どうやら風邪にやられたらしいと、遅蒔きながら気付いたのは、何時もと違う鼻水の性質からでした。普通季節の変わり目などに発生する鼻炎の鼻水は、若干粘着性を有しているのですが、今回はどこか違うと思いながらも、まさか自分が風邪に罹ったなどとは、露ほどにも思わず何時もの気紛れな鼻炎だろうと軽く考えて、病院の鼻炎薬を飲んで済ませていました。
と言うのもこれまでにそんな事が良くあったからです。通常なら一錠で二日から三日ほどは、その効果が持続して治まる筈なのに今回は一向に納まらなかった。その時点で当然気付くべき筈だったのに、こうした時にはやはり何処か気が抜けていたのでしょう、ついウッカリその鼻炎薬を翌日も続けて飲んでいたのです。
しかし日頃はたった一錠でも充分過ぎるほどに効き目が在る筈ななのに、さらさらと水の如くに流れ出る鼻水辟易しながらも、まだ風邪だとは全く気付くことも無く、徒にティシュペーパーの世話になるばかりだった。
これは単なる何時もの鼻炎ではないと、遅蒔きながら気付いたのは三日目の夜でした。慌てて買い置きの風邪薬を服用したものの、それはまさに後の祭りでした。
三日前肺ガンの検査で訪れた労災病院内科の中待合室でのこと、偶々隣り合って座った患者の動作と様子を考え、念には念を入れて直ぐにでも風邪薬を飲むべきだったのです。
折角の鼻水と云う前触れがあったにも関わらず、その初期判断の甘さと油断の果てが、その夜の39度近くの発熱だったのです。翌日早々に駆け付けた病院の診断はやはり風邪でした。ただエンフルインザで無かったのが幸いと云えたのでしょう。
当然のなり行きながら、その夜は老妻の世話で、翌朝までには何とかして37度台までに下げはしたものの、今度は午後になってから激しい嘔吐に襲われることになりました。食事の量に比較して薬(通常の血圧と心臓)を飲み過ぎた所為かも知れませんでした。
その嘔吐感も夕方には峠を越して、幾らかホッとして「お粥と梅干」の晩飯を済ませて間も無くでした。今度は突然のシャックリに襲われました。初めは普通のシャックリだろう位に軽く考えていたのが、一向に止る気配が無く延々と続き出したのです。
一般世間での方法やパソコンで調べた方法を色々と試して見ましたが、一時的に止りはするのですが間を置かずに叉直ぐに出て来る始末でした。
何とかして止めようとして飲んだ水の量で、腹は寝る頃にはもう既に水腹で満腹状態、どうしょうも無い苛立ちから寝不足の一夜を過ごしました。
明けても結果は全く同じでした。風邪熱の方はもう完全に平熱に戻り、咳も止り喉の調子は元通りになったものの、今度はシャックリとの格闘です。
老妻と娘は病院に行くようにしきりに勧めるのですが、
「歳は取れども俺は大の男、シャックリ如きで病院に行けるか・・・それにシ ャックリが何年続こうが死んだためしは無い、またギネスによれば50年も 続いている人もいると言う」
と、ガラにも無く張っていた威勢は、時が経つに連れて萎み、何時の間にか不安に変わっていました。
そして遂には先ほどまでの威勢は何処えやら、閉院ギリギリの時間に病院に駆け込み、血管注射を一本と投薬を受けて来た次第です。
その注射と薬のお蔭で、その夜はトイレに起きることも無く、翌日の10時近くまで爆睡でした。
因みに看護師さんの話では、シャックリで来院することは、良くあるらしく決して恥ずかしいことではないそうです。
しかしこんな事はもう二度とコリゴリです。
と言うのもこれまでにそんな事が良くあったからです。通常なら一錠で二日から三日ほどは、その効果が持続して治まる筈なのに今回は一向に納まらなかった。その時点で当然気付くべき筈だったのに、こうした時にはやはり何処か気が抜けていたのでしょう、ついウッカリその鼻炎薬を翌日も続けて飲んでいたのです。
