▲鋸研ぎ職人 長勝さん(長津勝一)の言葉
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しばらく他の仕事を入れてましたが、昨日より鋸研ぎ職人 長勝さんの
研いだ鋸のH.P製作を再開し、最終編集をしています。
「長勝さんの言葉」というサイトをつくり、鋸の革命児 長勝さんの含蓄ある言葉を入力していました。
ふっと・・・・・以前読んだコラムを思い出しました。
確か・・・・・、
「伸びるスポーツ選手は共通している」という話です。
自分のためだけでなく、何かのために頑張れる人。
自分のためだけに頑張るのと、社会のために、何かのために、誰かのために
発揮でいる力が、変わるそうです。
自分自身の評価を客観的に出来る人
目標に向かって、決意できる人
なでしこジャパンをみて「目標は優勝」「目標は準決勝進出」とでは大きな違いがでるように思いました。
決意したら、毎日の積み重ねを繰り返しながらも、
新たな発見ができる人は、自分の技も伸ばせる。
これが大変なのです。たいてい人間は毎日の繰り返しを積み重ねると
慣れてきてダレル方が多いいのです。
確かに日々リセットして、
新鮮な気持ちで取り組める人には
発見が多いように思います。
結果、技の向上に繋がるのでしょう。
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常に「よく切れるとは?」「より良い大工道具とは?」を考え
社会に貢献できる大工道具を目指し
日々、探求されている長勝さん。
78歳になられた今でも何事にも挑戦され、日本だけでなく、
依頼があれば世界各国の職人さんにも技術指導されています。
まさに「良い道具は、人をも動かす」
例え言葉は通じなくとも、
技術で国境さえ越えてしまうのです。
長勝さんの工房には日本全国の職人が研いだ鋸が置かれています。
他の職人さんの鋸を観察し、この人はどのように考えて研いだのか研究することと
自分の技を客観的に評価し、更なる技術の向上を目指すためとか。
▲鋸のピッチを変えることにより、どういう切れ味になるのか研究中。
「今、こんな研究をしているんだよ。」
といって見せていただいたのが、上の写真の鋸です。
78歳になられた今でも、
何事にも挑戦される姿を拝見し
私自身も大きく動かされました。
H.Pを編集している最中に
長勝さんは「何故?研鑽という言葉を用いたのだろうか。」と思い
「研鑚」の意味を調べました。
研究とは違うもののようです。
①研鑚は、真の科学ともいえるし、真の哲学ともいえます。
②研鑚するには、自我の態度が大切。
自分の思い・考え・感情を混ぜず、そのものをありまま見る・聞く。
知識や経験、学説、実績なども一度ゼロにして、物事を見る。
③自分に対し客観性をもち、話し合える自分をもつこと
④どんなことでも素直にありのままを聞ける、ということが必要。
う~ん・・・・・発する言葉も奥が深い。
素晴らしい技術者は、奥行きのある日本語を使われます。
私達のようなものにも気さくに話しかけてくれ
どんな質問をしても、とても謙虚に応対してくれます。
その姿に頭が下がります。
8月になりましたら、
長勝さん自身から
私どもの製作したH.Pについて指導を受けます。
想いは強いといえども、まだまだ勉強不足なので
修正を繰り返し、鋸のサイトが出来あがります。
長勝さんの技術だけでなく、スピリチュアルな部分もお伝えしていきたいと思います。