未熟なカメラマン さてものひとりごと

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飛騨高山・王道の観光ルートをゆく その1 世界遺産白川郷(後編)

2014-09-17 21:12:44 | 古い町並み

重要文化財和田家の2階 かつて養蚕が行われていた場所です。

荻町城跡展望台をあとにし、再びシャトルバスで発着場の荻町公園に戻りました。すでに滞在予定時間は1時間を切り、少々焦り気味でした。まず一番の目的、合掌造りの民家を見学するにしました。ここで公開されている民家はわずかですが、最初に訪ねたのは、国の重要文化財にも指定されている和田家です。

和田家は、展望台から見ると手前中央に見える、とても大きくて存在感のある民家です。その1階の一部分と2階が公開されています。実際に生活をされている住宅でもあるので、生活感もあります。玄関を上がると、囲炉裏のある板場があり、その左手には仏間も見えています。柱時計が実にさまになっています。透かし彫りの欄間も豪華で見事でした。階段を上り、2階にあがるととても広い空間があります。その昔、養蚕に使用されていた場所です。何といっても、びっくりするのが、その柱の太さです。釘を一本も使用せず、荒縄のようなひもで幾重にも巻かれています、柱は囲炉裏の煙で黒光りしています。



農道を歩いて神田家に向かいます。のどかな山里の風景が広がっています。

和田家を見学した後、脇を小さな水路が流れる遊歩道(農道)を歩くと、神田家があります。玄関を上がると広い板場があり、右に受付、左に囲炉裏があり、薪が焚かれていました。ここで撮影ができるように、日付の入ったプレートが用意されていて、せっかくなので一枚記念撮影をしました。煙が何とも心地よく郷愁を感じさせてくれます。こちらでも2階に上がってみました。広々とした空間、囲炉裏の煙が下から上がってきて、充満しています。

その昔、まさにこのような感じだったのでしょう。この煙で柱の表面が煤やヤニで覆われ、柱そのものを強くするそうです。左右の窓の白い障子が対照的にとても美しく見えました。2階からの眺望もなかなかのものです。1階に降りると、薬草茶をすすめられました。いろいろな種類の薬草がブレンドされているようですが、わかったのは、ドクダミだけでした。

二つの代表的な民家を見た後、せせらぎ公園駐車場方面に向かって帰ることにしました。道々には季節の花が咲き、民家の庭先には小さな花壇もあって、合掌造りの民家との一体感は、まるで日本版「コッツウオルズ」だなと思いました。特に印象的だったのは、集落がとてもきれいに管理されていることでした。


アジア系の外国人観光客の姿も多く見受けられました。時刻はすでに夕刻の5時に近づいていました。ホテルへのチェックインのこともあるのですが、公園の駐車場の利用時間が5時までとあったのでそちらも気になっていました。年間140万人と言われる観光客。駐車場から出るころになっても観光バスがどんどん入ってきます。

白川郷をあとにして、いよいよ今宵の宿、平湯温泉に向かいました。到着は1時間半後の午後6時半の予定です。明日はいよいよ念願の上高地です。(平湯温泉・上高地につづく)



こちらへどうぞと薬草茶を勧められました。
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