京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

シーン

2017年05月05日 04時54分18秒 | 社寺

↑東福寺愛染堂

愛染堂
朱塗り柿葺きの八角円のお堂。
その名の通り「愛染明王」を祀ってあります。
衆生が仏法を信じない原因の一つに「煩悩・愛欲により浮世のかりそめの楽に心惹かれている」ことがあるが、愛染明王は「煩悩と愛欲は人間の本能でありこれを断ずることは出来ない、むしろこの本能そのものを向上心に変換して仏道を歩ませる」とする功徳を持っている。
人間の欲望も一種のエネルギー、そのエネルギーを前進するために使うのはいいアイデアですね。
普通なら煩悩や愛欲をマイナスのエネルギーと考え、無くそうとしますからね。
きっと、東福寺の修行僧が悩んだ時、このお堂に参るのでしょうね。人間だものな。悩みもウンとある。それを排除するのでなく、前進のエネルギーに変換してくれる。
素晴らしい存在ですね。







でも一般の人にとって、ちょっと問題があります。
この愛染堂にお参りするために、拝観料が必要なこと。
貧乏というエネルギーを裕福に変換する存在は・・・働け!やっぱり。





いま、一瞬悩んだことがある。
「参る」と「詣る」の使い分けは、なにが規準なのか?
みなさんわかりますか?





調べました。
神か仏の違いらしいです。
「お参り」→仏様
「お詣り」→神様
「お参り」→手を合わせる
「お詣り」→手をたたく
もともと知らなかったのか、記憶が飛んでしまっていたのか?
こういう漢字の使い方でわからなくなります。
もっと学生時代に学んでおいたらよかったのに・・・。





この東福寺に行ったのは、4月28日金曜日でした。
連休前なので、観光客が少なかった。
こういう場所は、人がすくない方がいいように思う。
紅葉の時は、すごい雑踏になります。
私は、人がいない状態の東福寺が好き。
モノを考えられますからね。
連休中は、紅葉シーズンのようではないけど、観光の人が来るのでしょう。

和菓子
中村 肇
河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
コメント (4)
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