旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

キリマンジャロの雪 

2006年07月23日 21時45分19秒 | Weblog
          キリマンジャロ



真昼間からヘミングウェイ原作の映画「キリマンジャロの雪」を見ていた。壊疽で死にかかっているハリー(グレゴリー・ペック)の女性遍歴がテーマである。

献身的なシンシア(ハワード・ヒューズの元女房エヴァ・ガードナー)との愛は、ついに冒険好きのハリーの足手まといになることを厭う彼女の出奔によって終末を迎える。
富豪の愛人との火遊びは、彼女の束縛が煩わしくなった段階で破綻する。
出奔したシンシアを忘れられないハリーは、彼女をを探し求めるうちにスペイン動乱に巻き込まれる。ところが、再開して互いの求め合う愛を確認したその日にシンシアはこの世を去る。
街で間違えて声をかけたシンシア似の未亡人と、キリマンジャロの麓で狩をするハリーが、一命を取り留める希望がでてきたところで、ジ・エンド。

「ハイエナが近づくと死ぬ、禿げたかが近づくと死ぬ・・・」で、妙にハリーは死に囚われる。未亡人は懸命に勇気付ける。男の弱さは万国共通か?
「アフリカなら女を牛で買える。だめな女なら代金を返してもらえばよい。ところが西欧ではそうはいかない。」あたりのひといごとはまるでコメディ。

さて、キリマンジャロの頂上の近くで氷詰めになった豹について、伯父がハリーになぞをかけるのであるが・・・、このなぞは、簡単に解けそうで解けない。

地球温暖化のせいでキリマンジャロの根雪もあと10年はもたないそうだ。合掌。