しかし日頃はたった一錠でも充分過ぎるほどに効き目が在る筈ななのに、さらさらと水の如くに流れ出る鼻水辟易しながらも、まだ風邪だとは全く気付くことも無く、徒にティシュペーパーの世話になるばかりだった。
これは単なる何時もの鼻炎ではないと、遅蒔きながら気付いたのは三日目の夜でした。慌てて買い置きの風邪薬を服用したものの、それはまさに後の祭りでした。
三日前肺ガンの検査で訪れた労災病院内科の中待合室でのこと、偶々隣り合って座った患者の動作と様子を考え、念には念を入れて直ぐにでも風邪薬を飲むべきだったのです。
折角の鼻水と云う前触れがあったにも関わらず、その初期判断の甘さと油断の果てが、その夜の39度近くの発熱だったのです。翌日早々に駆け付けた病院の診断はやはり風邪でした。ただエンフルインザで無かったのが幸いと云えたのでしょう。
当然のなり行きながら、その夜は老妻の世話で、翌朝までには何とかして37度台までに下げはしたものの、今度は午後になってから激しい嘔吐に襲われることになりました。食事の量に比較して薬(通常の血圧と心臓)を飲み過ぎた所為かも知れませんでした。
その嘔吐感も夕方には峠を越して、幾らかホッとして「お粥と梅干」の晩飯を済ませて間も無くでした。今度は突然のシャックリに襲われました。初めは普通のシャックリだろう位に軽く考えていたのが、一向に止る気配が無く延々と続き出したのです。
一般世間での方法やパソコンで調べた方法を色々と試して見ましたが、一時的に止りはするのですが間を置かずに叉直ぐに出て来る始末でした。
何とかして止めようとして飲んだ水の量で、腹は寝る頃にはもう既に水腹で満腹状態、どうしょうも無い苛立ちから寝不足の一夜を過ごしました。
明けても結果は全く同じでした。風邪熱の方はもう完全に平熱に戻り、咳も止り喉の調子は元通りになったものの、今度はシャックリとの格闘です。
老妻と娘は病院に行くようにしきりに勧めるのですが、
「歳は取れども俺は大の男、シャックリ如きで病院に行けるか・・・それにシ ャックリが何年続こうが死んだためしは無い、またギネスによれば50年も 続いている人もいると言う」
と、ガラにも無く張っていた威勢は、時が経つに連れて萎み、何時の間にか不安に変わっていました。
そして遂には先ほどまでの威勢は何処えやら、閉院ギリギリの時間に病院に駆け込み、血管注射を一本と投薬を受けて来た次第です。
その注射と薬のお蔭で、その夜はトイレに起きることも無く、翌日の10時近くまで爆睡でした。
因みに看護師さんの話では、シャックリで来院することは、良くあるらしく決して恥ずかしいことではないそうです。
しかしこんな事はもう二度とコリゴリです。
発熱や嘔吐は経験した事はありますが、一昼夜近くも続いたシャックリは、生涯で初めてでした。昼間はともかく夜分は苦しいものですよ。
お孫さんが発熱と嘔吐とか心配ですね。
くれぐれもお大事になさって下さい。
本はと云えば、マスク嫌いと油断が原因でした。年ばかり重ねながら、からっきし駄目ジジイです。
今回は本当に良い勉強になりました。
どうぞ熊子さんもクシャミとか、お風邪にはご注意して下さい。
本当に有り難うございます。
「シャックリごとき」とおっしゃいますが、重篤な病気の予兆だったらと、私ならすぐ病院に行きます。臆病者なので。
病院に行くことを大仰に考えずに、身体を大切にしてくださいね。
この度はしみじみと我が身の加齢による衰えを痛感いたしました。やはり何事も年齢相応に対処すべきなのですね。
貴女の仰るとおり、老いては臆病であってこそ然るべきなのでしょう。
お見舞い本当に有難うございます。