マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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角柄の閏年の庚申

2012年06月08日 08時11分14秒 | 楽しみにしておこうっと
室生の向渕で用事を済ませて桜井の脇本へと向かう国道165号線を走っているときだった。

右側にはっとする光景が目にはいった。

地蔵尊かどうか判らなかったが数体の石仏が並んでいる。

一番右端には竹の花立てが立て掛けている。

数百メートルを走っただろうか。

気にかかるものは、放置せずに直ちに現場へ戻れという教訓がある・・・でもないか。

Uターンして戻った処は角柄のバス停留所。

ここはどこなのだろうか。

桜井市の吉隠(よなばり)はすぐ近くだ。

ヤカタに納められた石仏はまぎれもない庚申さん。

「青面金剛」の文字がある。

その前に置かれた花立てにゴクダイがある。

ゴクダイは各地で見てきた形状と多少異なる。

上部が四角形なのだ。

崩れないように五本の横竹で支えている。

割いた竹は4本。

それで支えているゴクダイ。

傍らには葉付きの杉の木を立てている。

文字が鮮明に読めて「為青面金剛童子講中安全五穀成就息災延命年諸障願愛慈護念」とある。

上部には五つの梵字がある。

その地には集落が見当たらない。

角柄なのか吉隠なのか。

帰宅してからその場の地図を確認した。

その結果は宇陀市の榛原角柄(つのがわら)だった。

次に訪問する脇本下ノ町に住まいするN氏に書き記した絵を見てもらった。

N氏の話によれば、12年ほど前に脇本でもしていたゴクダイとまったく同じ形だったという。

四角い形を思い出されたようだ。

(H24. 4.14 EOS40D撮影)