私は初老男である。
初老になると、何かと「下役」が回ってくる。
・・・・昨年も同じようなことを言っていた。
しかし、今年は昨年より「下」よりちょっと上の「中」くらいの役が回ってきている。
すると・・・。
止めよう。
何のことはない、言い訳だ。
しかし、残念なのはこうして「おいしい」ブログネタがいっぱいあったのに時期を逸してしまった。
まあ、平気でそういうのは無視してUpしたりするけど。
と言うことで、
某国営放送の大河ドラマ
「軍師官兵衛」第41回 ~男たちの覚悟~
の話。
実は、このドラマに関しては言いたいことはスタートの時からあったのだが、前説の通りUpできなかった。
このブログでは、かなり前から記していることであるが、いよいよ時代劇は「サイド・ストーリー」の時代になりつつあるということ。
今この「軍師官兵衛」を見ている若い人は、もしかすると「太閤記」とか「関ヶ原」などの小説を知らないのかもしれない。
私たちの若いときが、そうした意味では一番歴史的な「鉄板ネタ」の時代だったのだろう。
だから我が世代には例の「泣かぬなら・・・」の三将を知らない人は、余程でないといないはずだ。
そうした意味で、このサイドストーリーに光が当たり始めると、時代(劇)をより「深く・深く」考えるようになる。
私には長らく疑問があった。
「千利休」と言う人の存在である。
歴史の脇役は数え切れないほどいるのだが、この人ほど良くわからない人はいなかった。
なぜ「茶人」という、政(まつりごと)にも戦(いくさ)にも関係の無さそうな人が「切腹」させられたのか?
しかも、この人の話は度々ドラマや映画となっている。
つい最近も「例の」海老蔵で映画になったのを覚えている人も多いだろう。
・・・実は見ていない。
しかし、25年前の「利休」は見ている。(古過ぎて知ってる人が少なかろうなぁ)
なんと三国連太郎主演。
モントリオール世界映画祭最優秀芸術貢献賞・ベルリン映画祭フォーラム連盟賞受賞などの賞を受賞した。
私は28歳で、歴史・時代小説を乱読していた時期だ。
そうした中で見たこの映画は・・・・・「良くわからない」のひとこと。
この映画を見たことで、なおさら利休と言う人がわからなくなった覚えがある。
しかし、今回のこのドラマを見てかなりの部分の謎が解けた。
何よりも利休役の
伊武雅刀
が素晴らしい!
今まで何人ものこの利休役を見てきたが、この人ほど「利休らしさ」を醸し出している人はいない。(あくまで私のイメージ)
年齢も利休の実年齢に近いし、風貌もイメージっぽい。
だいたい、このドラマのキャストは見事である。
官兵衛はさておいて、秀吉の竹中直人のハマり具合・家康の寺尾聡の右目の半閉じ・おねの黒木瞳の場ちがいな若々しさ・淀殿(茶々)の二階堂ふみの意地悪そうなのがまたいい!
そして、結局「利休切腹」の理由が天下を取った秀吉の「老人性鬱的妄想と我儘」であったという理由には納得せざるを得ない。
描き方の違いがあるにしても、若いときに見た「三国利休」のときも同じことが描かれていた気はするのだが自分自身が50歳を越えて、この「鬱的妄想と我儘」の意味が分かってきた。
身分の低い人間が「天下人」になると、いや、単純に歳を取っただけでもこの「鬱的妄想と我儘」は差があるにしても出てくるものだ。
そう、私自身が今それを自覚している・・・。
主人公の官兵衛が似たような状況でタイミングよく「隠居」するというのは、まさに軍師だからできた妙義だったことも、このドラマの中では象徴的に描かれている。
これから「軍事官兵衛」は、佳境にかかっていくが利休の死後さらにオモシロくなっていく。
目が離せないなぁ。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、歳相応に物事の深みがわかることができますように。
May
岡田准一は、演技がうまくなったね~~~~~。でところで、官兵衛はいつ「如水」になるんだ?
