向田邦子・・・寺内貫太郎一家
本のほうは大好きで何度も何度も読んでるけど、TVのは殆ど見たことない
微かに、再放送をチラリと見た記憶はあるんだけど..............
ってことで、パート1と2、いっきに見てみた
向田さんが拘った「食事風景」を楽しみながら、なつかし昭和家族を堪能した
食事は基本的に、ご飯におみおつけ、メインは魚で副菜と常備菜
お茶碗でお茶をのむのも、なつかしい風景..............
お婆ちゃんお得意の押し寿司、たしか鹿児島の人に教わったって話だった
向田さんが子供のころに住んだ鹿児島の味..............
婆ちゃんが盛大にこぼしながら食べるので、孫のヒデキとお約束の喧嘩になる
そのあいだも、みんな食べる食べる、ま~食べるわ喋るわ、職人さんたちはお弁当か出前など
牛肉の鉄板焼きに「クレソン」は向田さんらしい、梅仕事は外せない風景
意外とサラダの登場も多かったな、夏のごちそうだったのかな
ミヨちゃんの食べっぷりがま~美味しそうで、セリフがあるのにパクパクま~よく食べていた
この「雷干し」の場面は、視聴者から問い合わせが殺到したらしく、後日もういちど同じシーンを入れ
途中で画面の前にむかって婆ちゃんが「説明」するという面白いことをやっていた、生放送もあったし
出ました「伝説の献立いり画面」、このほかテロップはないけれど、ユックリと舐めるように食卓の上を映し
不自然なくらいベラベラと雑談ふうに「献立説明」をするという朝食シーンが、長々と続いたりしていた
赤いウインナーは缶詰だろうか? このあたりからパート2だけど、パート1にも鋤焼がある
翌朝は残りを温めなおして食べるんだけど、争奪戦..................
夏は糠漬け、冬は白菜漬け、お祝いごとにはお赤飯、あまからい煮つけ
おでん種で「ばくだん」という、さつま揚げの中にゆで卵が入ってるがあったらしい
伴さんがまた、い~味だしてて本当に「いい男」だな~って思った、大人の男って感じ
1、2と通してみて、やっぱり初めのシリーズのほうが「うんと」面白かった
樹木さんもミヨちゃんも切れきれだったし、ストーリーも完璧だったし
パート2は話がちとえげつない
一番おどろいたのは、浅田美代子さんの演技力
上にも書いたけど、もりもり食べながらの演技も上手かったし
アドリブだらけの樹木さんとのやり取りにも、ちゃんと付いていってた
現場ではひどく叱られていたらしいけど、きっと鍛えてくれていたんだな
それにくらべて、ヒデキとアセイは酷かった(笑)
つくづく
家族ってさ、子供が生まれて成人して結婚する直前まで
っていうのが「華」なんだね..................
その間がいちばん活気づいてて賑やかで、楽しい時期なんだね
家族の最盛期なんだなって、経験も含めてあらためて思ったな
あたしの場合、実家のはとうに過ぎ去ったし
じぶんちのは子供がいないから、初めからない
ひたすら、おっととの日常を大切に過ごすのみ
それだけが宝物
柄にもなく、絵本を買ってしまった..............
「いれもの」好きとしては、マッチ箱に反応してしまい
お爺さんが孫に語ってきかせる昔ばなし
マッチ箱は、お爺さんの子供時代の日記
貧しくて読み書きができなかった頃の
イタリアからNYへ一家で渡り.........
文字のかわりに、想い出をマッチ箱につめ記録した
オリーブの種やマカロニ、お父さんの写真など
お話もイラストもとても良く、いい絵本だと思う
これを読んでシマッタ~と思った
もっとマッチ箱がたくさん存在していた時代に
あたしも想い出を詰めて、とっておくんだった
あ~さぞかし宝物になったろうに
この時期になると、ついつい手にとってしまう本が「黒い雨」だ
今年は、専門チャンネルで録画しといた映画をみる
楽しい話じゃないけれど、矢須子役のスーちゃんが美しく
とくに、元気なころの入浴シーンの背中を見るのが楽しみだ
何遍みても見惚れてしまう
だんだんと元気をなくし痩せ細っていくのも凄い
メークもあるんだろうけど、本当に頬が削れていく
今回は「未公開シーン」も合わせて放送された
20分くらいのものだけど、こっちは初めてみた
矢須子が生き延びて40才くらいになったころ
お遍路にでる、ってシーンなんだけど.........
