うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

ユートピア

2009-01-31 15:18:46 | 競馬日記
ゴドルフィンに買われたユートピアの最初の仔が生まれたそうです(記事1記事2)。

McMahon of Saratoga Thoroughbredsというところにいるようですが、サイトトップの写真が金子さんの勝負服の馬です(サイト)。ゴドルフィンマイルを勝ったときですね。
種付料は7500ドル。マクマホンオブサラトガサラブレッズに繋養されている種牡馬で最高ですから、それだけ期待されているのでしょう。
また、Stallion Registerのpdfが面白いです(pdf)。Distorted Humorとの比較です。Distorted Humorに比べて遜色がないわりに種付料が安いことを示しています。昨年は132頭もの繁殖牝馬を集める人気種牡馬でした。

血統的に日本では厳しいことが目に見えていましたから、アメリカに行って本当に良かったと思います。

エクリプス賞

2009-01-28 00:40:06 | 競馬日記
エクリプス賞が発表されました(記事1記事2)。主要なところを見ていきます。

年度代表馬はCurlinでした。2年連続受賞です。芝とAWで不覚をとりましたが、ダートでは無敗でした。当然ながら最優秀4歳以上牡馬も同時受賞です。

最優秀2歳牡馬はMidshipman。BCジュヴェナイルを含むGI2勝、4戦3勝ですから当然ですね。

最優秀2歳牝馬はStardom Bound。こちらもBCジュベナイルフィリーズを含むGI3勝で、当然です。

最優秀3歳牡馬は2冠馬Big Brown。年度代表馬の投票の方では3位でした。Curlinとの直接対決が見られなかったのは残念です。BCクラシックを勝ったRaven's Passにはこの1戦しかアメリカで走っていないにもかかわらず、21票が入っています(年度代表馬の方でも2票入っています)。

最優秀3歳牝馬はもっとも票が割れました。結局、ケンタッキーオークス馬Proud Spellが90票で受賞しましたが、ケンタッキーダービーで2着に入り、入線後に故障を発生し安楽死処分となったEight Bellesも71票を集めました。

最優秀4歳以上牝馬は年度代表馬の方でも69票を集めたZenyatta。無敗でBCレディーズクラシックを勝ちました。名前はThe Policeの3枚目のアルバムに由来するそうです。ポップな「De Do Do Do, De Da Da Da」、今でもちょっとしたドラマなんかで効果としてたまに用いられるインストゥルメンタル「 Behind My Camel」などが入っている結構重要なアルバムです。パンク調であったり、ファンキーだったりする1枚目、2枚目から、洗練された4枚目、5枚目への分岐点です。

遠征計画

2009-01-27 21:55:26 | 競馬日記
JRA賞授賞式の場で何頭かのトップホースの遠征計画が明らかにされています。

ウオッカは以前から言われていた通り、3月5日のジェベルハッタ(GII)から3月28日のドバイDFへ(記事)。「その先のことはこれから」とのことですが、安田記念が予定されているようです(記事)。

ディープスカイは春は国内に専念し、4月5日の産経大阪杯(GII)から6月7日の安田記念、6月28日の宝塚記念へと進むそうです。そして結果次第で10月4日の凱旋門賞へ(記事1記事2)。GIを勝つことが凱旋門賞に行く条件とのこと。向こうで何戦かするようです。
この馬にとってはヨーロッパの2400mはちょっと長い気がします。マイル~中距離で連戦するようなのを本当は期待したいのですが。

ダイワスカーレットが6月17日のプリンスオブウェールズSに出走するのは吉田照哉氏の意向のようです(記事1記事2)。なかなかいいところを選んできますね。
今年の予定は以前の報道では2月22日フェブラリーSから、3月28日ドバイWC(使うレースは本決まりではないようです)、6月17日プリンスオブウェールズSと海外を転戦し、秋は11月7日BCクラシックか11月1日天皇賞秋から12月27日有馬記念とのことです(記事)。
ドバイのレースは「ウオッカとは当たりたくない。相手を見て勝てるところに。」とのことです(記事)。普通は格好いいことを言いたくなるところで、こういうのは思っていても言えないでしょう。ある面、猛烈に本気ですね。それとウオッカとの直接対決ならダイワスカーレットに分があるように思うのですが、陣営はウオッカをリスペクトしているんですね。

