リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

老害は人災?天災?

2014年01月13日 | 日々の風の吹くまま
湿っぽくて、薄暗いもので、午後1時近くまで目が覚めなかった。でも、ヘンな夢を見ながら
良く眠ったようだからいいか。それでも、朝食を済ませて、さぁてと腰を上げて1日の活動を
始めたら、すぐに2時過ぎ。大車輪でメガ仕事の2つ目と3つ目を送って、期限ぎりぎりまで
と保留してあった別の仕事も納品して、ちょっとひと息。

まずはぐるっと新聞サイトめぐり。先日の石炭列車脱線事故の原因は、列車がそばを通る
湖にビーバーが作ったダムが大雨で崩れて、その勢いで線路の地盤が緩んだためだった
とか。人口2百万超のメトロバンクーバーには驚くほどいろんな野生動物がいるけど、熊や
コヨーテ、クーガーのような人間にとって危険な動物と違って、ビーバーは愛嬌たっぷり。で
も、数が増えすぎるとこういう思いがけないことが起きるのが悩みかな。(数日前の深夜に
は我が家の外の歩道をメタボ的なコヨーテの群れが闊歩していたとか。)野生動物の仕業
だから天災なのか、鉄道会社が想定して対策を取っていなかったから人災なのか・・・。

泣く子も黙る経団連の次期会長が決まったそうで、70歳の人。もっと若い人をという意見も
あったけど、経験も重要だからちょうど良い年頃ということになったらしい。定年を65歳まで
延長した方がいいという話があったときに「60歳を過ぎると人間は能力が衰える」からダメ
と言ったのは経団連のおエライさん。イッパン労働者は60歳を過ぎれば使いものにならなく
なるけど、ケイエイ者はイッパン労働者じゃないから、60歳を過ぎてから経験がモノを言っ
て輝き出すとでも言いたいのかな。そういえば、最近は「老害」という言葉を聞かなくなった
ような気がする。だからと言って、日本の企業社会の新陳代謝が進んでいるという印象もな
いなあ。まあ、ワタシは65歳を過ぎてもまだ仕事しているけど、一匹狼なんで・・・。

日本で「派遣」という不安定で未来を描けない独特の労働形態を推進して来たのも経団連
だったな。かっては「家族的経営」が日本企業の誇りだったはずだけど、手軽に労働力の調
整(人員整理)ができる非正規の派遣労働の魅力には勝てなかったんだろうな。でも、非正
規労働者をどんどん増やしたことで、日本全体の給与所得水準を落とし、働く人たちの階級
化、若い人たちの非婚化、少子化を促進する一因になったかもしれないとしたら・・・?

勘違い、筋違い、読み違い

2014年01月12日 | 日々の風の吹くまま
メガ仕事のファイル2つ目。40個近くあるファイルを(午年だから)パカパカとやって、次々と
納品するしくみ。カタカナ表記の固有名詞の英語表記を調べるのがけっこうタイヘンで、知
名なんか、あれこれ綴りを想像して検索。でも、ちょっとした推理ものみたいで楽しい。それ
にしても、エライ先生たちが一般人向けに書いたはずの本なのに、文体があんまり一般人
向けじゃないのはどうしてかな。知識を積み上げ過ぎてしまって、文体にまで知恵が回らな
いとか・・・。

ある学会誌が女性の掃除ロボットを表紙にして批判を食った話が、イギリスのBBCにも伝
わっていた。「召使いロボット」と呼ぶところがイギリス的。でも、あの表紙のイラストは100
件の応募作品から「会員」の大多数が気に入って選んだものだとか。へえ。会員というのは
人工知能の研究をしている人たちだろうけど、どんな人たちだろう。女性会員がいるとした
ら、彼女たちも「きゃぁ、かわいいっ!」と飛びついたのかな。でも、日本人が人間の形のロ
ボットをイメージしがちなのは、ロボットに対して「人間に代わって仕事をするキカイ」と言う
よりも、「人間もどき」に近い観念を抱いているということなのかな。うちのルンバ君だって
「掃除ロボット」。人間の顔をしていないけど、とにかく便利だよ。

カナダの往年の?ロック歌手ニール・ヤングがアルバータのオイルサンド開発に対して大々
的な反対運動をやると発表して、ニュースを賑わしている。運動の資金集めのコンサートを
やるそうだけど、近頃の芸能界にはこういう、メディア受けする「社会運動」に首を突っ込ん
で「寄付する人」を集める「活動家気取り」が多いな。信条も知識もなさそうな「勘違いセレブ」
も多い。自分のお金をぽんと寄付したら手っ取り早いのに、それはやらないから、他人のお
金を自分の名前で寄付しているようなもんだな。まさに人のふんどしで相撲を取るというか、
そういうのは「慈善」じゃなくて「偽善」。

