読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

決断力 羽生善治 角川新書

2005-11-04 23:29:45 | 読んだ
羽生ってすごいなあ!というのが感想である。
1970年生れであるから35歳である。それが、この本を読むと「達している」年齢に思える。

それだけ勝負の世界で生き抜き、勝ち抜いて行くというのは、並大抵の精神力ではないんだなあ、と思わされる。
並大抵の精神力というのは、積みかさねによってのみ生まれるんだろう。

さて、私は本を読むとき近頃はポストイットを用意し、気になる部分に貼り付けることにしている。この本はすごい量になった。金言だらけ、というカンジなのである。

それは目次からでもわかる。少し抜書きしてみよう。

第1章 勝機は誰にもある
 2.勝負どころではごちゃごちゃ考えるな。単純に考えろ!
 4.経験は、時としてネガティブな選択のもとにもなる
 6.勝負では「これでより」と消極的な姿勢になることが一番怖い
第2章 直感の7割は正しい
 2.データや前例に頼ると、自分の力で必死に閃こうとしなくなる
 4.決断は、怖くても前に進もうという勇気が試される
第3章 勝負に生かす「集中力」
 1.深い集中力は、海に潜るステップと同じように得られる
 6.感情のコントロールができることが、実力につながる
第4章 「選ぶ」情報、「捨てる」情報
 4.創意工夫の中からこそ、現状打破の道は見えてくる
 6.将棋上達法-近道思考で手に入れたものはメッキが剥げやすい
第5章 才能とは、継続できる情熱である
 1.才能とは、同じ情熱、気力、モチベーションを持続することである
 5.プロらしさとは、力を瞬間的ではなく、持続できることだ


これが良く知らない人が書いていたのなら、読まないだろうし、例え読んでも感心しないだろう。
羽生という勝負師が書いたからこそ説得力があるのだと思う。
コメント
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