旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

宮島水中花火大会

2007年08月16日 01時00分00秒 | Weblog



芸備線まではよかったが、広島駅から宮島口まではラッシュアワーのような人また人である。それにしても、やけに若い女性が目に付く。多くは浴衣をまとっている。たしかに花火大会にゆかたは風流だ。若い男のゆかた姿も多い。多くはカップルもしくはグループだ。ところが小生には若い女子と花火大会を見物した記憶がない、全くない。「なんでオレにはああいう青春がなかったのか。」とひとりこころの中で嘆いてみる。

ぎゅうぎゅう詰めの電車の中では必死で吊り革につかまっていた。よろめいて若い女性のからだに触れることにでもなったら一大事である。マイカー通勤であるからなにしろ免疫と技術がない。目の置き場と身の置き場に困った。

つい、からだが接触してしまう。野郎ならどおってことはないが、まわりには7人の女性にひとりの若い男。7人の女性のうちのひとりが男の彼女で、ちゃっかりおとこの胸にほほをうずめている。「この野郎うらやましいなあ、なんでオレにはこういう青春がなかったか。」とわずかながらこの色男をこころの中で怨んでみる。

女性は美しく着飾ってはいる、うまく化粧をしているものの、男たちほどきれいではないことに気がついた。男たちのヘヤースタイルがいい。色のセンスや着こなしもいい。毎日、鏡ばかり見てろくに本も読んでいないだろうが、最近、とみに若い男たちがきれいになってきたようだ。「なんで俺たちの時代は、男がセンスを磨き着飾るほどの経済的余裕がなかったんだよ。」とグレてみる。

車内を見渡しながら、男と女の品評会を試みているうちに、宮内、阿品を過ぎて宮島口に着いた。宮内や阿品で降りる人が多かった。高台や海岸から花火を楽しもうという人たちなのであろう。

宮島口から、往年の体育会系(わたし)は安芸グランドホテルに向かって歩き始めた。会場は、ホテルのバーベキューコーナーなのだ。しかもこのロケーションが好きだ。そして、宮島の大鳥居を望むコーナーの最前列で、宮島水中花火大会を最初から最後まで、こころゆくまで満喫したのである。

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