うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

今年度ベストレース

2008-12-31 11:26:30 | 競馬日記
日刊スポーツによる今年度ベストレース投票で天皇賞秋が1位に選ばれました(記事)。

確かにすごいレースでしたが、1着と2着の差は乗り役が最後まで勝負したかどうかだけでした。
あれだけのレースで2cm差で敗れた馬は負けて尚強しと賞賛されるべきですが、馬がまだ諦めていないのに勝手にレースをやめた乗り役は恥ずかしくてお天道様の下を歩けないことでしょう。

そんな私は阪神2歳牝馬Sに入れました。あれだけの可能性を感じさせてくれる2歳チャンピオンはグラスワンダー以来です(グラスワンダーは誰もがマルゼンスキー以来だと思いました)。乗り役もいい顔をしていました。4歳牝馬2頭は言うまでもなく素晴らしいのですが、この2歳牝馬を青田買いしました。ビワハイジの仔ですしね。

メイショウサムソンの種付料

2008-12-24 23:46:30 | 競馬日記
メイショウサムソンの種付料が250万円に決まったそうです(記事)。

平均ペースのスピード持続力を武器とする馬で、瞬発力、軽いスピードがもてはやされる時代における反逆者でした。
また、菊花賞を取り損ねた春2冠馬として初めて天皇賞春を勝ち、海外遠征を含めて5歳終了まで活躍し続けたタフな馬でした。
これらの意味では社台にこそ必要な種牡馬と言えるように思います。
250万円というのは日本向きではないと分かっている父系の、しかも中長距離血統の種牡馬としては低くはないでしょう(参考:社台の種付料一覧)。

もう一つ注目したいのはメイショウサムソンには2代続けてJBBAの種牡馬が付けられている点です。吉田善哉氏が嫌った日本軽種馬協会の血が3/4を占める馬が社台で種牡馬入りするわけです。相当珍しいことじゃないでしょうか。

スーニはドバイへ

2008-12-22 19:52:15 | 競馬日記
3歳前半にダートのいいレースがない点を危惧していたスーニはドバイに向かう予定で、結果次第では米3冠に挑戦するそうです(記事1記事2)。

日本馬のUAEダービーでの最高着順はフラムドパシオンの3着。このときはあのInvasorに先着したのでした。フラムドパシオンは先日ようやく準オープンを勝ち、一昨年の5着馬ビクトリーテツニーは新設重賞カペラSで初重賞勝利を挙げました。一方、今年の8着馬イイデケンシンは園田競馬場へ(記事)。

スーニはとにかく無事にアメリカまで行って欲しいです。

世界的にはNorthern Dancerのクロスを持つ馬は当たり前になりつつあり、各国で結果を残していますが、ケンタッキーダービーを勝ったのは昨年のBig Brownが最初なんですね。

今年のM-1

2008-12-22 19:44:33 | 日記
関西人なのでM-1(公式ABC)は毎年見るようにしているのですが、珍しく結果に納得できません。
思っていたのと違うコンビが優勝しても、たいていはそれなりに納得できる点があるのですが。

NON STYLEというコンビが優勝しましたが、特に面白いとは思いませんでした。白い方が自分で自分に突っ込むボケをするたびにイラっときました。これだけはないと思うコンビの一つが優勝してしまった感じです(彼らが笑いを取るポイントの一つが私の感性に合わないのだから評価が低くなってしまって当然です)。確かに観客には受けていましたが、テレビで見ていて何が面白いのか少しも判りませんでした。

個人的には優勝は絶対にオードリーでした。馬鹿で面白かったです。

ナイツは最後ちょっとだれてしまいました。ネタも浸透してきていますから不運でもありました。

笑い飯はうちの4歳の娘が好きそうなネタでした。

U字工事はわずか4分のネタの間で飽きました。

ダイアンは舞台をちょっと暖めただけでした。

モンスターエンジンは特に印象に残りませんでした。取り立てて面白くもなく、つまらなくもなかったのでしょう。

キングコングはそつなく上手いのですが、残念なことにそんなに面白くありませんでした。ねらいすぎて外した感じです。

ザ・パンチは何をしたいのかよく分かりませんでした。場違いでした。

スーニ

2008-12-19 00:11:04 | 競馬日記
全日本2歳優駿を勝ったスーニは強いみたいですね。
強いと言っても米産の中途半端な配合なんだろうと勝手に思っていて、よく調べていなかったのですが、実際見てみるとなかなか良さそうですね。

