畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

故郷

2008-11-12 19:15:33 | 暮らし
11月12日  いちじ 

すっきりしない天気が、もう一週間も続いている。畑に、山芋や葉物を収穫に行き、出荷を手伝う。

非日常の日が続いた。日常モードに戻らなければならないが、歳のせいか最近は切り替えがスムーズに行かない。そんな状態なので、こんな天候は、ある意味、歓迎だ。のんびりさせてもらう。

故郷のことを少し話そう。以前にも触れたと思うが、生まれた家は、魚野川のすぐ畔だった。川の堤防工事のため、移住したのも、そのすぐ近くだった。川のせせらぎを聞いて育ったし、川は遊び場だった。
街に行く橋もすぐ側にあった。何回かの道路工事で、架け替えられてはいるが、50mとは離れていない。中学、高校と、毎日、渡った橋だ。大好きな橋だった。下を流れる清流。橋の上から見る、越後三山(魚沼三山)の景色は大好きだ。生まれ育った故郷の、原風景は、これである。特に、今の季節、雪を被り始めたころの景は(雪の中に暮らすのは嫌だが)。
10日、連れ合いが帰った後、通夜までしばらく時間がある。ぶらぶらと橋に向かう。生家とは対岸だが、5分とかからない。懐かしい風景があった。時間は、もう夕闇も迫っていたが、昔と変わらない景色だ。橋の上に立って見るのは、20数年振りだろう。しばらく佇んでいた。しかし、写すには、暗すぎた。時間があったら、明るい時にもう一度と、思っていたが、かなわなかった。
チャンスのないまま、帰路に就くことになる。埼玉の弟が、浦佐駅まで、送ってくれた。時間がないので、走る車の中から、一枚。
遠く、小さくしか映らないが。
雪を被り始めた三山。
右から、八海山、中ノ岳、駒ケ岳

中ノ岳は真ん中に小さく見える。白い軽の上が駒ケ岳。八海山は馬の背の様。