旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

三島由紀夫

2013年02月20日 19時43分14秒 | Weblog

ヘーゲルの「歴史哲学」上中下(岩波文庫)とニーチェの「偶像の薄明」(角川文庫)を手に入れた。「歴史哲学」はヘーゲル全集の分冊オークションで何度も落札を試みて、逃している。全集の分冊を手に入れるまでの代替本として手元に置いておこうという算段だった。青い帯に「ヘーゲル哲学の入門書ともいうべき本著は・・・」という解説がある。ついつられて読んでみたら予想以上に易しい。ヘーゲルを読むに眉間に皺が寄らずして目をしかめずして読めるのは、「歴史哲学」が初めての経験だ。

中島義道の「善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学」(角川新書)を読み始めて二日目になる。「偶像の薄明」は表紙が金色の装丁だ。いやでも目立つ。同じ角川文庫の「反時代的考察」も表紙は同様の金色で2分冊だ。

冬の夜長を好きな読書で過ごす。試験明けの第一日目は、「昭和45年11月25日」(幻冬舎新書)で始まった。厚めの新書だ。しかし読み終えるのに2時間もかからなかった。平易で週刊誌的な語り口だからだ。「諸君は武士だろう、武士ならば、自分を否定する憲法を、どうして守るんだい。」「それでも武士かぁ、それでも武士かぁ、まだ諸君は、憲法改正のために立ち上がらないということに、見極めがついた。これで、俺は自衛隊に対する夢はなくなった。・・・天皇陛下、万歳 」