キュー王立植物園近くのテムズ河。ボートを一人、漕いでいる人もいた。汚泥もしくは砂利などを取る作業船も出ていた。水質は澄んではいないが、とくに悪臭もなかった。
【日本の4倍以上の硬度】
そもそも水が問題だと断定はできないのですが、どうやらロンドンの水に苦しんでいる日本人はけっこう多いようす。日本語で検索すると英国在住の日本人による手荒れしないハンドクリームの紹介や軟水へと変えるシャワーヘッドの紹介がたくさん見つかりました。
枕詞のように冒頭には必ず「まず手荒れ、やがて乾燥がひどくなる」というロンドン生活の現状が書かれています。
日本はほとんどの地域が軟水ですが、それは世界的にみても珍しいことで、ユーラシア大陸の過半が硬水です。ロンドンも例外ではありません。
中国の雲南も硬水で、しかもかなり石灰岩質の水道で、飲用すると石が体内にできやすいと地元の人に強く勧められて飲用水はミネラルウオーターを購入していました。
でもお風呂は水道水でした。たぶん硬水。しかも水道管の老朽化のせいなのか茶色くにごっていました。それでも、かぶれることはなかったです。
ロンドンの水は、見た目は透明です。問題はなさそうに思えます。でも、いろいろな地域を旅したなかでロンドンの水道水は私の肌には、もっとも合わなかった。
そこで水質をネットで調べてみました。
まず(総)硬度は、東京が50で、北京は360、ロンドンが220といったところ。(単位はmg/ℓ。60までが軟水。120以上が硬水。世界保健機構(WHO)のガイドラインによる。)
私が暮らしていた雲南省昆明では環境局や水道局などのデータが新聞などでかつては公開されていたものの、現在、そのページにたどり着けないので、水質を自主的に調べた質問サイトを見るとおおむね220程度(https://bbs.tropica.cn/thread-1911313-1-1.html 2024年8月2日閲覧)でした。
つまりロンドンと昆明は硬度が偶然にも同じでした。二つの地域は地盤となる岩石が白く、石灰岩質で有名なエリアなのでもしかしたら本来は似た水質なのかも。
(つづく)
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