きばなの硝子瓶

呑兵衛夫婦の日々の食卓

豆もやし炒め

2011-09-22 | 炒めもの

「苦労したのはオマエだけじゃないっ!」

どん! お皿が1cmはねた

兄と妹の兄妹ゲンカの記憶


こんな「豆もやしの炒めもの」だった


北海道の真冬のもう朝方に近い、場末の居酒屋さん

店名は「どん底」


この兄妹は、幼いころ両親に置き去りにされ
何日間も飢えながら親の帰りを待っていたらしい

そのご発見され、2人とも施設に送られるが
妹には軽い障害があったため、別々の場所に引き取られた

その時のことは、2人にとってとても辛い体験だったらしく
親に捨てられた悲しみよりも、こちらのほうが強烈みたいだった


アタシは2人から、繰り返し々「その時のこと」を呪文のように聞かされた

おかげで、アタシはまるで体験したかのように映像が浮かぶようになった

それも、バスを追いかける兄から見た光景と、泣き叫ぶバス内からの妹の映像と


その時の事やらその後の事やら、酔った妹はクドクドと兄に愚痴を吐く
ずっと黙って聞いていた兄が、急に怒鳴って拳でテーブルを叩く

それが冒頭の場面だった......運悪く?ちょうど「豆もやし」が来たとこだった


湯気のあがる、こぼれかけた「豆もやし」を見つめつつ
怒鳴る兄とピーピー泣いてる妹の声を、一万光年遠くの彼方で聞きながら

もう限界だなって、泥酔した頭でボンヤリ思っていた


アタシは有難いことに、ごくごく普通に育った
この兄妹のような境遇は、身近にすら存在しない環境で育った

だから正直、2人の話を聞いていても「ドラマ」を観てるようで現実感に乏しく
なので共感できるはずもなく、ただただ黙って聞いてあげることしか出来なかった

なのにこの兄妹は、今から考えても不思議なくらいアタシに執着した

なぜなのか、今でも解らないし考える気力もない


そして当然の成り行きで、アタシは激しく疲弊し限界点に達していたけれど
それでも若かったせいなのか、なかなか2人を捨てられなかったのだ

そんな頃の記憶です



何時ものように、オットに拵えた炒め物をアップしようとして
この画像をみていたら、急にドド~ッと思い出した

なので意味もなく書きとめました


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆豆もやし・人参・塩

 ・水から蓋をして茹でる

◆豚こま・油・塩

 ・豚こまを炒めて、もやし類を炒め
 ・かるく塩をする

◆牡蠣油・中国醤油・こしょう

 ・最後に風味づけで少しだけ
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あったかい胡麻和え

2011-09-22 | 和えもの

小松菜の胡麻和え

おかずじゃなくて酒肴だから.....甘くなくて薄味め

オットが甘い胡麻和えを嫌うし、たっぷり食べたいから

甘くない薄味

ごはん相手やお弁当だと、もっと濃い味にする


あと.....今夜のは「あったかい」のが特徴

茹でてカットして、タッパーで冷蔵してあった「小松菜」

暑いときなら、このまま冷たいのも美味しいけど

今夜は秋風がふいて雨降り...............

なので、乾煎りして熱くしたのを和えた


冷めないうちに......と供す

すっかり、空気が秋になったみたい


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生姜焼き弁当

2011-09-22 | お弁当箱

豚こまを使って

◆味の母・醤油・おろし生姜・こしょう


どんぶり弁当、もしくは肉弁.............

昨夜はアレコレ仕込む元気もなく、なにも支度しないで寝てしまった
なので「豚のこま切れ」を使って、簡単に「生姜焼き」を拵える

お肉が「こまごま」しちゃってるから

玉葱は「楊枝」に刺して調理しました

これだけのことですが、かなり美味しそうになった
混ぜて炒めちゃうより、あきらかにグレードアップしてる

見ためも大切だな~と痛感する、そんな今朝でした



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台風一過、ピーカンの朝

今日はちょっと暑くなるらしい、最後の夏の日になるのかな

それにしても、虫の声が盛大だ

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麦酒と冷奴

2011-09-22 | 大豆加工食品

台風で電車がとまり.....................
自由が丘の先あたりで足止めされていたオットが

やっと帰ってきてシャワーをあびて「1杯」の図

喫茶店(20分待ちでやっと入店できたとか)で
サンドウィッチとアイスコーヒーを食べたようなので

軽くだねと.......冷奴を...............
あとはちょうど頃合いの「茄子の糠漬け」に、辛子を添えた

何時間もかかって帰宅したので、グッタリしてて可哀想だった




それにしても怖かった、風の強さが半端なかった
バシャンどん!と、雨の塊が何度も窓をなぐる

停電に怯えつつ、TVの中の渋谷駅前の大混乱を観ていたら
なんだか3月のあの日を思い出した.....帰宅難民...........

実際あの日は停電してしまったので..............
どんな状態だったのかは、ずっと後になって知ったことだけど

ガラスが割れそうで不安で、オットの帰りを待ちわびていたら
気分がどんどん3月に戻っていって、憂鬱になった



オットが帰ってきたら、室内の灯りが明るくなったようだった
寝ずに待っていたオカメ達も元気になっちゃってた

やっぱり「一家の家長」は重要だ
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