まあ、慈善と偽善は紙一重だけど、社会活動や慈善事業にお金が集まって、それで救われ
る人、感謝する人がいるなら大いにけっこうなことだと思う。ただし、自分の手柄だと勘違い
して自惚れたら目も当てられないな。だって、信じるところがあって慈善活動をしている人は、
テレビカメラが追っかけて来なくたって、黙ってやることをやってるんだから。

雨上がりには雨どいの掃除

2014年01月11日 | 日々の風の吹くまま
さすが名うてのパイナップル特急、ひと晩中すごい大雨。正午前に起きた頃は止んでいた
けど、見渡す限りの風景が何もかもずぶ濡れという感じ。「雪じゃなくてよかったな」とカレシ。
ほんと。予報は50ミリだったけど、多いところでは100ミリ近く降ったらしい。100ミリは10
センチ。これが雪だったら、いったいどれくらい積もるんだろうと思って調べてみたら、ざっと
10対1の比率だそうで、つまり積雪1メートル。うはっ。

隣のバーナビーでは貨物列車の脱線事故があって、原因は線路の下の地盤が雨で緩んだ
ためらしい。152両編成の貨車のうち7両が脱線、そのうち3両が転覆して、環境保護の対
象になっている小川に積荷をぶちまけたとか。最近はあちこちで原油を積んだ列車の脱線、
転覆、爆発事故が続いたけど、幸い積荷は石油じゃなくて石炭。(魚には影響ありそうだけ
ど。)石炭積出港へ向かう石炭車だろうな。単一種類の貨物を運ぶ列車を「ユニットトレイン」
と言って、石炭専用列車は気が遠くなるくらい長い。100両編成なんてのはまだ短い方で、
150両編成なんてのに踏切りで出くわして足止めされたら、それこそ日が暮れてしまうな。

午後には薄日が差して来たけど、温暖前線の通過と入れ替わりに寒冷前線が入ってくるん
だそうで、今度は強風注意報発令。なんとも忙しいこっちゃ。そんなときに二階の窓から見
たら、南側の雨どいが縁まで満タン。ひと晩中溢れていたんだろうな。きのう北側の雨どい
を掃除したカレシに南側はいいのかと聞いたら「まだ大丈夫」と言ってたけど、さすがのカレ
シも満タンなのを見て、また雨が降る前に何とかしなきゃ。雨どいにかけたはしごが鋭角に
なるので、今度はワタシも出動して、下ではしごを押さえる役。うぅ、風が冷たい!

立て樋に水が落ちるところに手を突っ込んで、枯葉が腐って泥状になった塊をつかみ出し
ては地面に落とすだけなんだけど、この数年に近所で2人もはしごから落ちて亡くなってい
るから、カレシも慎重に慎重を重ねての作業。真っ黒な泥んこの塊を3回くらいつかみ出し
たら、突然バスタブの栓を抜いたようにどぼどぼぉ~っ。何だか爽快な水音だな。当面は溢
れないだろうし、屋根の葺き替えをするときに雨どいに枯葉がたまらない対策をしてもらう
ので、これが最後の雨どい清掃になりそうだけど、ほんと、年を取ってくると戸建のメインテ
ナンスはタイヘン・・・。

どうして女のロボットばかり?

2014年01月10日 | 日々の風の吹くまま
今日からいよいよメガ仕事。声がかかって「やるぅ~」と手を挙げて、(郵便が迷子になりか
けて慌てたけど)分厚い原稿本をもらってから、ひたすら楽しみにして、やっとその日。まず
は担当ページにフラッグをペタペタ貼って作業の算段。張り切りすぎたのか、ワタシの担当
は全体の30%もある。つまり、残る70%を4人が分担。ま、やると言ったのは自分だから、
いっか。まずはぞろぞろ出て来る古代の王朝や古典の名前の英語表記を検索する下調べ。
高校時代の世界史の時間を思い出すね。よ~し、これから2ヵ月、がんばるぞぉ。