初老になると、何かと「下役」が回ってくる。
・・・・昨年も同じようなことを言っていた。
しかし、今年は昨年より「下」よりちょっと上の「中」くらいの役が回ってきている。
すると・・・。
止めよう。
何のことはない、言い訳だ。
しかし、残念なのはこうして「おいしい」ブログネタがいっぱいあったのに時期を逸してしまった。
まあ、平気でそういうのは無視してUpしたりするけど。
と言うことで、
某国営放送の大河ドラマ
「軍師官兵衛」第41回 ~男たちの覚悟~
の話。
実は、このドラマに関しては言いたいことはスタートの時からあったのだが、前説の通りUpできなかった。
このブログでは、かなり前から記していることであるが、いよいよ時代劇は「サイド・ストーリー」の時代になりつつあるということ。
今この「軍師官兵衛」を見ている若い人は、もしかすると「太閤記」とか「関ヶ原」などの小説を知らないのかもしれない。
私たちの若いときが、そうした意味では一番歴史的な「鉄板ネタ」の時代だったのだろう。
だから我が世代には例の「泣かぬなら・・・」の三将を知らない人は、余程でないといないはずだ。
そうした意味で、このサイドストーリーに光が当たり始めると、時代(劇)をより「深く・深く」考えるようになる。
私には長らく疑問があった。
「千利休」と言う人の存在である。
歴史の脇役は数え切れないほどいるのだが、この人ほど良くわからない人はいなかった。
なぜ「茶人」という、政(まつりごと)にも戦(いくさ)にも関係の無さそうな人が「切腹」させられたのか?
しかも、この人の話は度々ドラマや映画となっている。
つい最近も「例の」海老蔵で映画になったのを覚えている人も多いだろう。
・・・実は見ていない。
しかし、25年前の「利休」は見ている。(古過ぎて知ってる人が少なかろうなぁ)
なんと三国連太郎主演。
モントリオール世界映画祭最優秀芸術貢献賞・ベルリン映画祭フォーラム連盟賞受賞などの賞を受賞した。
私は28歳で、歴史・時代小説を乱読していた時期だ。
そうした中で見たこの映画は・・・・・「良くわからない」のひとこと。
この映画を見たことで、なおさら利休と言う人がわからなくなった覚えがある。
しかし、今回のこのドラマを見てかなりの部分の謎が解けた。
何よりも利休役の
伊武雅刀
が素晴らしい!
今まで何人ものこの利休役を見てきたが、この人ほど「利休らしさ」を醸し出している人はいない。(あくまで私のイメージ)
年齢も利休の実年齢に近いし、風貌もイメージっぽい。
だいたい、このドラマのキャストは見事である。
官兵衛はさておいて、秀吉の竹中直人のハマり具合・家康の寺尾聡の右目の半閉じ・おねの黒木瞳の場ちがいな若々しさ・淀殿(茶々)の二階堂ふみの意地悪そうなのがまたいい!
そして、結局「利休切腹」の理由が天下を取った秀吉の「老人性鬱的妄想と我儘」であったという理由には納得せざるを得ない。
描き方の違いがあるにしても、若いときに見た「三国利休」のときも同じことが描かれていた気はするのだが自分自身が50歳を越えて、この「鬱的妄想と我儘」の意味が分かってきた。
身分の低い人間が「天下人」になると、いや、単純に歳を取っただけでもこの「鬱的妄想と我儘」は差があるにしても出てくるものだ。
そう、私自身が今それを自覚している・・・。
主人公の官兵衛が似たような状況でタイミングよく「隠居」するというのは、まさに軍師だからできた妙義だったことも、このドラマの中では象徴的に描かれている。
これから「軍事官兵衛」は、佳境にかかっていくが利休の死後さらにオモシロくなっていく。
目が離せないなぁ。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、歳相応に物事の深みがわかることができますように。
May
岡田准一は、演技がうまくなったね~~~~~。でところで、官兵衛はいつ「如水」になるんだ?