最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

高橋病院は2023年秋に移転

2023年05月31日 12時05分36秒 | メディカルはこだて
第85号では高橋病院法人業務管理室質向上推進室室長の福澤高廣さん、地域包括ケア推進室室長の野田正貴さん、総務課課長の佐々木康人さんの3人を取材した。

高橋病院(高橋肇理事長)は2024年秋、市内時任町へ新築移転する。明治27年高橋米治医院の開院が出発点の同病院は、建物の老朽化などが移転の理由だった。「地域住民に愛される信頼される病院」を理念に掲げ、地域全体でリハビリテーションを中心とした医療福祉ネットワーク事業を展開してきた。現在は119床の高橋病院本院を中心に、湯の川クリニック、介護医療院、介護老人保健施設「ゆとりろ」、 ケアハウス「菜の花」、訪問介護ステーション「元町」、グループホーム「秋桜」、グループホーム「なでしこ」、認知症対応型デイサービス「秋桜」、 居宅介護支援事業所「元町」、居宅介護支援事業所「なでしこ」、小規模多機能施設「なでしこ」、訪問リハビリステーション「ひより坂」を有する。法人施設内外の継ぎ目のないネットワーク構築や、患者サービス向上の手段としてIT活用を積極的に進めており、 平成20・21年度には2年連続で経済産業省「IT経営実践認定組織」に選ばれている。
移転先は北海道旅客鉄道株式会 移転先は北海道旅客鉄道株式会社(以下JR北海道)の社宅の敷地。JR北海道は函館市内に「時任社宅」「港社宅」「千代台社宅」の3カ所の社宅を所有しているが、時任社宅を同病院へ売却。同社宅の敷地内には4階建ての建物が3棟あったが、いずれも築40数年が経過していた。「敷地は旧国鉄の土地であることから、売却のハードルは高いとされていましたが、国土交通省の了承を得て2020年12月に売買契約が締結しました」というのは法人業務管理室・質向上推進室室長の福澤高廣さん。JR北海道からは社会医療法人である同病院が公益法人という点を高く評価された。売却された土地の面積は1663・37坪(5498・77平方メートル)。今年6月から着工予定だ。
2021年6月には新築移転事業の基本設計業者を選定するためにプロポーザル審査を実施した。「全7社による審査の結果、日揮(にっき)株式会社(神奈川県横浜市)と基本設計業務契約を締結しました。新病院の建物は鉄筋コンクリート4階建て、延べ床面積約9200平方メートルです」(福澤さん)。内科や循環器内科、呼吸器内科、リハビリテーション科などの10の診療科は変わらない。病床数は一般病棟59床を39床に減らし、リハビリテーション病棟を60床から80床へ増やす(介護医療院の60床はそのまま)。計画によると、1階は外来や検査室など。2階は回復期リハビリテーション病棟と460平方メートルのリハビリテーション室。3階は地域包括ケア病棟と介護医療院。4階は会議室や事務室、職員専用ラウンジなどとなっている。1階部分はピロティーになっているので、そこに35台ほどの患者用駐車場を確保した。
 

高橋病院新築移転後の外観イメージ図
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