畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

雑草

2008-11-20 18:36:59 | 我が家の畑
11月20日 

朝は冷え込む。真冬のような寒さだ。しかし、昨日のような風はなく、太陽の光は温かく包んでくれ、昨日より暖かく感じる。花畑では、タマネギ用の畝立、マルチ張り。途中で、マルチフィルムが無くなり、午前中に完了とはいかなかった。どうも、中途半端なことばかりをやっている。
仕方なく、午後に続きをやり、機械の引き上げ。
その後、秀畑。連れ合いが、ブロッコリーの苗を植えているので、防虫ネットのトンネルかけに行く。久しぶりに来てみた。
ハクサイ、ブロッコリーなどが大きく育っている。防虫ネットの効果はばっちり。虫の食害は少なく、トンネルを持ち上げるほどに成長している。ハクサイなどは、巻きはじめて、もう少しで、収穫できるだろう。ブロッコリーやカリフラワーなどは、まだ花芽は付けていないが、生育は順調のようだ。
しかし、草の生育も順調で、マルチの張っていない畝間は、もみ殻を撒いてはいるが、お構いなしに、発芽し育っている。ここは、スギナが多くて、黒マルチを張ってあっても、芽を出し、マルチを持ち上げている。ところどころ、マルチを突き破り、どうだと言わんばかりに、大きく育っているものもある。
雑草の生命力の強さは、とにかく凄い。

西風

2008-11-19 19:33:54 | 暮らし
11月19日  いちじ 

よく晴れたが、西風が強く、寒い日だ。夕方には気温もぐんと下がってくる。
花畑。トラクターで耕し、タマネギ用のマルチを張る予定だったが、途中で、トラクターのロータリーを回転させる部品が壊れる。部品を取りに帰るのも、中途半端なので、サツマイモの収穫。
午後から、部品の交換、修理。ロータリー耕は終わったが、マルチは明日に延期して、残った時間は、イモ掘り。

当地では、冬になると、時折、西風が強く吹く。その風は冷たく、体を冷やす。だから、冬には、ヤッケが欠かせない。防寒着などは作業がやりにくいので、外仕事には、薄いが、風を通さない、ヤッケが重宝する。
この風は、本は、富士山から吹き下ろす風だとか。その風の通り道が、東京湾から、保田に上陸し、長狭街道を吹き抜けるのだそうだ。だから、冷たいわけだ。
その風が、今日、吹いている。これからの冬を感じさせる、寒い一日となった。予報では、明日朝はぐんと冷え込むそうだ。秋の畑仕事、急いで終わらせないと。

タマネギ定植

2008-11-18 19:43:45 | 農作業
11月18日  ときどき 

午前中は、花畑。山芋、キクイモの収穫。タマネギの苗取り。
午後は、宮畑。タマネギの定植。これで、マルチを張ったところは全部、植え終える。3000本強、植えたことになる。これは全て、早生のタマネギ。うまくいけば、4月くらいからの収穫となる。けれど、貯蔵性はなく、せいぜい夏の初め位しか持たない。とくに、病気になったりすると、もっと腐りやすくなる。
年内位の貯蔵のできる品種も作る。中生のタマネギだ。梅雨時に近くなってからの収穫になり、雨が続いたりすると、病気にかかりやすい。それが欠点。天候がうまくいってくれれば、病気にもならず、秋位まで、貯蔵し、出荷できるのだが。
タマネギは、野菜の中でも、基本的なもの。年間を通して、使いたい野菜。(私たちは、カレーの野菜と云って、ほかに、ニンジン、ジャガイモなども)
しかし、うまくいく年が少なく、悩んでいる。
中生はこれから定植するが、少しは水はけの良い、砂地がかった、花畑の予定。すぐにでも、マルチを張らなければ。