スクリーンヒーローは3月22日阪神大賞典(GII)から5月3日天皇賞春へ向かい、これを勝てば7月25日KジョージVI&QエリザベスSへと遠征するかもしれません(記事)。展開に恵まれた感のあるJC勝利がどこまで馬の力だったのか真価が問われる春です。

今週の注目馬

2009-01-25 21:40:33 | 競馬日記
今週は注目すべき馬が何頭か勝ちました。

クラシックにつながるという観点からまず最初に挙げなければならないのは若駒Sを勝ったアンライバルドでしょう。スケールの大きな馬です。
ダービー馬フサイチコンコルド、サンデーサイレンス産駒でクラシック戦線でも活躍したボーンキングの半弟です。フサイチコンコルドにせよ、ボーンキングにせよ、活躍はしましたが、配合的には祖母内の欧州系の血の部分が上手くフィットしていない感じがありました。ネオユニヴァースの場合ですと母が欧州系で、上手く合います。また母父KrisはSadler's Wellsと相性がよく、DoyenMoonshell全姉弟を出しています。
あまり日本向きではないのと、ダービー馬の仔であることは心配でしょうか。

牝馬の方では貴重なメジロマックイーン産駒のディアジーナが菜の花賞を勝ちました。母も祖母も大した馬ではないようですが、曾祖母がオークス馬シャダイターキンです。メジロマックイーン×ビショップボブ×ハンターコム×ガーサントという渋い累代配合です。馬場が渋るとチャンスが広がりそうです。

海外遠征をにらんだ馬では、カジノドライヴが準オープンのアレキサンドライトSに出走し、楽勝しました。この馬が準オープンに出てくるのは力的には詐欺に近いですが、遠征ばっかりで順調に使えなかったカジノドライヴにとっては本拠地での貴重な試走になりました。今後はドバイを目指すそうです。
実に強い馬で、海外のダートに向きそうなスピードもあります。アメリカで調教されてアメリカで走っていたら、既に何個かのGIタイトルを取っていたかもしれません。

母父としてのサンデーサイレンス系

2009-01-23 03:39:29 | 競馬日記
サンデーサイレンスは13年連続でリーディングサイアーになりました。ブルードメアサイアーとしても成功し、4年連続リーディングを獲得しています。
多くの後継種牡馬を出しましたから、サンデーサイレンス直仔の牝馬だけでなくサンデーサイレンス系種牡馬の仔の牝馬もあふれ返ることになります。サンデーサイレンス系の繁殖牝馬に対してどのような種牡馬を付けるべきかが重要度を増していきます。

そこで、母父がサンデーサイレンス系の中央GI(JpnI)級の勝ち馬をまとめていくことにしました。現在のところ全て母父サンデーサイレンスです。


日本における母父がサンデーサイレンス系の中央GI(JpnI)級の勝ち馬

2004年生まれ牝馬

2009-01-22 20:03:10 | 競馬日記
合田さんがウオッカのレーティング120が古馬牝馬のMile部門トップであったことを指摘しています(記事)。

その他、ダイワスカーレットが古馬牝馬Long部門でSun Classique(Fuji Kiseki産駒!)に次ぐ2位、スリープレスナイトが古馬牝馬Sprint部門で2位でした。これら3頭は全て2004年生まれです。この2004年生まれ牝馬で忘れてはならないのは夭折の天才スプリンター、アストンマーチャンです。彼女も前記3頭と同じくGIの舞台で古馬の牡馬を破りました。(更に3歳馬同士の戦いですが、ピンクカメオもNHKマイルCを勝ちました。)
1世代にこれだけ名牝が集中したことは今までないでしょう。その父もRoberto系タニノギムレット、Halo系アグネスタキオン、Northern Dancer系クロフネ、Grey Sovereign系アドマイヤコジーン(およびNorthern Dancer系フレンチデピュティ)と多彩です。
牡馬に勝てるのは彼女たちが強いのと同時に牡馬が弱いわけで、その理由を考えなければならないでしょう。大レースは種牡馬選抜レースでもありますから、牡馬のレベルが下がれば種牡馬を輸入に頼らざるを得なくなります。

