完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

長年の疑問が解けた?      ~「軍師官兵衛第41回(利休切腹)」~

2014年10月13日 | テレビ
私は初老男である。



初老になると、何かと「下役」が回ってくる。


・・・・昨年も同じようなことを言っていた。


しかし、今年は昨年より「下」よりちょっと上の「中」くらいの役が回ってきている。


すると・・・。




止めよう。


何のことはない、言い訳だ。


しかし、残念なのはこうして「おいしい」ブログネタがいっぱいあったのに時期を逸してしまった。



まあ、平気でそういうのは無視してUpしたりするけど。



と言うことで、


某国営放送の大河ドラマ


      「軍師官兵衛」第41回 ~男たちの覚悟~


                          の話。



実は、このドラマに関しては言いたいことはスタートの時からあったのだが、前説の通りUpできなかった。



このブログでは、かなり前から記していることであるが、いよいよ時代劇は「サイド・ストーリー」の時代になりつつあるということ。


今この「軍師官兵衛」を見ている若い人は、もしかすると「太閤記」とか「関ヶ原」などの小説を知らないのかもしれない。


私たちの若いときが、そうした意味では一番歴史的な「鉄板ネタ」の時代だったのだろう。


だから我が世代には例の「泣かぬなら・・・」の三将を知らない人は、余程でないといないはずだ。


そうした意味で、このサイドストーリーに光が当たり始めると、時代(劇)をより「深く・深く」考えるようになる。



私には長らく疑問があった。


「千利休」と言う人の存在である。


歴史の脇役は数え切れないほどいるのだが、この人ほど良くわからない人はいなかった。


なぜ「茶人」という、政(まつりごと)にも戦(いくさ)にも関係の無さそうな人が「切腹」させられたのか?


しかも、この人の話は度々ドラマや映画となっている。


つい最近も「例の」海老蔵で映画になったのを覚えている人も多いだろう。


・・・実は見ていない。


しかし、25年前の「利休」は見ている。(古過ぎて知ってる人が少なかろうなぁ)


なんと三国連太郎主演。


モントリオール世界映画祭最優秀芸術貢献賞・ベルリン映画祭フォーラム連盟賞受賞などの賞を受賞した。


私は28歳で、歴史・時代小説を乱読していた時期だ。


そうした中で見たこの映画は・・・・・「良くわからない」のひとこと。


この映画を見たことで、なおさら利休と言う人がわからなくなった覚えがある。


しかし、今回のこのドラマを見てかなりの部分の謎が解けた。



何よりも利休役の


         伊武雅刀


                 が素晴らしい!



今まで何人ものこの利休役を見てきたが、この人ほど「利休らしさ」を醸し出している人はいない。(あくまで私のイメージ)


年齢も利休の実年齢に近いし、風貌もイメージっぽい。


だいたい、このドラマのキャストは見事である。


官兵衛はさておいて、秀吉の竹中直人のハマり具合・家康の寺尾聡の右目の半閉じ・おねの黒木瞳の場ちがいな若々しさ・淀殿(茶々)の二階堂ふみの意地悪そうなのがまたいい!



そして、結局「利休切腹」の理由が天下を取った秀吉の「老人性鬱的妄想と我儘」であったという理由には納得せざるを得ない。


描き方の違いがあるにしても、若いときに見た「三国利休」のときも同じことが描かれていた気はするのだが自分自身が50歳を越えて、この「鬱的妄想と我儘」の意味が分かってきた。


身分の低い人間が「天下人」になると、いや、単純に歳を取っただけでもこの「鬱的妄想と我儘」は差があるにしても出てくるものだ。


そう、私自身が今それを自覚している・・・。


主人公の官兵衛が似たような状況でタイミングよく「隠居」するというのは、まさに軍師だからできた妙義だったことも、このドラマの中では象徴的に描かれている。



これから「軍事官兵衛」は、佳境にかかっていくが利休の死後さらにオモシロくなっていく。


目が離せないなぁ。


今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、歳相応に物事の深みがわかることができますように。



         May


岡田准一は、演技がうまくなったね~~~~~。でところで、官兵衛はいつ「如水」になるんだ?





コメント
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