昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

退院

2004-11-13 20:06:50 | Weblog
 老妻が実に十日ぶりに退院した。午前九時早々に駆けつけ、退院手続きも滞りなく済ませて連れて来た。
年老いても妻が家に居ると居ないとでは、やはり随分と違う。私独りの時では例えストーブを点けていても、何故かうそ寒くて心細い限りである。

 術後未だ十日、小さな外科手術とは云いながら今後3週間は、無理なことは絶対にダメと念を押された身体ながら、台所に立つ姿はまさに我が家に芯がとおった形である。

 しかし私には何にも益して嬉しいのは、夜を安心して過ごせることである。煌々と点けた電灯の眩さに因る不眠に悩ませられる事無く、程好い豆電球のもとでの安眠である。 

 何はともあれ早速く今夜は、ささやかながら退院祝いでもしようと、二人の好きな生寿司の出前を頼み、近くの長女を呼ぶことのした。