今日は大雨。雨どいが溢れたので、カレシははしごに登って、詰まった立て樋の掃除。雨ど
い掃除のロボットがあるんだから、晴れた日にやっておけばいいのに、「オレは火消しだか
ら」とヘンな理屈をこねて、雨が降るまでやらないのがカレシ。雪が降ってからシャベルを買
いに走る人と同じだな。もっとも、ワタシもけっこうずぼらな方だから文句は言えないけど(だ
から言わないけど)、それでも、ワタシなら、雨で溢れる前に雨どいを掃除をする(と思う)け
どね。だって、寒いからずぶ濡れになりたくないもの。案の定、カレシはずぶ濡れ。冷たい手
でワタシの顔を触ろうと追いかけ回すのはやめてくれっ。

掃除ロボットと言えば、Japan Timesに、人工知能学会の機関誌の表紙になった女性の掃
除ロボットに「女性蔑視」という批判が出ているという記事。背中に太いケーブルをつながれ
て、ほうきを持っているのはいかにもアニメっぽいオンナノコ。表紙の作者は女性だそうだけ
ど、下世話なところでダッチワイフ的な印象かな。でも、日本では人間の形をしたロボット、
それも女のロボットが大受けするらしい。ロボットを作るのはたぶん男だろうから、セクシスト
脳で必然的に(若い)女性のロボットになってしまうのかな。

女性の形のロボットは受付や案内嬢にうってつけというけど、つまり人間の「代用」にってこ
とじゃない?生身の人間が苦手な人が男女を問わず多いようだけど、生身の女よりもゴム
肌の女ロボットの方がいいってこと?ロボット女なら都合よくプログラミングできて、好きなよ
うに扱えるってことだろうけど、それじゃあ人工知能じゃなくて、おつむ空っぽってことになっ
て、もろに女性蔑視じゃないの。それにしても、イケメンのロボットって、聞かないねえ・・・。

英語勉強のやる気の男女差

2014年01月09日 | 日々の風の吹くまま
今日はカレシの英語教室午後の部が再開する日で、目覚まし起床。これですっかり平常に
戻った気分。夜の教室は閉講にしたもので、バタバタするのは朝だけ。今週からスカイプの
レッスンも再開。こっちは時差の関係で夕食後や夜中過ぎのレッスンだけど、ワタシは「営
業時間」だから問題なし。でも、生徒はベトナム、日本、香港、ロシア(モスクワ)とばらばら
なので、時差の勘案に慣れていないカレシは時たま混乱して今日が何曜日かわからなくな
るそうな。

ベトナムのトランさんはかわいい大学生で、親の命令?でオーストラリアに留学する予定。
でも、英語は大好きだけど、留学は気が進まないらしい。日本のN君は一流大学卒で一流
企業勤め。海外で活躍する大望を抱いて、すごく熱心なんだけど、サラリーマンだからか、
日本型思考から抜け出せないのが少々ネック。香港のコンさんは四川省出身で博士課程
の勉強中。専門は環境工学。オランダ留学を目指したけど、英語力不足でダメだったとか。
モスクワのビクトリアさんはドイツ系の銀行に勤める専門職。既婚で子供が2人いて、ドイツ
語とフランス語が話せる(英語も上級の域)。朝の5時からレッスンをして、それから「子持ち
兼業主婦」の1日が始まるというからすごい。

みんなそれぞれ英語に人生の夢を託していて、とにかく熱心。カレシが午後の教室で使っ
ているTEDの講演や新聞雑誌の記事を送って、そのテーマに関するエッセイを書かせ、そ
れを基に文法の間違いや発音を直しながら会話、という流れになっている。みんなかなりの
レベルだけど、やっぱり母語の構文やお国柄が滲み出ているそうで、カレシは「英語では」、
「北米では」と解説しながら会話を進める。ま、脳の劣化防止と同時に異文化交流も楽しめ
て、カレシには一石二鳥だな。

それにしても、スカイプの生徒がN君以外みんな女性なのはどうしてかな。最初は(ワタシ
に気を遣ったのか)男性限定で生徒募集をして、トルコやウクライナ、ベトナム、ポーランド、
日本の男性を選んだけど、意気込みのわりにはみんな1、2回でおしまい。ボランティア先
生の無料レッスンなのに、どうしてかな。一方で、女性たちはリクエストのメールを見て、ス
カイプで「面接」してから「特例」として受け入れた人たちで、週一のレッスンがきちんと続い
ている。語学は女性の方が得意だと言うけど、それを考えても、この落差は何なんだ?

