築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

復興と風評被害…

2011-08-02 10:35:55 | Weblog
今日はオーストラリア産の天然インドマグロが多少多かったですね(^-^)近海の津軽海峡の大きいマグロに大西洋のボストン産、カナダ産延縄も数本ありました!!
津軽海峡の魚は…やっぱり高いですね(^^;)桁が一つちがいます。。

そんな中、今日はカナダ産延縄の天然本マグロを今年初めて入荷いたしました。昨日も書きましたが、8月に入り魚はかなり良くなってきましたね!脂がだいぶ乗ってきました。
ちょっと摘まみましたが、味もコクがありホント美味いマグロですよ~♪



話しは替わってすっかり最近聞かなくなった水産物の風評被害…しかし、実情ではなかなか根強く残ってます。
中には『三陸と銚子までのマグロはダメ!』という方も…もちろんそのようなお得意様には無理には上記の産地の魚はお出ししませんが、銚子産といっても銚子のちょっと先で捕れている訳ではなく、漁場ははるか彼方の沖合い…塩釜産もしかりで、塩釜の『ひがしもの』と言っているブランドは東沖漁場といって、経度で言えばグアム島よりも東になります。100%安全か!?と聞かれてしまうと、『100%だ!!』とは言えませんが(これは何にでも言える事ですが…)、言ってしまえば銚子港にで水揚げされたマグロも、静岡県の港で水揚げされたマグロも捕れている海域はあまりかわりません。。
それでも世間での取られ方はかなり違うようで、銚子産はNGだけど静岡県産はOK!となるようです。



いま、世間では被災地を盛り上げようと、被災地の特産品や物産展などが多く開かれておりますが、一方ではこのような風評被害もまだまだ根強いのだなと感じました。
テレビなどでは塩釜のマグロ漁や三陸の漁の再開を『復興のシンボル』として報道されていますが、本当の復興は世間様が三陸の海の幸を何の不安もなくおいしく食べていただける事なのではないかと…思います!(生意気言ってすみません!!)


とにかく、目に見えない、匂いもしない、政府は本当の事を言わない!と、本当にやっかいな問題ですが、1日も早く‘いままでの生活’を取り戻したいものですね!!



明日は魚少ないみたいです。とりあえず今日のカナダ産の天然本マグロがよく出ているので少しは安心かな~σ(^_^;)?