでしょうか。もちろんオーストラリアで、スプリント戦で対決したらBlack Caviarが勝つでしょうが、英国にBlack Caviarが招待されて対決する可能性が高く、もちろん距離もFrankel有利のマイルになる可能性が高く、これでBlack Caviarが勝つようなことがあればBlack Caviarが強すぎて強すぎて仕方がないということです。


オークスは桜花賞馬ジェンティルドンナが5馬身差圧勝でした。従来のタイムを1秒7も更新する2分23秒6のオークスレコード。しかし、この日は直前のフリーウェイS(1600万下・芝1400m)でコースレコードが記録されたように馬鹿みたいに速い馬場でした。ジェンティルドンナは馬場が速かった分を割り引いても相当に強いと思いますが、馬場があまりに速すぎる所為でレコードのありがたみがなくなってもったいないです。
ジェンティルドンナの母はかなりのスピードタイプですが、ジェンティルドンナはLyphardクロスを軸にウインドインハーヘアをよみがえらせています。その分、距離は持つようになっているのですが、それでも母方の個性は出ていていますね。同じ差し追い込みでも、父ディープインパクトはしなやかに伸びてきましたが、ジェンティルドンナはパワフルに突進してきます。本質的には12Fは少し長いと思いますが、ディープインパクト産駒が勝てなかった12Fの重賞をパワーで制しました。

今週はダービー。ディープインパクト産駒ワールドエースが人気になるでしょう。ディープインパクトが出したGI馬は牝馬のマルセリーナジョワドヴィーヴル、ジェンティルドンナと牡馬のリアルインパクトで、まだ2世代しか走っていませんが、牝馬、マイルGI馬が多いです。ワールドエースはこの2つのジンクスに挑むことになります。待遇が待遇だけに牡馬のクラシックを勝てないという結果では物足りないと思う人も多いと思います。早めに勝っておきたいところですが、どうでしょうか。

日食

2012-05-21 20:40:26 | 日記
昨年12月には月食があったのですが(ブログ)、今回は日食です。
日食グラスは一応入手しておいたものの、曇りそうだったので張り切って写真撮影の用意なんかをする気にはなりませんでした。それで、朝起きて晴れていることに気がつき、取りあえず厚紙でピンホールを作りました(日食グラスをデジカメのフィルターにして撮影できたかもしれませんが、デジカメが新しいので冒険をしたくなかった)。



一応、欠けた太陽が映っています(赤丸の中)。もちろん、日食グラスではきれいに観察できました。
次は金星の日面通過が6月6日にあるようですね。短期間に天体ショーが集中しています。

ダンテS

2012-05-18 20:59:18 | 競馬日記
ダービーの重要プレップレース・ダンテS(GII)が行われました。この10年間でこのレースの勝ち馬からNorth LightMotivatorAuthorizedの3頭が、出走馬に広げると更にWorkforce(2着)がダービーを勝っています。2000ギニー、ダービーの2冠を達成したのが2009年のSea the StarsでNashwan以来20年ぶりだったことを考えるとかなり重要度が高いです。

勝ったのはManduro産駒Bonfire
Manduroは独の名種牡馬Monsunの仔で、2007年にイスパーン賞、プリンスオブウェールズS、ジャック・ル・マロワ賞の3つのGIを勝っています。この年のカルティエ賞年度代表馬Dylan Thomas、前走のタタソールズGCでDylan Thomasを破り、次走のエクリプスSでAuthorizedとGeorge Washingtonを破ることになるNotnowcato、前年のBCターフ馬Red Rocks、後に2つのGIを勝つPressing、前年のダービー馬Sir Percyと、かなり骨っぽい相手に完勝したプリンスオブウェールズSでのパフォーマンスで、この年のWTRRの1位になった馬です。GI勝利はこの3つだけだったものの8~10Fでは当時の世界最強と思われていました。12Fのレースは最後の出走となったフォワ賞だけで、凱旋門賞のプレップとして出走しましたが、Mandesha相手に2馬身半差完勝。12Fをこなすポテンシャルはあったでしょう。しかし、このレース後、骨折が判明し、引退しました。
ManduroはDschingis Khan 3 x 4にドイツの特殊な血とNearco、Blandford、Solarioといったメジャーな血を放り込んでまとめ、Bay Ronaldの血の流れで統一する見事な配合でした。血統的にも12Fはこなせたと思います。

