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京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

左近の桜、右近の橘

2007年04月14日 05時26分28秒 | 風景


京都御所の紫宸殿とかは行ってすぐに見学できません。
事前に宮内庁への官製往復はがきによる申込が必要 。
ところが春と秋の2回申込なしで自由に入ることが出来ます。
今年、春の一般公開は4月4日から8日まででした。
私はいけなかったのですが、いつものS画伯さんがいきました。
またまた写真を提供してもらいました。



この写真をみると平安神宮かと思いますよね。
きれいな朱。
この日はお天気もよく、黄砂も少なかったのでクリアに見えますね。



これがお雛祭の時のお飾りの原点ね。
「左近の桜」
もうちょっと満開は過ぎてしまって残念ですが、めったに観れないので観ておいてください。



これが「右近の橘」
お雛さまのお飾りの原点ね。
妙に感心してしまいました。

※追記
なんで左近の桜と右近の橘なんやろ?
左近と右近は、中国の「君子南面す」という南面北従の思想からきています。
つまり君子(帝)は、南にむいて政務する。臣下は北に向かって指示をもらう。
君子の左側が右近で、右側が左近。陰陽的にいうと左側の方が偉い(?)らしい。
左近の桜と右近の橘のところに、左近衛府と右近衛府という警護の役人が立つ場所なんです。
この「右近、左近」という言い方は、君子(帝)から見た言い方なんですね。
このラインから「裏 ( うち ) に出入りすることを禁じる」ということで、天皇の皇居のことを「禁裏(きんり)」という風になりました。
左近の桜は、中国から考え方が入ってきた時は「左近の梅」だったそうです。
橘の方は、なんでとなりますよね。調べました。橘は日本書紀の中で不老長寿のクスリとして出てきます。
それがいつの頃からか「左近の桜」となったらしい。桜というのは武家が台頭してからかもしれません。ということは最近(室町時代ぐらい?)かな。
大覚寺の宸殿前 に 「 左近の梅 」 を見ることができます。
調べると出てくる出てくるきりがない・・・ですね。

※本日(4月14日午前8時のベランダからの桜。
昨晩からの雨ですっかり花びらが散りました。
でも散るから実が生ったりする。それでいいんんです。
新緑のシーズンも楽しみ。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (すー)
2007-04-14 08:48:45
ベランダからのさくら花びらが散りましたね。昨日の風と昨夜の雨では当然ですね。
これからは新緑の季節ですね。
新緑も大好きです。あの緑の輝きがいい(^o^)
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>すーさん、おはようございます (京男)
2007-04-14 09:24:44
すっかり晴れましたね。
いま、向こうのダイニングで寝そべって散る桜をみていました。いいですよ。
新緑のシーズン。私は新緑の香りが好き。
緑は生命という感じがしますね。
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右京、左京もそうですね (路渡カッパ)
2007-04-14 09:32:08
>出てくる出てくるきりがない
そうでしょうね。しかも調べると1本化できない。
繋がりがあるようで、どこかで絡まってしまって・・・
歴史をひも解くと言うのは、しんどい作業やね。
ご苦労様です。
櫻散る、物悲しい響きですが(特に受験生には)新たなスタートの合図ですね。
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>路渡カッパさん、こんにちは (京男)
2007-04-14 09:41:15
歴史を調べていると底深くの方で大きな流れにいきあたったりしますね。
面白いのですが、どうも肩が凝る。
いま、ダイニングから寝そべりながら散る桜をみていまいした。いいものですね。
新緑のシーズンね。木の芽が美味しそうになってきました。(笑)
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羨ましい (ちい)
2012-03-12 02:44:07
長い間、社宅暮らしをしていました。
いつも桜がそばに有りました。
幸せだったと思います。
家の窓から桜が見える毎日。
あ、でも、家のそばにある街路樹が桜だった友人は、結構掃除が大変なのよ。と言っていましたっけ。
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>ちいさん、おはようございます (京男)
2012-03-12 06:02:04
私の住んでいるマンションはベランダの向こうに桜があります。
二階なんでちょうどダイニングから見えるんです。また、桜の定点観測をする季節だ。確かにお掃除は大変ですね。
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