旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

2010年03月31日 21時11分41秒 | Weblog
JR玖村駅に向かう通勤路に桜並木がある。一昨日の朝、桜並木の向こう側の青い山に虹がかかっていた。虹はうっすらと現れ、消え、そして再びうっすらと現れた。桜並木を過ぎると真亀神社の森に入ることになるからしばらく向かいの青い山は見えない。森を下って駅のデッキに立つ頃、やはり虹がうっすらと現れて消え果てた。春の虹は浅い夢に似て幻想的だった。

虹といえば「オズの魔法使い」をつい連想してしまう。虹の彼方にあるという夢を追い続けて、やがて現実というもののたわいなさを知ることになる少女ドロシーが年を重ねると、現実に打ちのめされる私のドン・キホーテの姿になることだろう。「ドン・キホーテ」よりも「オズの魔法使い」を読んでみたいような気分だ。

それにしても職場の同僚たちについて知らなさすぎるようだ。ごく少数の例外を除けば経歴・家族状況等について全く情報がない。元々関心が薄いといえばそれまでだが、1年近く机を並べた同僚が独身であることを昨日になって知るような始末だ。遠慮なく言葉を交わせると思ってきた、どうみても良妻といったタイプの同僚が「バツイチ」であることを今日になって知った。