知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

埼玉県S市の職員採用問題

2006-06-10 06:37:16 | Weblog
埼玉県S市では、社会人を登用するという大義名分の下、職員採用の年齢制限を大幅に緩和して、40歳代でも受験が可能となっている。
この制度によって例年何人かの職員が採用されるわけであるが、考えてみると為政者にとっては大変都合の良い仕組みとなる。支持者を採用しやすい状況が生じるからである。為政者がS市の人事に恒常的に介入しているのかどうかは不知であるが、情実任用的色彩を否定仕切ることは出来ないだろう。
やはり、職員採用の年齢制限は、30歳くらいまでにしておかないと、行政は歪んでしまうのではないだろうか。
試験制度とは言っても、筆記試験、面接試験の二本立てが主流ではあるが、後者はどうにでもなる。事実上、ざるであり、為政者の意向の影響度が強い。一方、筆記試験は明確に数字に表れるから、ここでは公平性が保てるかのようにも思えるが、はじめからターゲットとなる人物が筆記試験を通過するように基準点を下げてしまえる。筆記さえもざるになる。
S市に限らず、結局のところ、猟官制となる余地はいくらでもある。
さらには、外郭団体への採用である。都市開発公社だとかそういった類のプロパー職員として採用し、公務員同等の処遇を与えるという手段もある。もっと言えば、そこから市の職員にするといった手法もあろう。
大切なことは、情報公開を進めて透明性を高めることだろう。