旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

6度目の正直

2009年06月13日 09時05分48秒 | Weblog
果たして人事や労務、総務の経験がない人間を人事のマネージャーとして採用するものだろうか。わたしが人事の担当なら少なくとも経験があるひとよりも採用は慎重になる。

人事部門の経験があるふたりが採用する側の企業文化に合っているかどうかを検討してみて、ともに難点があるという結論がでた場合に限って営業出身のわたしにお鉢が回ってくる、まな板の上にのせてもらえるのではないか、そういう気がしてならない。

畑違いの職種に応募したわたしもわたしであるが、最終選考に残した企業も企業である。しかし曲がりなりにも相手は東証一部の上場企業である。結果は採否のいずれかであるとはいえ分が悪い。

採否の決定権が先方にある以上、妄想しても始まらないし座して事態を見守るのは精神衛生上も良くない。4対6の確率(当然、採用の確率が4割だ。)で落とされるものと観念している。根が小心者なのである。

そこで昨日ハローワークに足を運んで次の応募先を決めた。3件の見込み客を押さえておけばそのうち1件は決まると営業時代に体で覚えた。「条件がすべてそろい、こちらの意向通りにことが進んでも成就するのは3割」というのが長い営業経験から導いたわたしの「需給の法則」である。

求職を始めた当初は希望を営業に絞っていた。ところが求人票を数読むうちにキャリアコンサルタントとかジョブサポートとか呼ばれる職種に興味を持ち始めて現在に至っている。

経験が生かせるであろうという年齢的な強みと、さほどの集中力が要求されないであろうという甘い観測、それに、酷使してきたからだと精神を休養させることができそうな癒し系の職種であるという要因による。

そして今回はまたしても「官庁もどき」が求職先である。ハローワークから紹介状をもらったところ望んだ3件のうち2件は、すでに予定していた応募者数を超えたので応募は不可(公募を開始してまだ2日目である。)残った1件のみの応募になった。来週早々面接がある。面接後2~3日で採否の連絡をするという。

以前の「官庁もどき」と同様になんだか怪しい。来週中には採否が決定する民間企業だって応募から約1か月の日時を要した。ところが、限りなく官庁に近い「官庁もどき」は15名の応募で募集を打ち切り、来週早々に面接のみを実施して2、3日で採否の結果を出すという。

コンサルタント的な職種である。わたしが担当ならば非正規の職員、たとえば契約職員や派遣、あるいはパートの職員の中から採用者を決定する。部外者が応募しても採用される確率はとてつもなく低いように思う。

採用が厳正に行われることを疑っているわけではない。採用の選考とはこうものなのだとうっすら解り始めた。「引かれ者の小唄」を気取っているわけではない。こちらにはそんな余裕などない。

この老骨には、数年にわたって職業訓練校で「労務管理論」の講師をやっていたという経験がある。週明けの面接は、この経験を前面に押し出して、当たって、そして砕け散るのだ。