↑東福寺本堂
昨日、東福寺に行きました。
3月14〜16日「涅槃会」が行われていたからです。
3月14日は、ホワイトデー・・・・じゃなく旧暦2月14日にあたるのだそうです。この日にお釈迦さんがなくなったらしい。
日本風にいうと祥月命日ということになる。
東福寺では、3日間本堂に「大涅槃図」を御開帳された。
↑無料公開なのは、嬉しいけど、靴を脱がないといけないのです。その前に階段がある。階段は仕方ないけど、椅子を置いてくれると嬉しいのですが・・・。
↑大涅槃図、ポストカードより。
この「大涅槃図」は、室町時代の画聖、兆殿司(明兆)によって描かれたものであり、縦約12m/横約6mと非常に大きな涅槃図なんです。
この明兆さんが原因で東福寺に桜の木がないのです。
以下のような話しがあります。
絵画の才能が素晴らしく、室町幕府4代将軍足利義持から「望むところがあれば何でも申し出るがよい」と持ちかけられた明兆が「金銭的な望みはないが、東福寺の衆徒が桜を愛するあまり境内に多くの桜の木を植えれば、後世おそらく遊興の場となろう。よって願わくばこれを禁じられたい」と願い出たそうです。
明兆さん、紅葉のことを考えなかったようですねぇ・・・。
↑猫のトートバッグをお土産に買いました。
「大涅槃図」は、縦約12m/横約6mととても大きなものです。
あの掛け軸は、私の家ではかけられない。巻いてしまうのも無理。
「持って帰りよし」と言われても、断るしかない。
それはそうと涅槃図というのは、ご存知ですよね。
お釈迦さんが亡くなる時の図なんです。
「北枕」という言葉をご存知ですか?
「頭を北にして寝たらあかん」というでしょ。お釈迦さんが亡くなった時の姿だから、そんな寝方はダメとなった。
実は、あれは逆なんです。
頭を北、右脇腹を下にして寝るのが最高の寝るスタイルと東洋医学系の人から聞きました。私はそういう寝方をしています。
↑甘酒の無料接待がありました。
猫の話がありましたね。
東福寺の「大涅槃図」には、猫が描かれています。
明兆さんが、「大涅槃図」を描いている時、飼い猫が筆をくわえて来たのだそうです。「私も描いてぇニャァ〜」と。
で、特別に「罪業消滅魔障退散(ざいごうしょうめつましょうたいさん)」と念じながら描いたのだそうです。
以後、この絵を拝む時、猫を探すとエエ事があるらしいのです。
↑おこーこ(お香々)、甘酒と合います。
↑花供御(はなくそ)
さてタイトルの花供御(はなくそ)についてです。
東福寺の「花供御」は、お正月にご本尊に供えた鏡餅のお下がりを小さく刻み、焼いてあられにしたもの。これを涅槃会法要の際、参拝者の献花や供物に対するお返しとして配らたと伝えられています。
本来、仏様への献花や供物を「花供御(はなくご)」と言いますが、「はなくご」という音とお返しのあられの見た目が似ていることから「お釈迦様の鼻クソ」と揶揄され、「花供御(はなくそ)」と呼ばれるようになったといわれています。
↑300円で買えました。
そういう話しを聞くとこれを自分の鼻に詰めて、「プッ」としたくなるでしょうね。
そんなことを考えるのは、京男だけか・・・。
まさかこの「花供御」、お正月のお供えじゃないだろうな・・・。保健所的には怒られそうですよね。
↑趣旨が違うけど、先日の記事の「吹よせ」の方が好き。
実は、東福寺の本堂に入るのは初めてだった。
堂本印象筆の巨大な蒼龍図をはじめて見上げました。
代々のお坊さんの位牌の形が興味深かった。
あれは、中に入らないと観られない。
本当は写真を撮りたかったなぁ・・・位牌の。
まあ、頭の中に画像を焼き付けたので再現はできますが。
和菓子 | |
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↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)
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