今朝も曇り空の中を出発。シエーナの町は坂だらけで、出だしから階段を自転車を押して
登る。これで、先導役のディービットとはぐれてしまい、彼が計画していたSS438ではなく
SR2を走ることになってしまった。
いつしか雨は降り始めるし、郊外は良いものの、古い町並みに入ると、道幅は狭く、交通
量も結構あり、走りにくい。
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でもこれが私的には大正解。SR2とはVia Cassia、あのカッシア街道の別名ではないか。
シエーナからローマに向かうローマ街道の一つ、カッシア街道の上を今、自分は走っている。
土地が平坦な場所では一直線に、丘陵部では等高線にできるだけ沿い、軍馬が走り易
いように丘の向こうへと道路が延びている。
かってこの道をローマ軍が、そして、ルネッサンス以降は多くの文人墨客、有名人、無名
人が歩いたのだ。
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1時間半ほど雨の中を走っただろうか、SR2から逸れ、田園風景の広がる丘陵地帯を
東上する。
サポートカーと連絡は取れず少し困ったが、非力なメンバーには、ターボアシスト付きで丘を登れ
ば、何時しか小雨は上がり、路面も乾いてくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/90/d903fb4b41de70f10b0ea9a0a4e04d62.jpg)
丘の上にでれば、そこは世界遺産になってしまった、オルチャの谷が回りに広がっている。
牧草地、麦畑の向こうに農家がポツリボツリとある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/d4/70a369bd644d8aeca5dfd9dd3ced09fa.jpg)
黄色いのは菜の花ではなく、牧草地。
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一旦、丘から谷底の町標高と下げていく。信号の無い、車の少ない、周りが一望できる
牧草地の中を、前方一杯に広がる谷あいの風景の変化を楽しみながら下る。
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また坂を登ると、牧草地から小麦畑に風景が僅か変わり、この地方に多い糸杉に囲まれた
農家もあれば、明らかに農家ではないビラ風の大邸宅が点在している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/7c/3fca97c5c60b11caa34baa7625b52798.jpg)
青空が広がってきて、ブドウ畑の向こうには平原が広がり、さらに地平線へと繋がる
稜線上には城砦都市らしきものが見える。あれは今日の目的地、モンテプルチャーノ
だろうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/30/09034f97658f56b6e9f898bd1c3a7dd5.jpg)
モンテプルチャーノを南西に望む地方のレストランで昼食。せっかくのモンテプルチャーノ
を眺めながら食事と思ったのに、どういうわけかこのレストラン南西の方向に窓が無い。
日差しがきついのだろうか。
オルチャの谷を見下ろす城砦都市モンテプルチャーノを1時間で駆け足観光。
伝統とか、歴史の重みに耐えて生活していくのも大変そうだ。こんな街に住んだら、
考え方も、ライフスタイルも大いに変わるのだろうな。
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モンテプルチャーノから丘を下り、イタリアの温泉保養地と思われるTermeの看板が
沢山ある町を高速度で抜け、今日の宿泊地、キウージに向かった。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/6b/d4047003c6bc9a4b8b3ec6b44cbc1557.jpg)
Wadachiで作る詳細地図と写真集、GPXはまた後日UP。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/8c/6c59bcfd683056b30104036809391ba0.jpg)