逆風に抗して Against the wind,♪ we are running against the wind.♪
ここではないどこかへ。モモンガーの旅
2018年に横浜から信州にUターン
自転車と日々の生活を
綴ります。
 



走行3日目となったが、今朝も霧雨だ。走っていればその内止むだろうという楽観のもと、
そして、走って何ぼだという精神で、予定通り、Logatec(ロガテツ)の郊外から走りだす。

Logatecの町は道路が細く、歩道の上に自転車レーンが設けられているのだが、UP
downがきつく、段差もあるため走りにくい。雨もあり、写真はなし。

町をでるといよいよ今日のメインイベント、400mの登りが始まった。

気温は10度以下で寒いのだが、雨対策にヤッケなどを着ているので、汗をかき、止まる
と寒く、周りの新緑にも目が行かない。




こんな時は、のんびり登るのに限ると、スピード狂のメンバーも遅い人に合わせてくれる。

 
道は最新のGPS地図では載っているが、古い地図には載っていない部分も一部あり、
幅広で舗装も綺麗なのに、車の数は極小である。

雨が少し強くなってきたが、対抗車線を地元のサイクリストが下っていく。一人はロード、
もう1人はクロスバイク。週末づっと雨なので、痺れをきらして走り出してきたのか?
やっぱり好きな人は雨でも走るのだ。 

 Logatecを出て1時間半強と途中の休みが短かったせいか、思いのほか早く、ほぼピーク
と思われる標高880m地点に到達。みな元気に登ってくる。

これからのダウンヒルに備え皆さん、レインウェアを着込む。私は、こんなに雨が降る
とは予想せず、オーバーパンツを持ってこなかったがこれは失敗だった。気温は6度位
に低下しており、スピードを落としたとは言え、30数km/hの下降速度で体感温度は
0度近く、寒い思いをしながら、下った。 


雨中で写真を撮る余裕もないので、600m地点のLuceまで下ると、走行中見え隠れして
いた、行き先の渓谷が目の前に広がっていた。新緑、花、そして絶壁の下の町と、絶景
も雨に霞んで綺麗な写真に撮れない。

まあ、この光景を自力で上り下りして見に来れただけでよしとしよう。

モウレツに寒いので、暖を求めて、一気に残り500mを休みナシでくだり、アイドフシュチの
レストランに下る。あの左側の斜面を斜めにトラバースして降りてきたんだ。




レストランで暖かなシチューをいただき、体を乾かせてもらったが、残り20km強の平坦路
を雨中走る気にはなれない。
国境を自転車で越えるのもトラブルがあるといやなので、車載にして国境に向かう。

ゴリッツアの町はかってスロベニアだったが、第二次大戦後はイタリアの町になり、町の
中を国境線が走っていた。ここが独自のと形容詞がつくものの、ユーゴは紛れの無い
共産圏であり、かってはここに厳重な国境線があったのだが、今はモニュメントのプレート
が残るのみ。車は越えられないようになっているが、人の往来は自由だ。





と言う訳で、心配した国境越えは、パスポートの提示もなく、荷物検査もなく、すんなり通過。
今日の宿、イタリアのゴリッツァに着いた。

写真と地図はまた後で。



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