う~ん監督~、カットして正解だったと思います
セリフより・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
正義の戦争より、不正義の平和のほうがまだマシじゃけの
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まず装丁がいい、好きだ
夫には愛人がいる、しかも妊娠している
舅姑とは同じ敷地内で暮らし、懸命に良い嫁をやり
夫ごのみの「甘い料理」を拵える、良い妻の主人公
しかし夫は、「別れてくれ」と愛人のもとへと去っていく
表面だけを取り繕って、現実を見ずに生きてきたからこうなったって感じ
他人はみな、自分に都合よく感じたり思ったりしているワケではない
そんな当たり前のことから目を背けてきたけれど、夫の不倫によって
人々の本音に触れ、現実を知り、精神が崩壊していく............
此処がダメなら向うへ、という、解決せずひたすら逃げるタイプの
典型的なダメ男の夫だけれど、可哀そうかなって気もした
だって主人公の妻には「心」ってもんがないんだもん
夫もそれに気づいていたし、舅姑も気づいていたフシがある
だから誰も本当には心を開いていなかった
あたりまえだ、主人公だって閉ざしてるんだから
あたしも覚えがあるけど、自分は閉ざして拒否しているのに
相手には「受け入れてもらいたい」「心を開いてほしい」と、望む人がいる
そりゃ~ないわ、気づかないほど人は馬鹿ではないし
愛情に飢え愛情を渇望している人ほど、原因は「己にある」ということに気づかない
この本を読む前に「慟哭・貫井徳郎」を読んだんだけど
似たような「騙し」が、この小説にもある...........
それにより、人は「自分に都合よく考える生き物」なんだな~と気づく
結婚して年月が過ぎ、すでに中年となった子供のいない女にとって
キリキリと、胃を締めつけられるようなお話だったけれど
最後に救いはある
ユーチューブのこのシーンがあまりにも美味しそうだったので(※これ)
すぐ本を買って読んでみたら面白かった
ので、映画も借りて観た
小説より肉づけがしてあって面白かったし
徳井くんの演技もやけに良く..........
ローサちゃんの食べ方も美味しそうだったし
※解説とか・・・・・
1960年公開だから、あたしが生まれる前の
女が、ぐっと階段を上がる時って確かに誰にでもある
人生の所々で、少しづつ、次の段階へと上がっていく
男も上がるけど、上がり方が女とは全然ちがう
男は、女がじれったくなるくらい、何時までも下段で停滞してるけど
ある日突然、いっきにダダダッと上段まで上がる、上がるというか登る
1回の上がり方が女とは違う、男の方がずっと「高い」
下にいたはずなのに気づけばずっと上にいた、と女は慌てる
頼もしいような寂しいような、嬉しいような悔しいような
複雑な気分になる
でもこれでいいんだ、それが健全な証拠なんだから
世の中には「上がらない」人もいる、上がらないどころが「落ちる」人もいる
落伍者とはよく言ったもんだ
ちょっとでもいい、上がる時はちゃんと上がろう
それがどんなに苦しく痛く辛くとも...........
甘えて逃げたら、あっというまに落ちる気がする
どんなにイヤで、ギャ~スカ言い訳しようが文句いおうが
駄々こねようが助けを求めようが、誰も聞いてないし助けもない
上る時は上らねばならぬのだ、ひとりで
間違えばガッと足を踏みはずす、階段落ちだ
人生の階段は容赦ない
※公式サイト
すごく面白かった、よくできていると思う
おなじ作家が原作の、「さよなら渓谷」は最悪だったけど
こっちはよかった、役者もうまい人ばっかりで濃かったし
ただ、ゲイのラブシーンはきつかったが(笑)
小説は、読もうかな~って前から迷っていた
映画をみて、想像していた内容とは違うことに気づく
例の、世田谷一家殺人事件をモチーフにしたものだと勘違い
まったく別もんだった、早とちり.............