隣人愛は先愛自己から

2014年01月08日 | 日々の風の吹くまま
今日も雨。天気予報は来週半ばまでずっと雨で、嵐が数珠つなぎになって来るらしい。とい
うことは、冬の名物?の「パイナップル特急」か。まあ、白い「固形の雨」で降って来られるよ
りはましだけど、連日の日照時間はほぼゼロ。季節性のうつになる人が増えても不思議は
ないかな。これ、英語のseasonal affective disorderの頭文字を取って「SAD」。太陽が輝
かないからブルー(sad)とは、わざと選んだわけじゃないだろうけど、何か言い得て妙・・・。

今日は朝食もそこそこにまず仕事。これをやっつけてしまえば、おもしろい仕事にかかれる
と思うとやる気が出て、訓戒たらたらの文書もけっこうすらすら。要望通りにわりと自然な
「おエライさん英語」に仕上がった。がんばった甲斐があって半日でおしまい。ばんざ~い!
でも、納期は週明けだから、まだ終わっていないつもり。その納期が火曜日なので「あれ?」
と思ったら、あら、日本は仕事始めをしたばかりなのにもうさっそくハッピーマンデイ。いいの
かな、そんなに休んでばかりで。休みが多すぎるから残業、残業の激務になるってことは考
えたこと・・・ないのかな。

小町横丁の井戸端で、他人にもらった食べ物は怖くてダメと言っていた人、かなりの類友が
集まったもので、「やはり同じような考え方の人がおられるので少し安心しました」。トピック
の投稿文で「おそらくいらっしゃるとは思いますが」と言っていたから、もしかしたらそういう
「考え方」をするのは広い世間に自分だけじゃないかと心配だったのかな。つまり、自分は
おかしくない、「みんなそうだ」ってことを確認したかっただけか。昔はあまり気にしなかった
と言うのに同調する人がいたところを見ると、やっぱりメディアの影響なんだろうなあ。たぶ
ん、元々猜疑心が強いから、産地偽装、誤表示、農薬汚染、嘘といった言葉を聞いたり、目
にしただけで不安でいっぱいになるのかもしれない。

自分の物差しを「信頼」できなければ、すべてを他人の物差しで判断するしかないけど、猜
疑心の強い人は自分のも他人のも信用できないのかもしれない。人間は「初めに自分あり
き」の先愛自己。聖書も「自分を愛するように隣人を愛しなさい」と言っているけど、「自己」
を否定的に取る思考だと、隣人を愛する前提そのものがなくなる。自分を信用できない人ほ
ど「自分を愛する前にまず他人を愛する」ことを他人に求めるのかもしれない。でも、その他
人が自己を愛せない人だったら、愛してもらうことを期待してもむだなような気がするけど。

寒くなくて申しわけないような

2014年01月07日 | 日々の風の吹くまま
雨、雨、雨。ロッキー山脈の向こうは相変わらずの凍結状態だというのに、北米大陸全体で
2億人近い人たちが大寒波で震えているというのに、ここだけは最低気温もプラス。何だか
ちょっぴり申しわけないような気もして来る。でも、メディアはどこでもpolar vortex(極渦)の
話で持ちきりなもので、何だかちょっと仲間はずれにされたような気もしないではない。でも
まあ、雪かきしなくてもいいし、セーターやコートやソックスを何重にも重ね着でふくら雀にな
る必要もないし・・・。

きのうはアメリカの50の州全部でマイナスの温度を記録したと言っていた。ハワイでマイナ
スなんて何かの間違いだと思ったけど、実は、マウナケア火山の頂上でマイナスの気温を
観測したんだそうな。信じられない話だけど、今ごろは山頂で0度近くまで下がるのは普通
だというから、びっくり。空の便は欠航や遅延でダイヤが乱れきっててんやわんや。何とか
着陸できても、凍り付いた貨物室のドアが開かなくて、手荷物を下ろせなかったところもある
そうだし、燃料が凍って給油できなかったりしたらしい。地上でこれほどの寒さなんだから、
上空1万メートルの気温は考えただけでも震えが来るな。マイナス100度とか・・・?

