旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

難解な著作

2013年12月28日 08時28分48秒 | Weblog

「家畜人ヤプー」か「近代日本の精神構造」かで少々迷った。「・・・ヤプー」の方は目下所在不明だが、階段下の書庫かどこかで眠っている。後者を選んだ。家永三郎がこの博士論文を読んで、「本文よりも脚注の方が多いうえに造語だらけで読むのに難渋した。内容については結局理解が及ばなかった。」と嘆いたという。

第一部が「天皇制ファシズムと庶民意識の問題」、第二部が「中間層の形成過程」、第三部が「日本の近代化と『家』意識問題」の三部構成だ。 こういう難解な論文を読むにはWeb検索が凄まじいばかりの利便性を発揮する。 著者、神島二郎は東大で丸山眞男と柳田国男ふたりの弟子筋にあたる。