植え付けたタマネギの苗

定期点検

2008-11-17 19:17:00 | 暮らし
11月17日  ときどき 

8日から始まり、とにかくなにやかやの一週間だった。そして昨日、展示会もそうだが、もうひとつ、特筆すべきことが。
連れ合いの、学生時代の仲間が、来鴨。昼前に、到着。地元の地魚寿司屋で昼食。連れ合いを含め、御一行様は8名。その後、畑見学と、我が家を訪れることに。我が家の軽ワゴン車では、定員オーバー。寿司屋のミニバンを貸してもらえることになり、運転手に駆り出される。
あいにくの空模様だが、うまい具合に雨に降られることなく、畑で過ごせたし、我が家の鶏小屋の前でも、雨は落ちてこなかった。
しかし、アッという間の滞在時間。予約を取ってある、バスの時間に。久しぶりだろう、再会の時間は終わってしまう。
しかし、たった3~4時間の滞在のために、労力をかける、そのエネルギーには、ただただ感心した。若いなー、と。 (畑のつぶやきの、読者も多いとか。そう言っておこう。)

で今週も、全くの日常には戻らない。
今日は、半年ぶりの定期点検。血液検査。来2月には、胃カメラを頼んできた。
土曜には、脊椎科の診察もあり、冬の健康点検期に入る。

タマネギの苗取り、定植。ニワトリの餌。


展示会

2008-11-16 19:04:57 | 暮らし
11月16日  ときどき 

弱い雨だが、時々降ってくる。仕事ができないほどではないが、タマネギの苗を植えるくらいで、仕事は切り上げる。
付き合いのある、二軒の農機具店の展示会があり、それぞれに、顔を出す。今の農業は、機械なくしては、とてもやれない状況になっている。それぞれの作業にかかる時間をいかに少なくするか、で、効率が計られ、そのことにより、収益になるようにできている。同じ作物、たとえば、ニンジン。私たちは、手動の播種機を押して種をまく。大産地はトラクターに播種機を付けて、一度に何列も蒔く。私たちは、そのつど、手で引き抜いて収穫する。一方では、引き抜いて収穫してくれる機械が登場し、すでに使われている。キャベツや白菜も機械で植えて、機械で収穫されている。大量に収穫された野菜は、そのまま、大都市の市場へ。
とても、私たちの様な、小規模農業は太刀打ちできない。私たちは、何種類もの野菜をつくり、少量づつを、消費者の皆さんに、直接届けることで、かろうじて、農を、業として成り立たせている。
しかし、米作りはなかなかそうはいかない。どうしても機械に頼らざるを得ない。田植え、稲刈りは、短期間に労力を集中しなくてはならない。また、重労働でもある。年齢を重ねるにつれ、体に楽をさせたくもなる。しかし、農業機械は、非常に高価だ。そして、年間の稼働時間も少ない。悩ましい限りである。
農機具店には、200万、400万と云う範囲で、農機が、ずらりと展示されている。

庭の花、 ネリネ




おのぼりさん

2008-11-15 18:53:01 | 農作業
11月15日  いちじ 

東京駅通過の笑える話を。
移住して、25年を過ぎている。この間も、それ以前ほどではないが、あちこちには、出かけている。しかし、車で出かけることが、圧倒的に多く、電車を利用することは、ほとんどなかった。
連れ合いは、この何年か、移住前に、やっていた、琴を再開した。その練習のため、年何回か、東京へ通っている。当然、東京駅をと通り、地下鉄などを利用するはず。彼女の話で、改札を通るほとんどの人が、もはや、カード等になっていることは聞いていた。
私も、最近は、年齢のせいか、列車での移動も増えてきた。そして、多量の人の流れの中で、移動することに、戸惑いを感じ、後の疲労感も多かった。そんな私が、今回の新潟通いで、やってしまった、「おのぼりさん」を。
一日目。東京駅までは、アクアライン経由のバス。八重洲口の地下街を通り、JRの東京駅。自動券売機で、往復の乗車券と、特急券を購入。新幹線の改札口で、自動改札機に投入し、勇んで通ろうとすると、「ブーーー」。開かない自動扉にドスン。係員が跳んでくる。でも多くの人は、注目もしないで、無関心に通り過ぎていく。
特急券の日付が11月28日になっていた。券売機のタッチパネルで、意思に反して、どこかに触れてしまったのだろう。

