リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

五里煙中 ~ 一夜明けてのこの違い

2021年08月14日 | 日々の風の吹くまま


8月13日(金曜日)。☀煙☀煙煙。来たっ。今度は山林火災の煙。朝起きたら、うはぁ、空の色のきったないことと来たら。太陽は灼熱どころか、オレンジ色というか黄色というか、何とも病的な色。パティオドアを開けると、むっとような熱気と共にくっさぁ~い空気が流れ込んできて、思わずせき込みそうになった。13日の金曜日は関係ないだろうけど、やぁ~だっ。でも、天気予報は「煙」になっていないし、大気の指数(AQHI)はまだ低リスクの「3」で、予想の最高レベルでも中リスク域に入る「4」。空のてっぴんを見上げると、何となく青みがかっているので、煙は地表近くにあるということか。まあ、週明けにはお湿りがありそうな予報だから、それに期待をかけて、ここはちっとの我慢。

それにしても、きのうとは何たる違い。Arts Clubのファンドレイジングディナーの会場はホテルの大きなパティオの一角で、フォルスクリークからのそよ風が何とも言えなくいい気持。参加者は40人で、スポンサー提供のスパークリングワインを傾けながら、専務理事のピーター、准芸術監督のスティーブン、ワルデマーを紹介してくれたマーヴィン夫妻と、しばしの談笑。いつものようににぎやかにおしゃべりしているうちに、「席に着いてください」という号令がかかった、みんなそれぞれのネームカードが置かれている席に三々五々。私たちのテーブルにはArts Club育ての親で名誉芸術監督に退いたビルとADC(芸術監督サークル)の創設メンバーですっかり親しくなったリー。他に4人のおばあちゃま方とお医者さん夫妻。テーブルに置かれた3コースのメニューから選んだのは「夏のグリーンサラダ」と「リゾット」(デザートは「チョコレートトルテ」一択)。こういう会食はみんなおしゃべりの方に夢中になるので、料理を持って来る間隔がえらく長くて、お開きになるまでゆうに3時間。

ワインで楽しく酩酊気味で帰って来たらほぼ11時。カレシにいつもの寝しなのココアを作って、12時ちょっと過ぎにいい1日だったねぇ、おやすみぃ。と、ここまでは良かったのに、何やら両腕がチクチクと痛くて痒くて目が覚めたのが午前2時半。外出中にパティオドアを開してあったから、蚊がもぐり込んでいたのかな。とりあえず起きて、ウナクールを塗って、またベッドに戻って眠り直し。朝起きたら、ウナクールを塗った腕は、右の一の腕に直径3センチの赤丸がひとつ、左は二の腕に4センチのがひとつと肩の周りに小さめのが3つ。あぁ~あ、またやられちゃった。ワタシがこんなに盛大に食われたのに、隣のカレシはまたまたまったくの無傷だから、ちょっとムカッ。何でだろうなあ。カレシは「蚊だってうまいもんを食いたいだろ」というけど、何だかいけ好かない男にストーカーされているような感じ。蚊は酔っ払いが好きだと聞いているけど、確かにゆうべは車を運転しないワタシはかなりワインを飲んでたけど、酔っ払ってはいなかったよね。ほんと、どうしてなんだろ、もうっ。

それでもまあ今日は休養日ということにして、だらだら。暑いんだけど外の空気が煙くさいので、窓やパティオは細く開けて、2つのバスルームの換気扇を回しっ放し。午後にはニューウェストミンスターのAQHIが「極めて高リスク」の11。へたをすると室内でもマスクをしないと窓を開けられないようなレベルで、この暑いのにマスクをしてウォーキングなんて、危なくてとっても無理、無理。窓の外は風景全体が青みがかった薄い煙に覆われていて、フレーザー川は何とか見えるけど、川向こうのサレーは消滅。周りの山並みもクィーンズ公園の森の向こうは消滅。タワマンが林立するバーキットラムもバーナビーマウンテンも消滅。しまいにはパタロ橋も消滅。つまり、我が家から徒歩15分圏の外の風景はすべて五里霧(煙)中になってしまって、やれやれ、何ともシュールな世界・・・。