父のSotoはデヒア産駒でGIIとGIIIを1勝ずつ。6戦5勝で底を見せないまま引退しました。近い世代にゼロ交配が多く、種牡馬としては成功の可能性があるタイプです。

本馬はNorthern Dancer5 x 4があるもののBold Ruler5. 6 x 6がリードしています。見ての通りのダート向きのアメリカンですが、RibotやPrincequilloが効いているために単調なスピード馬ではないでしょう。

3歳ダート路線はジャパンダートダービーまで大したレースがありませんが、道を踏み外さないよう願っています。

大メコン圏

2008-12-18 21:11:25 | 農・食・医・環境
メコン川流域の「大メコン圏」で過去10年に発見された新種は1000種以上にのぼるそうです(AFPWWF)。
ほ乳類が15種見つかったとか、考えられないですね。

この「1000種以上」には昆虫は含まれていません。昆虫を含むその他の無脊椎動物だけで数千種以上見つかっているだろうとのことです。めちゃくちゃ種類が多いですから、もらさずカウントするのは難しいでしょう。

WWFのところに詳細なレポートのpdfファイルがありますが、ピンク色のヤスデ(AFPはヤスデと書いたりムカデと書いたりしていますがヤスデです)はなかなかいいですね。見事なショッキングピンクです。

社台の種牡馬

2008-12-17 00:07:53 | 競馬日記
ノーザンファームは今年GI9勝なそうですが、社台の種牡馬は昨年の有馬記念から障害も含めて中央GIを22連勝中なそうですね(記事)。
社台にあらずんば種牡馬にあらずといった具合でしょうか。

例えばシンボリクリスエスは期待されていた割に脚の遅い仔が多く、誤算の一つかもしれませんが、そのシンボリクリスエスでさえ交流GIを勝ったサクセスブロッケンを出しました。
誤算の中では、勝ち馬率、AEIともに優秀で3世代連続でGI馬も出したエンドスウィープがわずか3年の供用で2002年に急逝したのは大きかったと思いますが、結果を見ればこれすら大したことではありませんでした(ただしエンドスウィープ産駒のGI馬はドバイシーマクラシックを含むGI3勝のアドマイヤムーン、宝塚記念を制した女傑スイープトウショウ、桜花賞とNHKマイルCを連勝したラインクラフトと非常にレベルが高く、このクラスをぽんぽんと出してくれる種牡馬の代わりはさすがに難しいです)。誤算を吸収してしまう層の厚さがあります。(サンデーサイレンスも2002年に亡くなっていますが、こちらは供用12年目の16歳でしたからちょっと早かったけど来るべきときが来た感じです。)
もちろん、誤算の穴を埋める努力は常にされており、エンドスウィープが亡くなったらすぐにスウェプトオーヴァーボードを輸入しました。スウェプトオーヴァーボードは社台では結果を出せませんでしたが、すぐに次の手を打つのが社台の強さの現れであり、強さを維持する方法の一つなのでしょう。

本年の中央GI馬を出した社台で供用されている(種付け当時供用されていた)種牡馬
アグネスタキオン:4勝
フジキセキ:3勝
フレンチデピュティ:3勝
ジャングルポケット:2勝
タニノギムレット:2勝
グラスワンダー:2勝(2007年にブリーダーズSSへ)
クロフネ:1勝
ウォーエンブレム:1勝
スペシャルウィーク:1勝
エルコンドルパサー:1勝(2002年死亡)
アドマイヤベガ:1勝(2004年死亡)

既に2頭が死亡し、1頭が移動していますが、それでも鉄壁の布陣と言っていいように思います。
また、今年はキングカメハメハやネオユニヴァースの産駒がデビューしましたし、今年からロスターにChichicastenangoやメイショウサムソンらが加わって行くことになります。他のどこかがサンデーサイレンス級の種牡馬を引き当てない限り、大丈夫そうですね。もしくはCoolmoreでも日本に参戦するか。

Chichicastenango輸入

2008-12-16 00:34:16 | 競馬日記
社台がChichicastenangoを購入したようです(記事)。
今年の仏ダービー馬Vision d'Etatの父ですね。