Bonfireはデビュー戦を勝ち上がった後、GIのクリテリウムアンテルナシオナルに出走し3着。勝ったのは2000ギニーの2着馬French Fifteenでした。
Bonfireは母がドイツ血統を持たないために特殊なドイツの血はクロスさせられませんでしたが、Alycidon=Acropolis 6 . 7 x 7が系列ぐるみになり(この中に父でかなり効いていたHyperionが含まれる)、Tantiemeも7 x 7で、かなり重厚なスタミナを効かせています。

Camelotが強いと見られていて、序列で言っても「2000ギニー馬Camelot>2000ギニー2着French Fifteen>クリテリウムアンテルナシオナル3着Bonfire」となってしまいますが、これはマイルでのことです。2000ギニー、ダービーの2冠を達成したのがこの10年ではSea the Starsしかおらず(ダービーに出走した2000ギニー馬は他にRefuse to Bendがおり、Sadler's Wells産駒という血統的背景もあって1番人気に支持されましたが13着でした)、2000ギニーで敗れてダービーを勝った馬にはNew Approach、Sir Percy(ともに2着)がいます。負けた馬にも別路線組にもチャンスはあります。

簡単に序列通りに決まってしまうと面白くないので、Bonfireのような馬に期待をしてしまいます。

アガカーンスタッドはいつ目覚めるか

2012-05-16 21:08:19 | 競馬日記
アガカーン家は世という数え方での先代アガカーン3世が大レースを勝ちまくりましたが、3世、そのご子息アリーが相次いで亡くなり、一時、馬産から撤退しました。それをアリーのご子息で当代のアガカーン4世が再興し、デュプレ、ブサック、ラガルデールの資産を取り込みながら現在の栄華を築いたわけです。

最近のハイライトはなんと言っても無敗の名馬Zarkavaでしょう。2008年に仏1000ギニー、仏オークス、ヴェルメイユ賞、凱旋門賞を勝ちました。続く2009年もアガカーンスタッドにとって大きな年であり、VarenarAlandiRosanaraSiyouniShalanayaでロンシャンウィークエンドのGIを5つも勝ってしまいました。ちなみにこのときの凱旋門賞を勝ったのは現在アガカーンスタッドにいるSea the Starsですね。
しかし、2010年はBehkabadSarafinaによるGI3勝、2011年はSarafinaによる1勝のみで、今年の英仏の1000/2000ギニーは不参加と、小休止状態になっています(ただし、その間も障害戦の方では実績を上げています)。

アガカーン殿下のアガカーン殿下らしい配合と言えば、1990年代後半から2000年代前半にかけてはDanzigとNever Bendを使ったタイプがよく見られ、それは例えばBehkabad、MandeshaCaradakShamdalaDarsiShawandaアラムシャーSinndarなわけです。Danzigフリーで自分の生産したNever Bend系種牡馬の仔のDaylamiKalanisiManndarDalakhaniや、JuddmonteのZamindarの仔のDarjina、Zarkavaというのもアガカーン殿下らしいと言えるように思います。

アガカーン殿下の自家生産馬でDalakhaniの近親にあたるDalkalaが昨日行われたフランスのGIIIクレオパトル賞を3戦無敗で制し、仏オークスに名乗りを上げました。父はGiant's Causeway。アガカーン殿下らしくないですね。アメリカに繁殖牝馬を送って当地の種牡馬を交配することもやっているようです。他にはGone WestMaria's MonForest WildcatIncludeなんかも使っていますね。
同じパターンで交配し続けることは不可能で、パターンから外れた血を適宜取り込んでいくことが必要です。Dalakhani × Zarkavaなんかをみると従来のパターンはかなり飽和に達しつつあるように感じます。次の成功のためのチャレンジをしている状況なのでしょうか。ちなみに従来からSelkirk(例えばDaryakana)やIndian Ridge(例えばLinngari)のようなヨーロッパ内のアウトサイダーを使っているのは確認できます。
もともと資金力があり、更にSea the Stars、Dalakhaniという種牡馬を抱えていますから、一時的に成果が出なくても全く問題はないでしょう。Sea the Starsの仔が走り出す頃には復活するのではないでしょうか。

仏1000/2000ギニー

2012-05-14 21:26:29 | 競馬日記
仏1000ギニーは1番人気のディープインパクト産駒Beauty Parlourが勝ちました。鞍上はエキュリ・ヴィルデンシュタインの専属クリストフ・スミヨン(ブログ)。