ウオッカ対ダイワスカーレットで、特に直接対決ではウオッカの分が悪いのは桜花賞の敗戦のせいだと思っています。馬体をぶつけ合って、ウオッカが最後ギブアップしたのが尾を引いているように思います。あれ以降、ほとんどのレースでラストが淡白になってしまいます。
天皇賞秋では外を回って馬場の真ん中に出るというレース展開的には厳しい内容を豊は要求しました。内でも伸びる馬場で内を軽快に逃げるダイワスカーレットに対してコースのロスは致命的になりかねないですが、内のダイワスカーレットには併せず、馬の気持ち優先でチャンピオンとしてのレースに徹しました。最後、止まりかけましたが鞍上の勝ちたい気持ちが上でした。
安藤勝己騎手がゴール前であからさまに外をチラ見した結果、2cm差で負けたのは、デザーモのゴール板間違い事件以来の大珍プレーでしょう。

フォゲッタブル

2009-01-19 21:00:56 | 競馬日記
セレクトセール2007にて2.45億円で落札されたフォゲッタブルがデビューしましたね。このときの一億円超え1歳馬は以下です。

アドマイヤコブラ:2.5億円
フォゲッタブル:2.45億円
トーセンジョーダン:1.7億円
サイオン:1.4億円

トーセンジョーダンが4戦3勝でホープフルS勝ちと頑張っています。セリの後に高額落札馬の中に私の目につくような馬はいないと書きましたが(ブログ)、島川さんの目が正しそうですね。

当歳馬ではマンファスの2007を取り上げました。祖母父がBlakeneyでDjebelクロスの影響が強いですが、先日、フェアリーSを勝ったジェルミナルも母方にBlakeneyを持ちます。ジェルミナルは5代目からBold Rulerがクロスし、Djebelの位置も奥の方にあるために、こちらの方が日本では推奨できるタイプです。

アーリーロブスト

2009-01-18 21:47:30 | 競馬日記
京成杯はエリカ賞勝ちのアーリーロブストが勝ちました。
先行して押し切りましたが、乗りやすそうでそつがないですね。中団以降はぐちゃぐちゃで前が詰まったり、故障があったりしました。

バブルガムフェロー産駒は中央平地芝重賞初勝利。バブルガムフェローは動きの重い産駒が多くて日本ではダート向きになってしまう印象があります。
この馬の場合はHaloのクロスにNearcticやRoyal Chargerを足してサンデーサイレンスの良さを出しています。現状ではダート向きの種牡馬とダート向きアメリカン血統の牝馬から芝に適応する産駒が出ました。バブルガムフェローの母からヨーロッパ的スタミナを出しすぎると日本では辛いように思いますので、日本で走るのであれば上手い配合だと思います。

管理する本田優調教師にとっては平地重賞の初勝利になりました。昨年はバトルブレーヴで障害重賞を勝ちました。一昨年の開業から順調に成績を伸ばしています。

ふと思い出した

2009-01-17 23:47:18 | 日記
以前、トラックバック練習板の「印象に残っているミュージックビデオは何ですか?」でBeastie BoysのIntergalacticを上げたのですが(ブログ)、ふとElasticaのCar Songを思い出しました(YouTube)。

IntergalacticもCar Songも東京(新宿)で撮られています。どちらも怪獣と戦っており、B級っぽく仕上げています。
日本のイメージはこんな感じなのでしょうか。

ところで、今気付いたのですが、Intergalacticの28秒付近は左右反転ですね。

ジョッキーを夢見る子供たち

2009-01-16 20:52:36 | 競馬日記
ドキュメンタリー映画「ジョッキーを夢見る子供たち」の公開記念トークショーに武豊騎手と小林智師が参加しました。

そのサンスポ記事では豊の方のコメントばかりが取り上げられていて残念でした(記事1記事2)。
別に豊のコメントなんか見たくないと言っているのではなくて、豊はいつも注目されていますし、メディア露出も多いですし、この前もNHKで特集がありましたし、自分でホームページを持って情報を出していますから、彼のことは多くの人が十分に知っているでしょう。
ですから、彼だけに絞るのではなくてフランスで調教師免許を取った小林師のコメントの方も伝えて欲しいです。
スポーツ紙であるサンスポでは小林師のコメントはないのに対して、シネマトゥデイ映画ニュースの方では少しだけですが取り上げてくれています(記事)。

小林師はhorsejapan.tvに不定期でコラムを書いています(コラム)。