京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

瓜坊みたいなお餅や~

2006年11月03日 05時55分49秒 | 和菓子


昨日、護王神社に行ってきました。
亥子祭を少しだけみてきたんです。
亥子祭については明日の記事で紹介します。
とりあえず花より団子ということで亥の子餅を紹介。



境内で亥の子餅が昨日(11月1日)限定で売っていました。
境内で売っていたのは鶴屋吉信謹製です。
この由来をしおりから引用してみます。



亥の子餅 由来
むかし、宮中では旧暦十月の亥の日に玄猪(げんちょ)の儀(ぎ)を行うならわしがありました。内蔵寮(くらのつかさ)より調進された御厳重餅と呼ぶ餅に、天皇は小型の臼で搗(つ)く型をなさり、菊の葉、いちょう、もみじのいずれかを添えて群臣に賜わったものです。
そのいわれは、寒中に亥の肉を食べると身体が温まり、万病を除くとされ、殺生を忌むところから猪をかたどった餅に代わりました。玄猪の餅は赤色、きな粉の黄色、黒胡麻の黒色がほどこされていますが、これは陰陽五行説によります。
宮中の玄猪の儀は民間にも広まり、旧暦十月亥の日、亥の刻に亥(い)の子餅を食べて冬の無病息災を祈ります。
京では戦後忘れられていた亥の子餅を、亥に守護された和気清麻呂(わけのきよまろ)公を御祭神とする護王神社が旧儀にのっとり復古、鶴屋吉信が調進いたしております。



以上が由来です。
皮は柔らかくて黒ゴマがかわいい。瓜坊(いのししの子供)のようでかわいいですね。
肉桂の香りがほのかにして、美味しかった。
茶道では 旧の11月に炉開きをするとともに、その年の茶壷の口切りをします。
この炉開きの時の菓子として、「亥の子餅」が使われることがあるようです。
コメント (6)
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