北海道の北の盆地にいた頃、風なしのマイナス36度を経験したけど、寒さがしんしんと深
まるという感覚だったかな。あれで少しでも風があったら、体感温度がマイナス40度以下に
なっただろうな。そのくらい寒いと、外へ出たとたんに眉毛も露出している髪の毛もまっ白に
なって、みんな浦島太郎の玉手箱を開けたような風貌になるし、鼻呼吸で息を吐くたびに鼻
の穴から氷の粒々がぷふぁっ。懐かしい気もするけど、バンクーバーの冬(雨期)に慣れす
ぎて、体がすっかり鈍ってしまっただろうな。寒くないところにいて何となく申しわけないけど、
いつか必ず雪解けが来るから。(あと2ヵ月で時計は「夏時間」になるし・・・。)

でも、極渦がアメリカの南端まで南下して、フロリダではオレンジに被害が出ているらしいか
ら、朝のオレンジジュースが値上がりするだろうな。冬はメキシコやカリフォルニアが頼りの
野菜類も高騰するだろうな。そんなときに限って、今日はカナダドルが急落したから、輸入
価格の方からも値上がり圧力がかかって、お財布の方は氷点下か。でも、明日の予想では
最低気温5度、最高気温8度。雨・・・。

どうしてそんなに心配症?

2014年01月06日 | 日々の風の吹くまま
楽しみなメガ仕事にかかる前のひと仕事。期限より早く終われそうだけど、内容が退屈すぎ
て、つい蛇行するジェット気流みたいにふらふらと道草。あかんと思いつつ、ニュースを見る
と「polar vortex(極渦)」の話で持ちきり。中西部から東部まで北米大陸の大半を冷凍状態
にしている元凶がこれ。何年か前に極渦がテーマの研究論文を訳したことがあったけど、
北極や南極の台風のようなもので、直径2千キロにもなる。カナダの厳寒の地マニトバ州で
は体感温度がマイナス50度。そこまで行ったら、地球温暖化は冗談だったかと思ってしま
いそう。誰かさんが「氷河時代が来るぅと触れ回っていたのはそんな昔じゃないし・・・。

まあ、世の中には「空が落っこちて来るぅ」式にパニックする人も多いけど、昔、中国にあっ
た杞という国には、空が落ちて来やしないかと「心配で、不安で」と言う不安神経症の元祖
のような人がいて、「取り越し苦労」を意味する「杞憂」と言う言葉を後世に残してくれた。疑
心、暗鬼を生ずと言うけど、取り越し苦労の裏には自分や他人に対する不信感や猜疑心が
あるんじゃないかと思う。小町横丁の井戸端で賑わっている「他人からもらった食べ物は怖
くて食べられない」という話も、かの杞の国の人の子孫かと思うような不安神経症で、自ら
「人を信用しないから」と・・・。

他人にもらったものは「どういう状況でできたものか想像できないから怖い」ので食べたくな
い。変なものが入っていないかと心配なんだそうで、「類友募集」したら、他人が手で作った
ものは「気持が悪くて」、あるいは「何が入っているかわからないから」食べ(られ)ないと言
う類友がぞろぞろ出て来てびっくり。潔癖症じゃない、自己防衛だと言う人もいるけど、そこ
まで疑心暗鬼になっていたら、ストレスだって溜まるばかりじゃないのかなあ。

でも、他人の手作り品は怖くても、工場製品や外食はそうでもないらしいから、またびっくり。
あのぁ、外食の料理はまったく見ず知らずの人が見えないところで「手作り」しているんだけ
ど、お金を払うんだから一応は信頼するって、どういう心理?まあ、管理された工場で作ら
れた製品でさえ「何が入っているかわからない」ご時世だから、疑心暗鬼が募るのはわかる
けど、何か支離滅裂で、やっぱり病的だな。アベクンさあ、万が一の場合に備えて、国民の
杞憂体質の改善を図った方がいいんじゃない?

一番心豊かな幸せは

2014年01月05日 | 日々の風の吹くまま
はあぁぁ、やっと終わったぁ。ばんざ~い!どこから見たって、いつも眉間にしわを寄せて爪
を噛んでいる神経質で複合ノイローゼで心配性な人が書いたようなお役所的な文が延々と
2万文字以上。それを自然な英語に翻訳せよと言われて、何とか英語人にあまり違和感の
ない出来にしようと奮闘して、終わってみたら延々と1万ワード。ワタシはもうくったくたのよ
れよれのぐだぁ~。でも、あと1個残っているから、今日は脳みその休養日にしなきゃ・・・。

それにしても、もう長いこと日本の大中小の企業や団体の文書を英訳しているけど、日本
語そのものがわかりにくくなっているだけじゃなくて、つくづく端はしに「不安神経症」の症状
が感じられる表現が多くなったなあと思う。小町横丁の相談ごともそうだけど、どこを向いて
も「不安で、不安で」というオーラが全開。そういう雰囲気の中に埋没していないとかえって
凝縮されて感じるのかもしれないけど、日本の社会全体が「漠然とした不安」に居たたまれ
なくなっているような印象。ネガティブなオーラはじとっと重いもので、気づかないうちにネガ
ティブ思考に染まってしまったりするから、用心、用心。

