完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

「豪雪」ということの本当の意味    ~雪国に生まれて~

2011年02月13日 | Weblog
私は中年である。

50歳になったからというのではないのだろうけれど、身の回りので様々なことが凄いスピードで回っている。

若いうちは、自分の「軸」の数が多くない。

そのため、一つ一つの軸に注げるパワーが充分行き渡る。

しかし、中年を卒業した男にはその全ての軸を充分にカバーすることはむずかしくなりつつある。

「雨は降る降る人馬は濡れる。越すに越されぬ田原坂」って感じ。

分かるかな~、わかんねぇだろうな。(古すぎて誰もわからんギャグ)


さて、この2011の冬は5年ぶりの「豪雪」である。

雪の降らない土地の人にこの「豪雪」を説明するのはとてもむずかしい。

私の人格の半分はこの「豪雪」によって出来てるといえばいいすぎだろうか。

今日のワイドショーでアメリカでも「豪雪」が続いているという。一晩で70cmの雪が積もったという。

一晩で70cmの積雪。

私は50年の人生の中で、それを何度か体験している。

現実に70cmの雪というのは・・・・・・・・・・。

やっぱり分からないであろうなぁ。


あのたった一人の暗い部屋で、後ろから誰もいないはずなのに首筋に息を吹きかけられたような恐怖感は・・・・・・。


その恐怖がわかる人でないと昔話の「雪女」の本当の怖さはわからない。って雪女伝説さえ知らない人も増えたろうけどね。

雪女伝説の本質はまさにその音もなく降り続き、気が付くと自分の体がすっぽりと埋もれてしまう「雪」その物の存在なのだ。



この普段雪の降らないところに住んでいる人たちは2010年1月の豪雪を経験して思ったことだろう。

一晩に70cmもの雪が降り、通算で3m以上の積雪になるところになんで住んでいるのか?と。


まったくだ。なんでそんなところに中年どころか高年・老年になるまで住んでいるのか?

困ったことに、ほんの少しその雪の降り方が弱まっただけで「楽になった」と感じてしまうのがこの豪雪地帯に住む人間の感覚なのである。


現に数字では、豪雪の時と同じような気温と降雪確率、積雪予報が出ていても完全に「変わった」と敏感に感じるのである。

それだから「のど元過ぎれば熱さ忘れる」ならぬ「豪雪過ぎれば真冬忘れる」なのだ。


そんなところに住んでいれば、否が応でも「我慢強い県民」が出来上がるのは当然だ。


まあ、日本全国雪が降ること以外にも他地方から見れば「なんでそんなとこに住んでるの?」みたいな疑問はいっぱいあるからね。





今回も最後までお付き合いいただきありがとう。「住めば都」ってことを確認して今回は終わりにしようと思う。

   
                                                   may


ただ勘違いしてほしくないのは、それだけの雪がふっても雪の降らない地域では考えられないほど市民生活には支障がないってことだ。日本一の除雪インフラの整備(朝3時から稼働するブルトーザー・除雪重機とそれを神業のように使いこなす技術や消雪パイプの張り巡らされた道路等々)と、本文でも紹介した市民全員の「耐える力」はちょっとした自慢なんだよな。




コメント
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