登場人物たちの、もっと深い心理状態や環境などを知りたくて
さっそく小説を購入、じっくり読んでみようと思う
もう一冊、面白そうなのがあった
こっちも購入
「悪人」も好きで、録画してある
また見てみようかな..............
「ほぼ日刊イトイ新聞」の中の連載(※ここ)でも読めるんだけど、本も買ってしまった
手芸好きにはたまりません
穴は塞ぐんじゃなくて、極小のポケットにしてしまう
個人的には、衝撃的な「お直し」だった
すばらしいっ
・・・
Wする身には、かなり暑くなってきた
短めブカ気味のジーンズで誤魔化してきたけど
それももう限界、暑すぎて歩けねぇ............
おっとは「ジョギング用のウエアー」を買えっていうけど
あんなの着たくないし、買い物するにも恥ずかしい
それに、そんなもんにお金つかいたくないし
はいてないスエットパンツが2本あった
すそが窄まってるやつ、冬用に買ったやつ
だけどもうスエットは部屋着にしない
そう決めたから、はいてない
それをW用に改造する
窄まってるとこをジョギッと切り落とし
チェーンステッチとかぎ針編みで「お直し」した
ふふ~ん、なかなかいいじゃ~ん
窄まってるやつだから、下まで真っ直ぐ細くて塩梅いい
出来たてを早速はいて、夕暮れコースを歩いてくる
やっぱぜんぜん違う、熱が発散されるのかだいぶ楽だった
耳の調子は、薄皮をはぐように良くなっていたけど
昨日から持病の片頭痛がでて、鎮痛剤を続けて飲む
ま~久しぶりに、痛い痛い
今日の午前中、何度目かの服用後よ~やっと治まったけど
頭痛のせいか薬のせいなのか、ブンブンと耳鳴りが酷くなる
あ~あ~こんなに努力してるのにまた後退か~、とズドンと底へ落ちる
とにかく「音」を聞くのが苦痛、ひどい音だから
自分の声もおっとの声もとても耳障りで、口が貝になる
話せば、神経をザラリと逆なでするから
夕方へ向かうにつけ、どんどん悪くなる
心がまっくろ
それを振り払うように、必死で「お直し」に没頭する
さぁ~できた♪ってんで、飛び出すようにWに出た
ときどき足元をのぞく、チラッと刺繍糸がみえる
ふふふ~っと気分がよくなり、足も前へ進む
帰り道、西の空をみたら針のような三日月がでてた
あ~綺麗だな~と、数キロず~っと見ながら歩く
針だ~ちくちくしたいな~、と手芸モードになってる自分
なんか縫いたい編みたい、なんか作ろ~と楽しくなってくる
帰宅したら食欲モリモリで、買ってきた「握り寿司」を食べた
耳鳴りは相変わらずブンブンだけど、気にしない
鬱陶しいけど気にしない、おっとのヒスも気にしない
楽しいことだけを考えていよう
※公式サイト
オットが借りたんだけど
すごくよかった、いい映画だった
またまたリリーがさ~上手くてさ~、役どころも良いしズルいわぁ
しっかし、超売れっ子じゃないかリリー
みおわってすぐ、アマゾンで原作本を注文する
やたら食事風景が出てくるけど、これがあんまり上手な料理じゃなくて
それがリアルでかえって美味しそうっていうか、狙ったんだと思うけど
あと、柿は買って食べるもんじゃないって、お父さんが憤慨してたけど
最近、どっかで同じようなことを読んだような、聞いたような........
北海道出身のアタシにとって、柿は「買って食べる果物」だけど
そういえば、山菜を買うのは抵抗あるな(仕方ないから買うけど)
山いって採ってくるもんだし