昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

七草(七種)

2005-01-07 20:54:25 | 日々の雑記
 今日は七草、お正月行事もこの日で一応一段落する。これは一応の区切りであって、神棚飾りや玄関飾りを外し、鏡餅を下ろすのが常だが、何もこれに囚われる事は無い。例えば十五日を小正月と呼び、また廿日を「廿日正月」と云って、飲んだり食ったりで大騒ぎするのが常である。要するに一月の全てがお祝いの月なのである。

 七草の由来を今更此処で述べようとは思わないし、更に七草の七つの種類を今更書き並べるような野暮な事をする気は更々無い。

 ただ昔中国から伝わって来たであろう、習慣自体にはそれなりに大きな意味が在ると思って、家庭を持って以来ずうっと続けて来た。
 以前と違って、今では七草のグッズは色々な形態で売られているから、本当に便利な世の中である。我が家でも先日のジャスコの火曜市で買って来た、七草生野菜セットを利用した。今朝の事台所から聞こえて来る野菜を刻む、トントンのリズムカルな音目覚めた。いわゆる「七草打ち」で、大きな音を家の隅ずみまで響かせて邪気災厄を祓うのがその目的である。
我が家での七草粥にはお袋に倣って粥の中に餅を入れて食べるのが、今もっての仕来りである。

 因みに新婚時代の事だが、もとより物不足の時代だったから、七草粥に入れる野菜が揃わなかった。家中に在る野菜に、冬に備えて家に入れた花の鉢に芽吹いた「ハコベ」の若芽を摘んで食べた事のあったのを、食べながら懐かしく思い出していた。

 そしてこれからもこの慣習を続けて行きたいと願っている。