読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

岩手県自治体学会設立総会

2006-02-19 17:06:01 | 観た、聴いた
盛岡に行ったのは、岩手県自治体学会設立総会の設立記念フォーラムがあるからである。

全国の自治体学会があるのは知っていた。(知っているけど入会はしていないんですが・・・)
今回、岩手県立大学総合政策学部の天野巡一教授が発起人となって岩手県内の自治体職員や議会議員、研究者のひとたちが協力し合って設立をしたもの。

私は、天野先生の許可を得ていないけれど勝手に「弟子」を名乗っている関係と、そしておつきあいのある岩手県内の自治体職員のかたからのお誘いを受け、会員とはならないものの、記念フォーラムに県内の仲間たち(全員が自称天野先生の弟子と名乗っている)と参加してきたのである。

さて、記念フォーラムの基調講演は、法政大学名誉教授・松下圭一先生の「自治体再構築」であった。

松下先生は「政治学」「地方自治論」の泰斗であって、2000年の地方自治法の大改正(松下先生は新地方自治法であるとおっしゃっている)に大きな影響を与えた先生である。
そして天野先生は松下先生の自称弟子でありから、我々は松下先生の自称孫弟子なのである。(と、思い込んでいるだけなのだが)

自治体再構築
自治体はすでに「死に体」になっている。
これは目まぐるしく変わる社会環境に自治体(職員だけでなく首長、議員も含む)がついていけないことと財政が破綻寸前であることが大きな原因である。
これを乗り切るには、再構築、が必要である、ということを、先生がわかりやすくそして厳しくお話をされた。
自治体職員にとっては、非常に勉強になるものであった。
なお、松下先生とは喫煙室(先生はたいそうな愛煙家である)でお話をさせていただき感動したのであった。

さて、続いては「分科会」ということで、これは師である天野先生がコーディネーターをつとめる第2分科会「生活者起点の条例を作ろう!」に出席。
岩手県、江刺市、紫波町そして東京都国分寺市の「条例」の事例が発表され、天野先生や前滝沢村助役の熊坂伸子さんがコメントしたり会場からの質問に回答をしたりしてすすめられた。
天野先生の「条例は作ることが目的ではなく、展開することが目的である」というコトバが強く響いた。

松下、天野両先生のお話から、自治体は大きく変わらなければならないことを実感。

自治体学会は自治体が変わることの情報交換や検討する機関として進んでいくとのこと。今後の発展と健闘を祈り、その後の交流会には参加せず、帰ってきたのであった。
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