昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

魚の目

2007-01-15 17:05:48 | 日々の雑記
 ほぼ半年ほど前から、右足の踵に軽い違和感があった。しかし別に痛みなどを感じて居なかったから、大した気にもしないで過ごして来た。
 ところが初めの内こそ何の痛痒さえも感じなかったその違和感は、やがて見た目には判らないものの、触れると突起物として指先に感じるようになった。 そして何時しかその突起物は目でもはっきりと認められるようになり、特に裸足で硬い物の上に上がった時などに、軽い痛みを伴うまでになっていた。

 そこで初めて「魚の目」かとも思ったのだが、それはかなり激痛を伴いその出来る場所によっては、その痛みで履物などを受け付けないほどと聞いていたから、自分のこの異物が「魚の目」とは少しも思わなかった。
 ただ単に棘でも刺さっているのだろうから、その内に自然に取れるだろうと軽く考えていたのだった。

 ところが五日ほど前から、その突起物が大きくなったように見受けられ、更にその痛みが靴下からでも強く感じられるようになり心配になった。
 そして休日明けの今日、日赤皮膚科へ出掛けた。その結果、私が思いもしなかった、そのまさかの「魚の目」と診断され、直ちに切開除去の処置がされた。それは一分も掛からないほどの早業であった。

 日頃老妻が「魚の目が出来ると身内に不幸が起る」と云っていたのを想い出して、何気なくそのことを先生に話した。
その若い先生は、
 「私の実家でも皮膚科で日に数十件の除去手術を行っている筈ですが、今まで   に只の一度もそんな事は聞いたことありませんよ。そんなのは迷信・・・迷信   ですよ!」
傍の看護師さんが、
  「昔の人たちは良くそうゆうことを云いましたよね」
と重ね、後は大笑いとなった。医師と看護師さんに改めて感謝を述べ、足取り軽く帰って来た。