ともあれ、脳みそがわやわやなりそうな仕事と取っ組み合っているうちに新しい1年が明け
てしまった。もっとも、こっちでは「正月」はさして重要な年中行事ではないので、特に気分が
改まるわけじゃないかけど、1年の計は元旦にありで、「今年こそは」という年頭の決意をす
る人も多い。でも、年を取ってくるとそれもあまり意味がないような感じになる。新年の繰り
返しでたいていの決意はしてしまって、その決意のたいていが三日坊主で終わっているか
ら、何を今さらという感じ。それでも、去年は65歳という大きな節目を通過したことだし、こ
の先残されている年月(は知る由もないけど)をできるだけポジティブに、穏やかに、楽しく
生きたいな。

生と死の境目に生まれて、いわば人生の初っ端から岐路に立っていたワタシ。日本を出た
のが27歳のときで、カナダに来て今年で満39年。幸せになるためにこの国に来たんだか
ら、幸せになろうと精一杯生きて来て、おかげさまで今は幸せ。自分の手で勝ち取った幸せ
ほど人生を心豊かに支えてくれるものはないと思うから、今の幸せ感を大切にして行かなく
ちゃ・・・と、何となく2014年の年頭所感をば。

今年のインフルエンザはH1N1だって

2014年01月03日 | 日々の風の吹くまま
まだ正月三が日だというのに、仕事、仕事でちっとも「お正月」らしい感じがしない。仕事の
合間にご馳走を作って食べていたようなもので、何となく90年代にタイムスリップしたような
気分。違っているのは、カレシが1日中家の中にいてやたらにちょっかいを出して来ることと、
BGMがクラシック音楽の代わりにカレシがネットラジオで聞いている懐メロやジャズというこ
とくらいかな。1月は決算もしないとならないけど、去年もまた一度も帳簿付けをしないまま。
もう、知らないよぉ・・・。

今年のインフルエンザはH1N1型が猛威を振るい出して、アルバータ州ではすでに死者が
5人。BC州ではワクチンの摂取率が50%を超えているけど、アルバータでは20%以下だ
そうで、まだの人はすぐに受けるようにとの呼びかけに応じて、病院やクリニックはどこも長
蛇の列。今年のH1N1型は5年前に大流行したウィルスの子孫らしく、年寄りは前回の流
行である程度の免疫ができているけど、子供や若い大人は免疫がなくて重症になる危険が
大きいという話。今年のワクチンはA型のH1N1と去年流行したH3N2とB型の混合だそう
だから、予防注射を受けた私たちは大丈夫そうで安心。

バンクーバーの人間は、雪が積もってから雪かきシャベルを買いに走るけど、インフルエン
ザの予防注射の方は早めに受けているらしい。まあ、無料で受けられる対象が、5歳以下
の子供、妊婦、65歳以上の高齢者、介護施設や保育施設の職員、先住民、心臓や肺の疾
患その他いろいろな疾患で免疫機能が低下している人、医療関係者や高リスクの病人を看
護している家族、5歳以下の子供のいる家庭の家族、さらには一斉に欠勤されると困る警
察官や消防士、救急隊員、家禽類を扱う農家など、範囲が広いせいもありそうだし、近くの
薬局で資格のある薬剤師にやってもらえるようになったことも大きいだろうな。

考えてみると、ワタシもカレシも、数年前にアイルランドからひどい風邪をひいて帰って来て
以来、普通の風邪にもインフルエンザにもとんと縁がない。ワタシなんぞは眼科の検査以
外もう5年も医者にかかっていない。子供の頃には病気してばかりだったワタシのこの元気
さには自分でもびっくり。ま、体だけ元気でも脳みその血のめぐりが悪ければ仕事がうまく
進まないので、またまじめにおうちジムでフィットネス。シニアは元気が何より!

