新年交礼会

　町内会の新年交礼会が今日午後6時から地区会館で行われ、昨年に引き続き老妻と共に出席した。現役時代には時間的に余裕が無かったので、退職後ちょうど二度目の出席である。町内会の新年交礼会と言うとチョッと大袈裟だが、何の事は無く出席者の殆どが六十代から七十台中には九十歳を超える老人の集まりである。
云ってみれば隣の婆さんや向いの老夫婦たちと一緒になっての宴会であるから、特別に難しい話題になる訳でも無く、町内会で用意して呉れた料理などを、只ひたすらに飲み食いに励むのみ・・・そんな中で町内会役員が用意した色々なゲームが始まった。

　とかく一旦座ったら腰の重い老人のこと、もう役員達は汗だくの奮闘である。恒例のビンゴゲームで、小躍りする者から極端に気落ちする者などで会場は暫らく沸きかえっていた。やがてダーツゲームが始まり、昔スナックバーなどで結構良い成績を上げていた私は、大いに自信を持って参加したのだがその結果は散散たるものだった。
体力の衰えは甚だしく、小学生にも劣る成績ですっかり落ち込んで仕舞った。

　約三時間酒類禁止の身の上の私はもっぱらウーロン茶で、談笑に付き合い充分楽しんでいた。この場に居る老人達の元気の良さには圧倒された。むしろ下手な若者達の上を行くのではと思えるほどのハイテンションである。

　「浪花節だよ人生は・千恵っ子よされ・・・」などの演歌に併せて、舞台の上で一斉に手振り宜しく、身ぶりもしなやかに踊り始めたのには全く驚かされた。

　最後に全員で「青い山脈」を合唱して無事にお開きとなったが、三時間余りの長丁場にもかかわらず全く苦にならず、むしろ短く感じたほどとても楽しい夜だった。