旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

続 宮島水中花火大会

2007年08月16日 16時53分37秒 | Weblog



優雅な花火であった。打ち上げる数はさほど多くはない。5000発かそこらであろう。しかし花火がでかいうえに、神の島、厳島が舞台である。対岸の安芸グランドホテルから厳島を望みながらの鑑賞は、素晴らしいのひと言に尽きる。大玉の花火が夜空に咲くたびに、思わず「グラッチェ!」と叫んでしまう。根がお祭り好きのイタリア気質なのである。

Yさんご夫妻に、Mさんご夫妻、Aちゃん、Sちゃん、ひとりではしゃぎ過ぎました。でも、多くの皆さんといっしょだから、こころから花火大会を楽しむことができるのです。また来年もみんなで大騒ぎをしましょうね。しっかり稼いで、健康で・・・。

二日酔いを心配してくれた最愛のKさん、久しぶりに酔っ払っちゃいました。でもね、あれでもちゃんとブレーキは利いていました。翌日はむしろ快調。とくいのお粥からはいって、梅干、トマトジュースで昼過ぎには常体。なによりも血圧が下がり続けているのがうれしい。口が裂けても、日ごろの節制の成果だとはいえません。それでも午後は、仕事に出かけることができるまで回復しました。

車中では妙なことを叫んだように記憶しています。いつものことですから、余り気に留めないように。迷惑かもしれませんが、ま、本心ですから。ワーッとばかりに叫んだ後にわたしの夏も終わるのでしょうか。それにしても暑い日が続きます。

宮島水中花火大会

2007年08月16日 01時00分00秒 | Weblog



芸備線まではよかったが、広島駅から宮島口まではラッシュアワーのような人また人である。それにしても、やけに若い女性が目に付く。多くは浴衣をまとっている。たしかに花火大会にゆかたは風流だ。若い男のゆかた姿も多い。多くはカップルもしくはグループだ。ところが小生には若い女子と花火大会を見物した記憶がない、全くない。「なんでオレにはああいう青春がなかったのか。」とひとりこころの中で嘆いてみる。

ぎゅうぎゅう詰めの電車の中では必死で吊り革につかまっていた。よろめいて若い女性のからだに触れることにでもなったら一大事である。マイカー通勤であるからなにしろ免疫と技術がない。目の置き場と身の置き場に困った。

つい、からだが接触してしまう。野郎ならどおってことはないが、まわりには7人の女性にひとりの若い男。7人の女性のうちのひとりが男の彼女で、ちゃっかりおとこの胸にほほをうずめている。「この野郎うらやましいなあ、なんでオレにはこういう青春がなかったか。」とわずかながらこの色男をこころの中で怨んでみる。

女性は美しく着飾ってはいる、うまく化粧をしているものの、男たちほどきれいではないことに気がついた。男たちのヘヤースタイルがいい。色のセンスや着こなしもいい。毎日、鏡ばかり見てろくに本も読んでいないだろうが、最近、とみに若い男たちがきれいになってきたようだ。「なんで俺たちの時代は、男がセンスを磨き着飾るほどの経済的余裕がなかったんだよ。」とグレてみる。

車内を見渡しながら、男と女の品評会を試みているうちに、宮内、阿品を過ぎて宮島口に着いた。宮内や阿品で降りる人が多かった。高台や海岸から花火を楽しもうという人たちなのであろう。

宮島口から、往年の体育会系(わたし)は安芸グランドホテルに向かって歩き始めた。会場は、ホテルのバーベキューコーナーなのだ。しかもこのロケーションが好きだ。そして、宮島の大鳥居を望むコーナーの最前列で、宮島水中花火大会を最初から最後まで、こころゆくまで満喫したのである。