DX2は「騒がしい探偵や怪盗たち」
DX3は「神様のゲームセンター」
である。
女子大生会計士(公認会計士)の藤原萌美と会計士補の柿本一麻が主人公。
柿本が「僕」として語っている物語。
一編ごと「・・・事件」という題名で<会計>について語っている。
二人は監査法人に勤め、いろいろな会社に出かけ監査を行っている。
この本を読んで改めてわかったのだが、監査というのは不正を糺すだけでなく、どのようにしたらその会社の経営を向上させることができるのか、ということを行う。というかそちらのほうが重要な勤めのようである。
不正というのは、何かの目的を持って巧妙に行われる。
したがって、これらの不正を糺すには相当の知識と経験と情熱がなければならない。
・会計には<情報提供機能>と<利害調整機能>がある。
・情報が外に漏れることより、中に浸透しないことのほうが問題だ。
などというコトバは非常に重く感じられた。
そう、この物語は、DX1の感想でも述べたが、題名や表紙の絵から想像されるような、キャピキャピのかるーい物語ではなく「会計」が真の主題なのである。
事件であるから「謎」が示され「解」がある。
その解を理解するには、或いは一緒に解いていこうとするには、ある程度「会計」の知識が必要である。
また、その方面への「興味」がないと、なんだかわからない、ものになりそうな気もする。
それにしても、瀕死の社長が会計士に向って最後の願いとして不正を見逃す依頼に対して、こたえたセリフがすごい。
「会計は、経済の世界にひとつしかない鏡なんです。企業のいいところも悪いところもそのまま映し出す真実の鏡なんです。鏡は決してしゃべらないし動かない。でも絶対に嘘をつかないから、みんな会計と、会計に携わる僕たち会計士のことを信じてくれるんです。嘘を映し出すことは、できない」
これがこの物語の柱です。
DX3は「神様のゲームセンター」
である。
女子大生会計士(公認会計士)の藤原萌美と会計士補の柿本一麻が主人公。
柿本が「僕」として語っている物語。
一編ごと「・・・事件」という題名で<会計>について語っている。
二人は監査法人に勤め、いろいろな会社に出かけ監査を行っている。
この本を読んで改めてわかったのだが、監査というのは不正を糺すだけでなく、どのようにしたらその会社の経営を向上させることができるのか、ということを行う。というかそちらのほうが重要な勤めのようである。
不正というのは、何かの目的を持って巧妙に行われる。
したがって、これらの不正を糺すには相当の知識と経験と情熱がなければならない。
・会計には<情報提供機能>と<利害調整機能>がある。
・情報が外に漏れることより、中に浸透しないことのほうが問題だ。
などというコトバは非常に重く感じられた。
そう、この物語は、DX1の感想でも述べたが、題名や表紙の絵から想像されるような、キャピキャピのかるーい物語ではなく「会計」が真の主題なのである。
事件であるから「謎」が示され「解」がある。
その解を理解するには、或いは一緒に解いていこうとするには、ある程度「会計」の知識が必要である。
また、その方面への「興味」がないと、なんだかわからない、ものになりそうな気もする。
それにしても、瀕死の社長が会計士に向って最後の願いとして不正を見逃す依頼に対して、こたえたセリフがすごい。
「会計は、経済の世界にひとつしかない鏡なんです。企業のいいところも悪いところもそのまま映し出す真実の鏡なんです。鏡は決してしゃべらないし動かない。でも絶対に嘘をつかないから、みんな会計と、会計に携わる僕たち会計士のことを信じてくれるんです。嘘を映し出すことは、できない」
これがこの物語の柱です。