京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

揺向石

2017年07月30日 05時32分56秒 | 社寺



↑揺向石

昨日の三嶋神社の続き。
境内に揺向石(ようこうせき)というのがあります。
高札があるので書きうつします。
こういう作業が私にとってはリハビリになるのですよ。



揺向石(ようこうせき)
承安4年(1174年)左馬頭源義朝の子、牛若丸(源義経公)が当神社に参籠した折り夢の中に白髪の翁が現れ汝志久しく可からず、早々に奥州に下る可しとの御神託があり、夢より覚めて再拝し翁の立ち所を見ると、石があった。今社頭にある此の石である。以来、「揺向石」と言われ、妊婦が当社に参拝をなし男子の授けを祈願し、此の石に手を触れ、お腹を撫でると牛若丸のような立派な男子が授かると古くから伝えられている。
また江戸期の当神社境内図には、相生(あいおい)の松(二本の離れている松が、中程の枝同士で一本に結ばれている神木)の間に、此の「揺向石」が祀られており、結び(良縁、夫婦和合、家内安全)の御神徳がある。



ここは、五条大橋や清水寺に近いから、牛若丸が立ち寄ってもおかしくなりですね。
もっとも弁慶と決闘した五条大橋は当時なかった。松原橋の間違いらしい。

妊婦さんが牛若丸のような・・・というのがどうもわかりません。立派かどうかわからない。結局、兄貴に殺されたしね。頼朝でもあまりよくない。
女の子なら北条政子みたいな女の子ならわかります。



もし、柳生十兵衛三厳が参籠したらどうなるだろう?白髪の翁が夢の中に出て来たら「神に逢うては神を斬り、仏に逢うては仏を斬り」と言って斬られてしまうかもね。
あのフレーズの原典は、中国唐代に書かれた『臨済録』の中の「仏に逢うては仏を殺し、祖に逢うては祖を殺し、羅漢に逢うては羅漢を殺し、父母に逢うては父母を殺し、親眷に逢うては親眷を殺して、始めて解脱を得ん」なんですよ。ご存知でしたか?あの連続ドラマ『柳生一族の陰謀』なんて知らない人が多いだろうなぁ・・・。
あのドラマ、当時視聴率でトップクラスの人気を誇る裏番組『プロポーズ大作戦』を一気に追い抜いて、25.6%の視聴率を稼ぐ人気番組だった。いまのこんなドラマないですよね。昔のテレビ番組は気合いが入っていた。

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中村 肇
河出書房新社

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Twitter→@kyo_otoko
コメント (4)
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