畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

帰路

2008-11-11 19:25:05 | 農作業
鉄の扉の前で、最後の別れ。線香の煙がくゆる中、柩は大きく口を開けた炉に、吸い込まれてゆく。さよなら、形ある君よ。私たちの中ではずっと、生き続けているだろう。
扉は閉じられ、炎が、体は、焼き尽くしてしまうだろうが。
その後、席を変えてのおときの膳へ。
偲びながらの宴席。一時、思い出話が飛び交う。
時至り、再び、開かれた扉の前に。形なくなった、遺骨を納め、生家の祭壇へ。長い一日が終わり、それぞれが日常に帰ってゆかねばならない。
妹や甥、姪、たちに、別れを告げ、車中の人となった。

帰路

2008-11-11 17:14:14 | 農作業
長い一日が終わり、今、新幹線の中。
10時に告別式の読教が始まる。しめやかに流れる読教の中、お焼香の盆が回る。弔電の披露も終わり、出棺の儀へ。
生花が、一人一人の、故人への思いと、惜別の情を込めて、故人を埋めてゆく。すすり泣きを断ち切るように、フタが打たれ、柩は、生きてきた家を後にする。霊柩車は警笛の余韻を残し、一路、火葬場へとむかう。