タマネギ定植、苗取り。山芋整理、出荷作業。


新潟の風景
紅葉の山


真っ赤なモミジ







魚野川

2008-11-14 19:29:29 | 暮らし
11月14日  ときどき 

タマネギ定植。苗取り。菜花間引き。など畑仕事。

故郷のこと。もう一つ。
魚野川は、信濃川の支流である。湯沢あたりでは、谷川の様に流れている。故郷の家の前を流れ、隣町の川口で、信濃川に流れ込んでいる。町の名前の川口は、それに由来しているのだろう。高校に通う車中から、その合流の個所が良く見えた。信濃川の水と魚野川の水の合流。それは、川の中に線引きしたように、二色に、色が違って見えた。魚野川の清流が信濃川の水に吸い込まれ、混ざっていく様が列車の窓からよく見えた。
こんなことを、思い出したのは、11日の朝。目覚めたホテルの窓からの景色。早朝は霧で分からなかった。食後、窓から見えたのは、川の合流地点。列車と違い、山の上からだから、小さくしか見えないが、まさしく、懐かしい風景だった。

手前が魚野川、奥の方が信濃川
左が川上で、合流して右側に流れていく


もう一枚


日記

2008-11-14 08:12:03 | 暮らし
11月13日  ときどき 

久しぶりに、朝から陽が差してきたが、日中は思ったほど、天気は良くなかった。
連れ合いは、東京に、趣味の練習に出かける。
山芋、サツマイモ掘りをする。ソラマメの残りの定植。タマネギの苗取り。
連れ合いの帰りは、遅くなるので、夕方の雑用をする。三匹の犬の夕方の小散歩、餌。猫の餌。ニワトリの、最後のタマゴ取りなど。風呂も、薪で沸かす。
思ったより早く、K氏到着。今日来るとの連絡があったが、いつもは夕食の時間頃。
「早いね。」
「夜、運転したくないから。」
ここでも、歳を感じさせる会話。
夕食の準備をして、8時前から、飲み始める。
こんな訳で、昨日の夜は、時間を取らなかった。

故郷

2008-11-12 19:15:33 | 暮らし
11月12日  いちじ 

すっきりしない天気が、もう一週間も続いている。畑に、山芋や葉物を収穫に行き、出荷を手伝う。

非日常の日が続いた。日常モードに戻らなければならないが、歳のせいか最近は切り替えがスムーズに行かない。そんな状態なので、こんな天候は、ある意味、歓迎だ。のんびりさせてもらう。

故郷のことを少し話そう。以前にも触れたと思うが、生まれた家は、魚野川のすぐ畔だった。川の堤防工事のため、移住したのも、そのすぐ近くだった。川のせせらぎを聞いて育ったし、川は遊び場だった。
街に行く橋もすぐ側にあった。何回かの道路工事で、架け替えられてはいるが、50mとは離れていない。中学、高校と、毎日、渡った橋だ。大好きな橋だった。下を流れる清流。橋の上から見る、越後三山(魚沼三山)の景色は大好きだ。生まれ育った故郷の、原風景は、これである。特に、今の季節、雪を被り始めたころの景は(雪の中に暮らすのは嫌だが)。
10日、連れ合いが帰った後、通夜までしばらく時間がある。ぶらぶらと橋に向かう。生家とは対岸だが、5分とかからない。懐かしい風景があった。時間は、もう夕闇も迫っていたが、昔と変わらない景色だ。橋の上に立って見るのは、20数年振りだろう。しばらく佇んでいた。しかし、写すには、暗すぎた。時間があったら、明るい時にもう一度と、思っていたが、かなわなかった。
チャンスのないまま、帰路に就くことになる。埼玉の弟が、浦佐駅まで、送ってくれた。時間がないので、走る車の中から、一枚。
遠く、小さくしか映らないが。
雪を被り始めた三山。
右から、八海山、中ノ岳、駒ケ岳

中ノ岳は真ん中に小さく見える。白い軽の上が駒ケ岳。八海山は馬の背の様。

帰路

2008-11-11 19:25:05 | 農作業
鉄の扉の前で、最後の別れ。線香の煙がくゆる中、柩は大きく口を開けた炉に、吸い込まれてゆく。さよなら、形ある君よ。私たちの中ではずっと、生き続けているだろう。
扉は閉じられ、炎が、体は、焼き尽くしてしまうだろうが。
その後、席を変えてのおときの膳へ。
偲びながらの宴席。一時、思い出話が飛び交う。
時至り、再び、開かれた扉の前に。形なくなった、遺骨を納め、生家の祭壇へ。長い一日が終わり、それぞれが日常に帰ってゆかねばならない。
妹や甥、姪、たちに、別れを告げ、車中の人となった。