マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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下仁興の門松飾りに九頭神社のしめ縄

2022年11月15日 07時10分15秒 | 天理市へ
午後3時半。

晦日のころの仁興町は山の陰。

冬日に感じる時間は早い。

平坦でさえ、午後4時半には、車のヘッドライトを点灯する晦日の日。

今もイノコ座を継続していた上仁興

宝前の灯籠に供えていたカラスのモチも拝見した。

村の入り口に下仁興も掛けていた勧請縄も撮っていた。

これまで何度も訪れて行事を取材してきた下仁興。

振り返って、遡った11年前の下仁興。

私にとって、下仁興最後の取材になってしまった九頭神社の御ぜんさん行事

長老六人衆の寄合に、その年に行われる村行事を確認し合う。

それまで取材した行事は、御供屋当籤祭礼御供屋当

祭礼中に行われる農具を模してつくった祭具を括っているしめ縄かけ

宵宮のシコスモウ、春まつり、的座式烏帽子着座神綱掛式風祈祷

下仁興に初めて立ち寄った年は、16年前の平成17年の8月21日

九頭神社に居合わせたご夫婦が教えてくださった年中行事。

行事名からして、奥が深いような気がした。

さて、晦日に到着した時間帯は、午後3時40分。

1時間も経たないうちに日が暮れる。

出荷場から見える高台にある会所。

階段から下りてくる人の姿が見えた。

急いで向かった会所に門松があった。

95歳になった座の長老他、5人が会所に門松を立てていたそうだ。

11年間の空白もあったが、長老六人衆の顔ぶれはほとんど変わりなく、今でも元気な様子だった。



解散されてお家に戻った長老らを見送ってから足を運んだ九頭神社。



会所同様の形式で設えた門松。風に煽れ、落下した葉っぱが散らばる境内。

屋根にも多くの落葉がみられる九頭神社。

まつりのときには綺麗に掃除おされた、としてもその後の季節は落葉の季節。

いくら掃除しても、イタチごっこになる、と県内各地の宮守さん。

ため息はでても、綺麗にするのが役目と云っていた宮守さんもいたなぁ。

長老らは、そのまま高齢化したと伺える下仁興の年齢層。

屋根に上るのも難しい。

そのことはともかく、神社拝殿に祭具が見える。



コロナ禍であってもしなければならない神事ごとがある。



新しく架け替えるしめ縄に、小当人らが括りつけたスキ、クワ、ノコギリ、ナタ、カマなどのミニチュア農具は、この年も見みられた。

(R2.12.30 EOS7D撮影)


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