ヴィルデンシュタインは母バステットを日本に送り、2回連続ディープインパクトを交配しました。最初に生まれたのは日本生まれのBarocci。昨年プランスドランジュ賞(GIII)で2着に入りました。Beauty Parlourはイギリスに持ち出されて生まれました。ディープインパクトでHaloをクロスするのは一つのパターンなんですが、Halo 3 x 6で世代がズレています。フランスで活躍する馬だから、って感じがしますね。バステットはマルセリーナの母マルバイユと持っている血が似ていて、その結果、Sir Gaylord 6 x 6(マルセリーナはSir Gaylord 6 x 5)、Donatello 6 x 8(マルセリーナはCrepello 5 x 6)、Pocahontas 5 x 7(マルセリーナはPocahontas 5 x 8)という似たようなクロスができています。いいとこ取りの配合という感じですが、フランスらしい世代ズレが何とも言えません。


仏2000ギニーはTurtle Bowl産駒Lucayanが勝ちました。1番人気のハットトリック産駒Dabirsimもスミヨンが鞍上だったのですが、不利があって6着でした。

Turtle Bowlはジャンプラ賞の勝ち馬で今年の3歳馬が初年度産駒。スプリントのGIIIを2勝しているDyhim Diamondの産駒で、祖父はNight Shiftです。Dyhim Diamondは他にカドラン賞のBannabyを出しています。
Turtle Bowlは既にGI馬French Fifteenを出しています。クリテリウムアンテルナシオナルの勝ち馬で2000ギニーでは2着でした。仏供用種牡馬の中でかなりのロケットスタートと言っていいのではないでしょうか。
LucayanとFrench Fifteenは5代内クロス馬がNorthern Dancer、Habitat、ヴェンチアで全く同じです。3つの単一もしくは中間断絶(それも少しマニアックなHabitat、ヴェンチアも含む)が共通しているというのは変わったパターンですね。サンデーサイレンス産駒のGI馬ではAlmahmoud系列ぐるみクロスが多い、ってのはそれこそがサンデーサイレンス産駒の構造という感じで理解ができるのですが。
母父はセントジェイムズパレスSのGrand Lodge、祖母父は仏2000ギニー、サセックスSなどスプリント~マイルのGI5勝のソヴィエトスター、曾祖母父は仏2000ギニー、リュパン賞のL'Emigrant。マイル向きの累代交配で、高祖母は世紀の名マイラーMiesqueの母Pasadobleです。この累代交配で、ムーラン・ド・ロンシャン賞、ロッキンジSを勝ったHabitat、セントジェイムズパレスS、サセックスS、ミドルパークSを勝ったヴェンチアのクロスがあって、と言うことになると、距離延長には期待せず、マイル路線で行くのが無難でしょうね。
曾祖母はキュンティアの母。半兄Karluv Mostはスペインで活躍し、西セントレジャー、マドリード大賞典などを勝っています。

ヴィクトリアマイル

2012-05-13 20:34:29 | 競馬日記
ヴィクトリアマイルはホエールキャプチャが快勝しました。

今年は下総御料牧場の星旗系のゴールドシップが皐月賞を勝ちましたが、今度は小岩井農場のビューチフルドリーマー系ですよ。
曾祖母は千代田牧場のエリザベス女王杯馬タレンティドガールニッポーテイオーの半妹です。タレンティドガールをイギリスに送ってNashwanを交配して産まれたのが祖母エミネントガールでした。それにサンデーサイレンスを付けて産まれたのが母グローバルピース。名牝タレンティドガールに英国の2冠馬、日本の名種牡馬と豪華な配合を行って、それにクロフネを付けて出来たのがホエールキャプチャでした。

曾祖母タレンティドガールはエリザベス女王杯馬で半兄に天皇賞秋、マイルCS、安田記念のニッポーテイオー。6代母ワールドハヤブサの仔にエリザベス女王杯馬ビクトリアクラウン。7代母はオークス馬オーハヤブサ、その半兄に皐月賞馬ケゴン、朝日杯3歳Sのマツカゼオー。10代母は帝室御賞典馬アストラルで、ダービー、帝室御賞典のカブトヤマ、ダービーのガヴァナー、天皇賞馬ロツキーモアーの母です。
最近は少しおとなしかったのですが、素晴らしい名牝系です。復活を祝いたいと思います。