記事中にもあるように母のスマラはランペイアの母です。確かにこの部分はサンデーサイレンスと合いそうです。しかしながら父のSmadounは完全なヨーロッパ血統で、しかも若干マニアックです。この部分が難しそうですね。

香港国際レース

2008-12-15 00:49:12 | 競馬日記
香港国際レースが終わりました。結果、レース映像はJRAサイトで見られます(JRA)。

香港ヴァーズでは重賞未勝利のジャガーメイルが僅差の3着に入りました。これは非常によく走ったと思います。
しかしながら、今年も一つも勝てませんでした。ステイゴールド、エイシンプレストン、アグネスデジタルで3つ勝ったのが懐かしいですね。いずれも素晴らしい馬でした。

ステイゴールドはドバイシーマクラシックに続き、ゴドルフィンブルーの勝負服を差しきりました。ドバイでは馬群を割って追い込み、香港ヴァーズでは先に抜け出したEkraarが挽回不可能なようなリードを築いたところを弾けるように追い込んでギリギリ捕まえました。
エイシンプレストンの勝ち方はあまりに強くてショックでした。「Preston Shock」という記事のタイトルを見たことがあります(racingpostか?)。香港の馬場が合っていたようで、その後、香港GIを二つ追加しました。
日本での実績最上位の総大将アグネスデジタルはプレッシャーのかかるところをきっちり勝ちました。芝、ダート、国内、国外とあらゆる状況でGIを制した名馬でした。

この3連勝が香港にとってもショックだったようで、これ以降、日本の馬の扱いが変わったようなことを見たことがあります。
ただ、最近、それほど勝てなくなったのはこの3頭クラスの馬が香港に行かなくなったこともあるでしょう。この3頭以降、香港国際レースを勝ったのは2004年のハットトリックのみです。マイルチャンピオンシップからの連勝でした。

3年連続ダービー馬の仔

2008-12-14 15:48:56 | 競馬日記
阪神2歳牝馬S(ジュベナイルフィリーズなんて何言っているのか分からない名前は早く変えるべき)はスペシャルウィークの仔ブエナビスタが勝ちました。

一昨年このレースを制したのはタニノギムレットの仔ウオッカ、昨年このレースを勝ったのはジャングルポケットの仔トールポピーでした。3年連続でダービー馬の仔がこのレースを制しました。
そして、ジュベナイルフィリーズと名前が変わってから今年で8回目で、父内国産馬は今年を含めて4頭が勝っています。最初に勝ったのはトウカイテイオー産駒ヤマニンシュクル。これもダービー馬の仔です。

4頭とも社台で供用されている種牡馬ですね。

ここまで昨年書いたブログを改変しました。

ブエナビスタの母は天才少女ビワハイジ。優秀な繁殖牝馬です。
ビワハイジはその年に行われた最初の中央2歳戦、最初の2歳重賞を勝った早熟の天才で、阪神JFの前身の阪神3歳牝馬Sではエアグルーヴを下し、世代で最初のGI馬になりました。
5代母は独ダービー馬Schwarzgoldで、一族にはSlip Anchorらがいる名牝系です。今はなき早田牧場生産。調教師は浜田光正師。この前年には同じ早田-ビワ-浜田のビワハヤヒデで二つのGIを制しました。
懐かしいですね。あの当時の早田牧場と浜田師はすごかった。そのビワハイジの仔がノーザンファーム生産としてGIを勝つ日が来るとは。

(Wikipediaビワハイジの項目で「天才少女」が削除されていますね(ノート:ビワハイジ)。前述のようにビワハイジは早熟の天才であるために、馬場鉄志アナがどう言ったかや世間一般でどう言われているかに関わらず個人的に天才少女と呼んでいます。もちろん、馬場アナが天才少女と呼んだことが記憶のどこかにあってのことだろうと思いますが、定かではありません。また、馬場アナが天才少女と呼ぼうとも私がアドマイヤグルーヴやダンスインザムードのことをそう呼ぶことはありません。「早熟の天才」と呼ぶにふさわしいビワハイジが既にいるからです。アドマイヤグルーヴもダンスインザムードも素晴らしい馬ではあります。ちなみに愛称は完全に固有である必要はなく、共通する愛称を持つ例としてはSecretariatとMan o'Warが有名ですね。ごちゃごちゃ書きましたが、私はウィキペディアンじゃないので関与する気はないです。)