☆ホリディシーズンはご馳走三昧

2014年01月03日 | 日々の風の吹くまま
12月は食道楽の正念場みたいな月。そういうときに限って、どさっと仕事が入ってくるし、キッチンの水栓が漏れ出して、とりあえずの安い水栓を買いに走るやら、年末休暇に入る寸前の配管屋に来てもらうやらで、その間を縫って、ご馳走の材料を求めて(大げさだけど)東奔西走。かなり疲れた1ヵ月だったけど、壊れてから1年以上も放置してあったオーブンを新調して、クリスマスのぎりぎりに取り付けてもらえたし、何とか1週間ほどの休みも取れて、忙しいなりにけっこうご馳走らしいものを作って食べて、無事にクリスマスから元旦までを乗り切った感じがする。そこで、2013年(と2014年元旦)の総決算・・・。

12月25日(クリスマス。テーマは「フランス風」)

12月31日(大晦日。テーマは「実家の大晦日」) - 写真なし

テーブルに1口レンジを置いて、すき焼き鍋はカレシがオタワでの独身時代に使っていたちょうど良い大きさの鋳物のフライパンで代用。昔はすき焼き用の薄切りのビーフがなくて、ロースト用の肉を凍らせて包丁で薄切りにしていた。今はHマートで大きなパックを買えるから便利。大皿2枚に、肉、豆腐、しらたき、白菜、長ネギ、ぶなしめじ。熱々を溶き卵につけて食べる。なつかしいね。麦入り発芽玄米ご飯に、カレシが好きなアサリの潮汁で、1年の最後の晩餐。

1月1日(元旦。テーマは「日本風のお正月」)

いながらにしての「ニッポンのお正月」にご機嫌のカレシと、よく冷えた新潟の純米のお酒を酌み交わして、新年おめでとう。私たち2人家族も今年は満39年で、40年目に入る。今年もおいしいものを食べて、仲良く、楽しく暮らして行こうね。


こいつは春から・・・いいのかなあ

2014年01月02日 | 日々の風の吹くまま
2014年の2日目。今日から平常通り。郵便も普通に配達。郵便受けに押し込んであった
小包には、暮れに注文したGreat Coursesの『ラテン語101』と『食の文化史』のDVD。ど
ちらも30分ずつ36コマの講義で、ラテン語講座は主に文法。ラテン語は古代ギリシャ語と
並んで欧州言語のルーツだから、ある程度の語彙ができると、漠然とではあるけどいろん
な欧州言語で言わんとしていることを推察できて便利。もうひとつの『食の文化史』は世界
の食文化がテーマで、第1回は猿人や原始人の食事から見た人類の進化。まあ、大仕事
が控えているので、当分お勉強三昧はお預けになりそう。

茶色の封筒は2014年度の土地と家の評価額の通知。実際は去年の7月が基準だけど、
評価額は今年の市の固定資産税の算定ベースになる。不動産バブルと言われてもう何年
になるのか、値下がりする、すると言われ続けて、下がったのはリーマンショックの年だけで、
それもすぐにまた上昇。おっかなびっくりで封を切って、通知書をそろっと引っ張り出して開
いたら、ゲッ。日本円だと土地家屋合わせて9200万円。我が家は市の住宅地の標準区画
より少し小さい335平米の土地に築25年で185平米の小さめの家だから、標準区画の平
均的な家だったら1億円を超えたかもしれないってことか。ゲッ、冗談じゃない。

まあ、バンクーバーの評価額はプラスマイナス約5%で、昔から「山の手」だったウェストサ
イドでは低下、逆にブルーカラー層や移民が住む「下町」だったイーストサイドでは上昇して、
価格の東西格差が縮まったそうだから、我が家の上昇率は、その境界線のすぐ東側にあっ
て、不動産屋の都合で西に入ったり東に入ったりする事情を反映していると言えるかな。で
も、この家を売って日本に行ったら、東京都内の庶民的なところなら広めのマンションを少
なくとも2つ買えるかな。日本のバブル時代には東京で猫の額ほどでも土地を持っていたら、
バンクーバーで大きめの戸建が2、3軒買えたそうだけど、今その2、3軒を売り払って日本
に帰ったら「セレブ」になっちゃいそう。ゲッ。

まあ、住んでいるうちはマイホームの評価額なんてただの数字に過ぎないんだけど、いず
れは売って介護ホームに入るであろう私たちには、この先どっちの方へ動くのか気になる
数字ではあるな。でも、いいのかなあ、こんな値段になっちゃって・・・。

なんちゃっておせちで祝い膳

2014年01月01日 | 日々の風の吹くまま
元旦は、西洋では年越しパーティの二日酔い養生の日だけど、日本のお正月は1年で一番
盛大な伝統的お祝い行事。イヴは和洋折衷だったけど、クリスマスは洋食だったし、大晦日
は「洋風日本食」の元祖のようなすき焼きだったから、元旦には日本風の祝い膳がいいな。
ということで、ちょっと怪しげだけど、まあなんとかなった「なんちゃっておせち」でお祝い。

   

