昨日は私たちの58回目の結婚記念日ですが、昨年同様私一人で迎えた切なくて、又とても辛い結婚記念日でした。
私たちは、昭和三十年五月の十八日のことです。共に二十二歳の時で、私は昼間三菱で働きながら学ぶ夜間高校の四年生でした。
あれからもう58年も経ったのです。亡妻は生前良く言ってたことがありました。それはプラチナ婚式(70年)はとうてい無理だろうけれども、ダイヤモンド婚式には、新婚旅行で行った登別温泉へ行き、ついでに函館方面の道南を一回りしたいものだね・・・と。
しかし亡妻のそうした願いは、儚くまた哀れにも潰えてしまったのででした。
さて結婚記念日の今日は、先ず新しい花を買おうといつもの花屋へ出掛け供花を買い、次にお供え物のお菓子を買い足そうと菓子屋に立ち寄った際、亡妻は殊のほかケーキ類が好きだったことを想い出しました。
しかし私が4年前大腸の手術直前の検査で、偶然発見された心臓疾患病状のため、脂肪分・糖分・塩分などの摂り過ぎ禁止のために、亡妻は甘い物は買い控えるようなりました。
亡妻は私のために大好物のケーキ類はは、すっかり諦めてしまったのでした。
それで咄嗟にケーキを供えようと、家からは少し離れておりますが、以前亡妻と何度か行ったことのある不二家へ向かいました。
その入り口にはお馴染みのペコちゃんが迎いて呉れました。亡妻がしたように、私も
「お元気でしたか・・・」と、ペコちゃんの頭をなでて入り、亡妻の好きだったケーキを選んで買いました。
果物とケーキと新しい花とその他の和菓子などで、仏壇はまさに溢れんばかりです。亡妻もきっと喜んでいるでしょう。私も大満足でした。
そしてその日は、在りし日の亡妻との色々な想い出に浸りながら、日がな一日を切なくも幸せに過ごしたのです。
店内にあったペコちゃん人形
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