知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

さよなら「業平橋」…安易な商業主義

2012-03-17 08:21:43 | 世情
平成24年5月22日に開業する東京スカイツリーの最寄り駅となる東武伊勢崎線業平橋駅(東京都墨田区)が「とうきょうスカイツリー駅」に名称変更されました。
午前0時31分、最終の浅草行き普通電車が出発し、80年余に及んだ業平橋駅としての営業を終了。駅名の看板や路線図が掛け替えられてしまったようです。(私、本日現在、現地に行っていません)

なんとも商業主義的で嫌な感じがします。

かつて東武鉄道は、東武動物公園の開設に併せて「杉戸駅」を改称して「東武動物園駅」としたことがあったのです。
やはり商業主義なんでしょうが、このときは、駅名が杉戸駅とはいっても杉戸町にはなく宮代町にあったので
実態に合わせたと妙に納得した観があったのですが
今度は在原業平の業平橋ですよ…

隅田川界隈には業平伝説、梅若伝説などいろいろあるのですが
古典・古事にちなんだ由緒正しき名前だとおもうのです。
じつは業平橋という名称は、埼玉県春日部市にもありまして
こちらは古隅田川という歴とした一級河川にかかった橋の名前
このあたりにも業平伝説や梅若伝説などがごろごろしてまして
河川の流露の変遷をたどっていくと
どうも埼玉県春日部市の方が由緒正しい気もします。
これからは「業平橋」の本家は、埼玉県春日部市になるかも知れません…

業平橋…小学生の頃は、「ぎょうへいばし」とかいて「なりひらばし」と読む
高校生の頃、妙に在原業平に親近感を与えてくれた名前

なんとも寂しい感じ…