取っ手の付いた一番下の段には「ごぼう、しいたけ、鶏のもも肉、しらたき」の煮しめ。別々
に盛り付けて、仕上がりの少し前に上に載せて軽く熱を通したにんじんときぬさやで彩り。

取り外せる二段にはおせち風5品。紅白のかまぼこ、茹でて食紅で色をつけた紅白のうず
らの卵、しいたけのえび詰め蒸し、子持ち昆布と蒸しオクラの和え物、あわびを煮たときの
大根とえび。貝割れでちょこっと彩り。

しいたけのえび詰めは、小エビ、しょうがのかけら、長ネギの緑の部分を一緒に細かく包丁
で叩いて刻んで、うずらの卵1個をまぜて、しいたけに詰めて(オクラを蒸すときに一緒に)
蒸したもの。あわびの殻に盛ってみた。子持ち昆布は塩抜きしすぎた感じだけど、卵のこり
こりとオクラの種のこりこりとが絶妙に合って、なかなかの食感。あわび大根は醤油と海塩
少しで味をつけて、小エビと一緒に電子レンジでチンした、なんちゃらふろ吹き大根。

あわびと大根の煮汁を加えて炊いた「あわびご飯」と、「餅抜き」のお雑煮風澄まし汁。昆布
だしを使って、具は鳥のもも肉、ほうれん草、きぬさや、かまぼこ、しいたけ。ほうれん草は
サラダ用の葉っぱをそのまま入れたので浮いてしまった。でも、母のお雑煮の味にちょっと
は近かったかな。(手持ちのもち米でお餅に挑戦してみようと考えていたけど、忙しくなって
そのチャンスを逃がしたのは残念。)

いながらにしての「ニッポンのお正月」にご機嫌のカレシと、冷えた新潟の純米大吟醸のお
酒を酌み交わして、新年おめでとう。今年は2人家族も満39年。楽しく暮らして行こうよ。

元旦、世は新春

2014年01月01日 | 日々の風の吹くまま
元旦。といっても、目を覚ましたらもう午後1時だったから、寝正月みたいなもの。バンクー
バーでは花火を上げないので、今年もお隣アメリカのシアトルの花火で新年を迎えたけど、
霧がかかっていて、花火がぼかしのようになって、かなり幻想的だった。朝食は、年越しの
シャンペンの残りとオレンジジュースの「ミモザ」カクテルをお屠蘇代わり。2014年。今年は
どんな年になるんだろう。とりあえず、ワタシには仕事三昧での始まりだけど、いいことがた
くさんありますように。

バンクーバーのイングリッシュベイでは元日の恒例行事「Polar Bear Swim」。今年で94回
目の寒中水泳で、水温が8度と穏やかだったこともあってか、参加者は2550人の新記録。
でも、写真を見ると、ご馳走の食べすぎなのか、ぽちゃぽちゃした人が多いなあ。それが正
午に絶叫しながらどどどっと水中へ。絶叫していないと凍え死んじゃうかもね。気温マイナス
13度のトロントでは勇敢な250人が水温ほぼ0度のオンタリオ湖にざぶざぶ。ううっ、見て
いるだけで鳥肌が立って来る。

アメリカのミシガン州ではプロホッケーNHLの人気イベントになった屋外試合「ウィンターク
ラシック」。数年前に昔のアイスホッケーをもう一度という「ノスタルジア」として企画されたの
が大ヒットして、今やすっかり人気イベント。今回は気温マイナス11度、強風による体感温
度がマイナス18度で雪が降りしきる天候の中を、10万以上のファンが巨大なスタジアムを
埋め尽くし、(ザンボーニが使えないから)雪かきをしながらの試合。でも、そんな大きなスタ
ジアムだと、上の方の席では米粒が動いているみたいに見えるだろうな。(だから巨大スク
リーンに試合を大写しするわけか。)

元旦には全国各地の新年ベビー第1号が発表されるけど、トロントでは8分の差で双子の
女の子が違う年に生まれて話題になっている。ガブリエラちゃんは2013年12月31日生ま
れ、ソフィアちゃんは2014年1月1日生まれ(0時0分38秒)。去年生まれの赤ちゃんと今
年生まれの赤ちゃん。これが数え年だったらもろに「ひとつ違いの姉妹」になるところだな。
でも、他の病院で0時きっかりに生まれた赤ちゃんがいたので、ソフィアちゃんはトロント地
区の新年ベビー第1号にはなれなかったけど、赤ちゃんが元気に生まれて安心した両親は
「別々に誕生日を祝ってあげます」。Happy New Year, everyone!