旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

アカシアの雨が止む時

2006年07月09日 07時21分28秒 | Weblog
  

  アカシアの雨にうたれて
  このまま死んでしまいたい
  夜が明ける日がのぼる
  朝の光のその中で
  冷たくなったわたしを見つけて
  あの人は
  涙を流してくれるでしょうか

  アカシアの雨に泣いてる
  切ない胸はわかるまい
  思い出のペンダント
  白い真珠のこの肌で
  淋しく今日も暖めてるのに
  あの人は
  冷たい瞳かへ消えた

  アカシアの雨が止む時
  青空さして鳩がとぶ
  むらさきの羽の色
  それはベンチの片隅で
  冷たくなった私のぬけがら
  あの人を
  さがして遥かに飛び立つ影よ

        作詩 水木かおる

錆びたナイフ

2006年07月09日 06時33分46秒 | Weblog
砂山の砂を 指で掘ってたら 
まっかに錆びた ジャックナイフが出て来たよ 
どこのどいつが埋めたか 
胸にじんとくる 小島の秋だ

薄情な女を 思い切ろうと 
ここまで来たか 男泣きしたマドロスが 
恋のなきがら埋めたか 
そんな気がする 小島の磯だ

海鳴りはしても 何も言わない 
まっかに錆びた ジャックナイフがいとしいよ 
俺もここまで泣きに来た 
同じおもいの 旅路の果てだ

       作詞 萩原四郎

赤いハンカチ

2006年07月09日 06時30分32秒 | Weblog


アカシアの 花の下で 
あの娘が窃っと 瞼を拭いた 
赤いハンカチよ 
怨みに濡れた 目がしらに 
それでも泪は こぼれて落ちた

北国の 春も逝く日 
俺たちだけが しょんぼり見てた 
遠い浮雲よ 
死ぬ気になれば ふたりとも 
霞の彼方に 行かれたものを

アカシアの 花も散って 
あの娘はどこか 俤匂う 
赤いハンカチよ 
背広の胸に この俺の 
こころに遺るよ 切ない影が

      作詞 萩原四朗