リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

どうしてそんなに心配症?

2014年01月06日 | 日々の風の吹くまま
楽しみなメガ仕事にかかる前のひと仕事。期限より早く終われそうだけど、内容が退屈すぎ
て、つい蛇行するジェット気流みたいにふらふらと道草。あかんと思いつつ、ニュースを見る
と「polar vortex(極渦)」の話で持ちきり。中西部から東部まで北米大陸の大半を冷凍状態
にしている元凶がこれ。何年か前に極渦がテーマの研究論文を訳したことがあったけど、
北極や南極の台風のようなもので、直径2千キロにもなる。カナダの厳寒の地マニトバ州で
は体感温度がマイナス50度。そこまで行ったら、地球温暖化は冗談だったかと思ってしま
いそう。誰かさんが「氷河時代が来るぅと触れ回っていたのはそんな昔じゃないし・・・。

まあ、世の中には「空が落っこちて来るぅ」式にパニックする人も多いけど、昔、中国にあっ
た杞という国には、空が落ちて来やしないかと「心配で、不安で」と言う不安神経症の元祖
のような人がいて、「取り越し苦労」を意味する「杞憂」と言う言葉を後世に残してくれた。疑
心、暗鬼を生ずと言うけど、取り越し苦労の裏には自分や他人に対する不信感や猜疑心が
あるんじゃないかと思う。小町横丁の井戸端で賑わっている「他人からもらった食べ物は怖
くて食べられない」という話も、かの杞の国の人の子孫かと思うような不安神経症で、自ら
「人を信用しないから」と・・・。

他人にもらったものは「どういう状況でできたものか想像できないから怖い」ので食べたくな
い。変なものが入っていないかと心配なんだそうで、「類友募集」したら、他人が手で作った
ものは「気持が悪くて」、あるいは「何が入っているかわからないから」食べ(られ)ないと言
う類友がぞろぞろ出て来てびっくり。潔癖症じゃない、自己防衛だと言う人もいるけど、そこ
まで疑心暗鬼になっていたら、ストレスだって溜まるばかりじゃないのかなあ。

でも、他人の手作り品は怖くても、工場製品や外食はそうでもないらしいから、またびっくり。
あのぁ、外食の料理はまったく見ず知らずの人が見えないところで「手作り」しているんだけ
ど、お金を払うんだから一応は信頼するって、どういう心理?まあ、管理された工場で作ら
れた製品でさえ「何が入っているかわからない」ご時世だから、疑心暗鬼が募るのはわかる
けど、何か支離滅裂で、やっぱり病的だな。アベクンさあ、万が一の場合に備えて、国民の
杞憂体質の改善を図った方がいいんじゃない?