読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

やすし・きよしと過ごした日々 木村政雄 文春文庫

2006-02-24 21:13:00 | 読んだ
副題は「マネージャーが見た波乱万丈回想記」である。

吉本興業に入社した著者が、横山やすし・西川きよしのマネージャーとなって二人と過ごした日々を語っている。

著者にとって「横山やすしは三島由紀夫である」ということから回想は始まる。
二人の生き方、横山やすしという名前が持つもの、三島由紀夫という名前が持つものを作り上げ、その作り上げた名前のとおり生きた、ということ。
なんだか難しい、のだが、本書を読めばなんとなくわかってくる。

私なりの解釈では、横山やすしはこう生きなければならないと規定し、その生き方を貫こうとしたが、社会との折り合いを欠いていく。

その生き方と、西川きよし(本名が西川潔)の生き方にずれが生じてくる。
生き方にずれは生じても「漫才」のずれにはならない。
ある時期まで・・・

そのあたりに物語がある、あるんだがノンフィクションであるがためか、或いはあまりに身近に接したことからなのか、筆者の表現は曖昧である。
その辺、突っ込んで欲しかった。

しかしそのことは「傷」にはなっていない。それを補って余りあるこのコンビの人間的な話が満載だから。
そして、その話の中から、自分の身の回りにもそんなことがあるなあ、と改めて気づかされたりして。

あっという間に読み終えてしまった。
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荒川金メダル

2006-02-24 07:13:12 | 観た、聴いた
出張先のホテルで早起きをして女子フィギアを観た。
安藤の転倒で先が思いやられたが、荒川はほぼ完璧な演技、村主もよかった。

ちょっとしたミスが減点になる競技で、才能と努力だけで差はつかない。
差はそのほかの「何か」である。
荒川には長野以来の「泣き」と、天性の手・足の長さがあった。

いろいろ思うことがあるが、ともかく、よかった、そしておめでとうである。
コメント (1)
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