読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

論語 貝塚茂樹 講談社現代新書

2005-11-08 23:44:36 | 読んだ
1999年に購入し、何回目かまたペラペラめくってみている。
論語というのは、あの
「子曰く(し、いわく)・・・」で始まるヤツである。

私はなんだかこの論語というやつが、中・高校のあたりから気になっていた。
ので、イロイロな本や漫画を読んでいた。というか、この本でやっとホンモノを手にしたのである。

著者の貝塚茂樹は中国古代史の権威、だと思う。
それから、あの湯川秀樹(ノーベル物理学賞)のお兄さんではなかったか?(間違っていたらゴメンナサイ)

権威ではあるが、割とやさしく書いてある。

論語は「孔子」の言行を弟子たちが語り継いだもの。
これは仏教でもキリスト教でも同じようで、こういう人たちが直接著述するわけではない。やっぱり「生き方」で「倫理」や「哲学」を実践した人が偉大な人として後世に伝えられるのか。

論語と言うのは、冷静に考えれば「当たり前のこと」じゃないかと思ったりする。
人というのは「当たり前のこと」を「当たり前」にできないものなんだろう。

例えば
子曰く、巧言令色、鮮ないかな仁。
(しいわく、こうげんれいしょく、すくないかなじん)
と言う言葉がある。

上手なお世辞、こぼれるような愛想笑いは、まことの愛、つまり仁、そんなものとは縁遠いものだよ。

と言う意味だが、孔子の時代から2500年以上も経っているのに、まだこんな人いっぱいいるよね。
なんなんだろう!

やっぱ普遍なんだろうねえ、だから、いつまでも続くんでしょう。
チョット近頃、人、というものに嫌気がさしているので、論語を読んで頭を叩かれようと思っています。
コメント
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