今日は雛祭りの日である。我が家でも老妻が「二月の風に当てなければ・・・」と、悪い膝を労わりながら先月の27日無事に飾る事が出来て、今日「桃の節句」を迎えた。
老夫婦が何で今更と思いながらも、長女の誕生以来欠かしたことは無い。そのお雛様もかれこれもう46年ほどにも成る代物だからかなり古びている。その上現在店頭に陳列されている物に較べると随分と見劣りもするが、これでも当時の物不足の時代にあっては、高価な部類に属する高級品で、安給料の身分ながらかなり無理し奮発した物である。現代のとかく親掛かりの世ならともかく共に親が無く、ゼロから出発した若い夫婦には贅沢品とも云える物でもあった。
当時は一度に全てを揃える事が出来ず、牛車とか箪笥長持などの調度品は毎年買い足していったものである。
狭い部屋ながらもこうして飾り付けてみると、年寄り夫婦の住まいも一変して華やかになり、心も浮き立って来るから全く不思議である。
例年ならば二人の孫娘が我が家に来て一緒に節句のお祝いをするのだが、今年は孫達も高学年となり折からの学期末試験と重なり、老妻がこしらえた孫好物の「蟹のちらし寿司」に併せて、和菓子専門店で買って来た桜餅とうぐいす餅を届けて来た。
娘も大きくなって、ひな祭りには、そっぽを向いている。
そんな夜に、10時過ぎには、雨が降り出した。
弥生三月でも、とうからず、雪になるでしょう。
東京も 一夜明ければ 雪景色
春三月も ひな祭りの夜
真さんのお子様はお嬢さんですか。
年寄り夫婦だけの雛祭りもそれなりに乙なものです。
それにしても暖かく成りませんね。平年気温よりも5℃も低いそうです。
全く厭にになりますね。